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デューン 砂の惑星
デューン 砂の惑星_a0030177_2153866.jpg砂漠の星を巡る人類の争いを描いたSF大河ドラマ。「ナウシカ」はこれのパクリだというのは有名な話ですが、なるほど激似だわ。まあ真似したくなるのもわかるね。テリー・ギリアムを思わせる退廃的で謎めいた映像は今見てもかなり刺激的です。異世界感たっぷり。人間ドラマにしても素材はいいわけだし、特撮も予想外に上手いし。総合的に見て、かなりおいしい。

ただし残念なことに、ストーリー後半の巻き方がひでえ。ひどすぎる。ほとんどあらすじ紹介レベルのむちゃくちゃな編集ではないですか。
原作をご存知の方ならおわかりでしょうが、あのフランク・ハーバートの「デューン」を2時間映画で皇帝打倒までもっていこうなんて気違い沙汰です。いくら何でも無理ありすぎだろ。監督はあのデビッド・リンチ……何かよんどころなき事情があったんだろうけど、これはかなりもったいない。二部作か三部作の構成でじっくりがっちり作り込んで欲しかった。

主人公ポール・アトレイデスの役はカイル・マクラクラン。何か、無性になつかしい顔だ。個人的にはやっぱ「ツイン・ピークス」の人として記憶されてます。小学校か中学校の頃、妙に流行ってて、意味もわかっとらんくせに熱心に見てたから。今にして思えば、テレビ放送で見た「ヒドゥン」にも子供ながらに大きなインパクトを受けた覚えがある。
言うに事欠いてヒドゥン!いや、白状するとけっこう気に入ってました。あの子供心をくすぐるB級グロSFマインドが。でも今見たら何て言うかなぁ。

「デューン」には他にも有名な俳優が多数出演していて、スタートレックの艦長とかスティングとかショーン・ヤングとか、知った顔がぽろぽろと。まあショーンヤングったらブレードランナーですよね。うん。パトリック・スチュアートは、なんか小説のイメージとだいぶ違ったけど。第一ハゲだし。もっとこう、エリッククラプトンみたいな奴を想像してたよ。
すいません完全に雑談化してます。

あと、細かいことながら、アトレイデス家ご一同がみんなハンサムガイズなのに比べて、ハルコネン家のみなさんが露骨に極悪人顔ばかりなのがちょっとマヌケな感じでした。芯から勧善懲悪のスターウォーズとかならともかく、「デューン」の世界観はもっとニュートラルなものだったはずだし、そこまでせんでも、みたいな。もちろん、顔が善悪はっきりしてるからって内容までスターウォーズというわけではないんですけどね。まあ些細なことだけど。

そんなわけで、本格スペオペとかが好きな人にはかなり受けが良さそうな映画です。小説版しか知らない人にもおすすめ。ただし、映画としてはストーリーが激しく未完成。それを承知の上で、デビッド・リンチの不穏な映像センスを味わいたい人や「ナウシカ」パクリ説の真偽を確かめたいという人には、ぜひ見るべしと申し上げましょう。
いやーもう、豪快にパクッてますでー。
by umi_urimasu | 2005-03-20 22:03 | 映画


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