![]() ![]() ![]() ぷりちーグッジョブ。 人間と融合同化する異種知性体が受け入れられていく様を描いた、まじめでやさしいSFアニメーションです。テーマは親子の絆、そしてもう少し普遍的な人間同士の思いやり、みたいな感じ。 地味ながら美しい音楽のおかげもあって、しあわせな気分に浸れてしまう作品ですね。特に余情豊かなエンディングテーマ「Moonlight」(勝木ゆかり/S.E.N.S.)がいい。各話のラストシーンにオーバーラップでこれが流れ始めると、どうしてもスキップできなくなってしまう。サンプル試聴可。なんとなく坂本龍一テイスト。 父と子の絆や子供の純粋な優しさが、奇をてらわずストレートに描かれているのは、殺伐とした作品が多い昨今のSFアニメの中にあってはとても価値あるものだと思います。これはこれでOKでしょう。 ただし、連続もののSFとして見ると少し冗漫かもしれない。バックグラウンドの説明不足が顕著な上、作り手側も最初からそのあたりの細かい説明をする気がないみたいだし。もちろん、主人公の心情を描くことに集中した結果ともいえますが。SFサスペンス的な部分とキャラクターの心理描写と、両方がもうちょっとバランスよく両立されていれば、完全無欠に僕好みの作品なんだが……。 でも、これに関してはもう「冗長だから」って簡単に見捨てるわけにもいかなくなりました。まとめて借りて第9話ぐらいまで見終わったんですけど、 クリスマス可愛すぎ! 最終兵器、デタラメ歌。なごむ、実になごむぞ!最高にピースフルってやつだ。 この期に及んでは、見るのをやめるなんて考えるだけでも良心が痛む。 もしかして、まんまと乗せられてる? 【あらすじ】 人類がかつてない繁栄の時代を迎えていた、西暦2100年。 粒子加速実験の最中に、装置から走った謎の閃光が12歳の少女・クラウを撃ち、彼女の中に人間とは異なる知的存在が宿ってしまった。それは自らを「リナクス」と呼び、クラウの父親で実験にたずさわっていた科学者・天箕(あまみ)に衝撃を与える。 姿は娘そのままでも、愛するものを失ったことに変わりはないと悲嘆に暮れる天箕。しかしリナクスもまた、本来の仲間から引き離されたこの世界でひとりきりの孤独な存在だった。天箕のもとでクラウとして育てられるうちに、いつしかリナクスはクラウの記憶に同化し、クラウそのものになっていく。 10年後。クラウは父とも別れ、リナクスであることを隠して生活していたが、ある夜、ついに彼女と「対」をなすリナクスに出会う。クラウの身体から分かれて実体化した、クラウの分身──「クリスマス」と名づけたその少女と心を通わせ合い、孤独を癒されたクラウは、リナクスを捕らえてその力を利用しようとする組織の干渉から彼女を守り通そうと決心するが…… てな感じ。制作はBONES(ボンズ)。BONES作品は「ラーゼフォン」「WOLF'S RAIN」「絢爛舞踏祭」「鋼の錬金術師」と、どれもあまり趣味に合わずスルーしてきましたが、「クラウ」はそんな僕でも見られそう。細部が少しばかり冗長でも、家族ドラマとしてきちんと締めればいい線行くんじゃないかと思います。もう少し様子を見よう。 ─── 雑記。 皆川博子「死の泉」をついに読了したものの、さてどうやって感想書いたもんかな。ヘタなことは書けねーという畏れを抱かせる、かなり手応えの大きい作品でした。むー。
by umi_urimasu
| 2005-02-21 20:05
| アニメ・マンガ
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