久しぶりにタランティーノ映画を観ました。雑談なが!まさしく雑談映画。黒々しい70年代サウンドをBGMに、遊び慣れた風体のアメリカ娘たちが延々と猥談やらゴシップやらどうでもいい話をダベりまくるシーンが、なんと全編の7~8割(体感)。残り2割がカーチェイス。余りはやたらB級くさい懐エロと凶暴なバイオレンス。よろしい、これでこそタランティーノだ。個人的には大満足な内容でした。
おそらくは計算されたいい加減さ、古臭さ、冗長さなど、普通はあまりうまくないとされる表現をわざとやるスタイルはあいかわらずのようです。さらに今回はほとんどストーリーと呼べるほどのものがなく、「女の子がカースタントの殺人狂に襲われる」という、ほんとにただそれだけの話になってます。それ以外はすべて雑談といってもいいほど。感心してしまうほどくだらない。なのに、なぜか退屈しないのでした。いや、退屈はしてたのかもしれないけど、心地よい退屈だったというべきか。 無駄話で時間を浪費するという行為に対する充足感のようなものすらおぼえました。時間をつぶして充足するっていうのも変な話ですけど。無為だとは感じるものの、決してつまらないとは感じていない。くだらないとは思っている。くだらないからこそ良いんだと。何なんですかな、あの心地よさは。あれもタランティーノ・マジックと呼ばれるよくわからないものの一端なのでしょうか。 ちなみに自身の監督作品では俳優もやるタランティーノ、今回はバーのマスター役で登場してました。オレのおごりだ飲めー!ヒャッハー!みたいなやつ。いつも楽しそうでいいなあ。 ───── 柳生新世紀 ―使徒両断― エヴァンゲリオンの二次創作にして荒山徹パロディでもあるSF剣豪小説という珍品。柳生新陰流の遣い手として生まれ変わった碇シンジがエヴァに乗って使徒と死合います。やりたい放題やっているのが小気味よい。 [ニコニコ] 【第3回MMD杯遅刻動画】Seed of the pain 雪風でコンビニへアイスを買いに行く動画。MMD職人たちすごい。大抵のものは作れるらしい。 津原泰水「バレエ・メカニック」 早川書房 刊行日: 2009/09/10。この人の作品でSF系はまだ読んだことがないので期待大 うちの置き物同然なPS2活用プロジェクトの第4弾として「ICO」に挑戦してみました。なななんという廃墟中毒ゲー!巨大な廃城の中を上から下までさまよいまくる、まるで僕のために作られたかのようなゲーム。心の空洞にジャストフィットです。「ワンダと巨像」で少しだけ満たされなかった高層廃墟探検願望は、これで補完すればよかったんだ。アクションは自信ないけど、風景や舞台が好きすぎるので弱音は吐かない。この城、心ゆくまで潜らせていただく! (追記) 今夜もICO漬けです。このワンダ以上の静謐感、気持ちよすぎる。城から脱出することがゲームの目的なんですが、当分出たくない。むしろ住みたい。ときどき襲ってくる影さえいなければ。 ところでイコはヨルダを呼ぶときなんて発音してるんだろう。オンクア?オークワ? (追記2) 今日で3晩め、依然ICOにかまけ中。何十回やっても風車に飛び移れず、節をまげて攻略サイトを見てもなお解決できず、結局プレイ動画のお世話になってしまいました。ぐぐぐ。できればこれきりにしたいもんだ。 (追記3) ICO漬け4晩め。反射鏡から城門の方へビーム出たー もう片方も同じようにすれば城門が開きそうな予感。このペースだと、あと二、三日でクリアしてしまうかもしれない。いやだ、まだクリアしたくない!でもチラっと検索してみたら、どうやら二周目もなにかしら遊べる要素があるみたい。ヨカタヨ……。 (追記4) ICO 5晩め。倉庫のようなところでピストン運動する柱?に乗ったハイジャンプがどうしてもできず、またしばらくドツボ状態に。ずっと柱が上がるタイミングで飛ぼうとしてたけど、じつは下がる瞬間にジャンプするのが正解だったとは。まあ、カンの悪い人ってこんなもんだよね。だんだん複雑なアクションが要求されるようになってきて、正直しんどい。でもがんばる。 (追記5) もはやICO日記と化してます。6日め。木造空中廃工場っぽいところを通過。ゲーム的には選ぶべき正しい道すじは決められていて変えられないんですが、ふと気づくと「ここを安全に通り抜ける他の手段はないか」などとマジに考えていたりする。かつて勇者サムワイズ殿もいっていました。「綱だ!綱がない!綱を少しばかり持ってったらどうだ?持ってないとほしくなるぜ。」まったくだ。ロープが欲しい。 (追記6) 7日目。ついにクリアしてしまいまいた。今は静かな感動の余韻にひたろう。明日は二周目。
by umi_urimasu
| 2009-08-27 21:53
| 映画
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