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逆転裁判2-2
ううううう、面白かった───。

脳ミソをしぼって考える楽しさとそれが報われる嬉しさ、そしてすがすがしい達成感を、こちらが望むだけ与えてくれるゲームでした。ハッタリをかまして証言の嘘をあばき、崖っぷちで逆転無罪を勝ち取る瞬間のカタルシス。事件は現場で起きてるんじゃない、法廷で起きてるんだ! などとわけのわからんことを叫びたくなる、スリリングな論理戦。
そして何よりも、捨ておくとヘヴィになりかねない物語に、とぎれることなく爆笑を振りまき続けるキャラクターの魅力がすばらしい。厳粛たるべき裁きの庭で、なんという微笑ましいリアクションをしてくれるんだ、この愛すべきおバカさんたちは。

てか最終エピソードの御剣検事、何それ! かっこよすぎですよあんた!


ノベルゲーム、あるいはその類似形式がすごいと思うのは、やはりこういう作品に触れたときです。本質的にはただの小説と変わらないのに、ユーザーが内容にちょっぴり干渉できるように工夫するだけで、信じられないくらい面白くなってしまう。子供だましと言い捨てるには、その効果はあまりに劇的すぎます。
ちなみに、このスタイルは何もエンターテインメントに限った話じゃなくて、あらゆるジャンルの小説に応用できるはずのものですが。現状ではゲームとして以外は見向きもされていないみたい。なんかもったいないな。本質的には小説と一緒なんだから、もっとこー、小説並みに世間から受け入れられていてもいいだろうという気がするんですけど。
デジタルノベル贔屓の世迷い言だろうか。

ん。ひとつだけご注意を。
逆転裁判は「2」単体でも遊ぶのに支障はありませんが、前作「1」をやってからでないと楽しみきれないネタがかなり多量に出てきます。これをよく知らずに進めると、あとで非常にはがゆい思いをすることになる。というか、すでに僕が1と3をやらずにはいられなくなってしまっている。もう全部やるまで救われん。これじゃほとんど抱き合わせ商売に等しいっつーの。
ともあれ、後続に同じ轍を踏ませるわけにはいかないのではっきり言っておきます。もし未プレイの人が今後「逆転裁判」シリーズをやる機会があれば、必ず1から順にやりましょう。これ、ぜったい。

あと、「推理」に関しては、うーん。素でけっこう難しかったな。もともと犯人を推理しながら推理小説を読んだりする方じゃないんで、普段使わない脳ミソの部位を使ってる気がして、あれこれ悩むのもけっこう楽しかったけど。正直、ノーヒントで進めるのはちょっと大変でした。
でもその方が面白いので僕はいつもノーヒント推奨。苦労もゲームのうちなのです。
by umi_urimasu | 2005-10-05 00:18 | ゲーム


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