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手塚治虫と出崎統の切っても切れぬ関係
NHK 『火の鳥』 アニメ編

ちょっと前に見かけたら太陽編をやってたんでその話を。
これは昔からシリーズの中でも特に大好きな巻でした。人間からワーウルフになったクチイヌが、時の朝廷と狗族との戦いに巻き込まれて辿る数奇な運命。まさに大河ロマンの王道です。さらに仏教VS自然神のサイキック・ウォーという構図、しかも仏教側がヒール扱いというのが子供心にも激しくツボだった。

しかし、こと手塚作品をアニメ化すると、なぜか必ずと言っていいほど出崎統チックな絵柄にされてしまいます。それはもうコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実に。今回のTV作品も例外ではありませんでした。
あれはなぜなんだろう。デザインが杉野昭夫氏だからか。ではなぜ杉野昭夫氏以外の人を起用しないんだろう。
個人的に、あの劇画的な絵柄は手塚作品にあまりマッチしないと常々感じているのですが。りりしい目鼻や彫りの深い眉もけっこうですが、そのおかげで手塚的なまるっこい可愛さや女性キャラクターの色気がかなり削がれてしまっている事の方がもったいないと思います。
……。

って、太陽編の前は異形編やったんかい! orz
それこそ見たかったのに。


出崎チック云々はともかく、異質な作風どうしを掛け合わせるというのは、パロディとして見る分には面白いものです。ギャップが大きければ大きい程、滑稽さも増加するわけで、例えば手塚マンガを荒木飛呂彦風にしてみるというのはどうか。
ヴァニラ=アイスみたいなヒョウタンツギとか出てきそう。
もしマンガの画像からキャラクターやオノマトペを分離・オブジェクト化して「○○調の絵柄」に交換できるツールがあったら……。とりあえず何するかな。

どらえもんを黒田硫黄風に。

北斗の拳を松本太洋風に。

ベルセルクを藤子F風に。

キャプテン翼をゆでたまご風に。



……いろいろと危険すぎる気がする。
by umi_urimasu | 2004-06-27 17:34 | アニメ・マンガ


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