ここ数回、おためし視聴中。作品そのものよりも、むしろ劇中音楽が気になって。
梶浦由紀といえば、今や「NOIR」や「.hack//SIGN」よりも「ガンダムSEED」への楽曲提供といった方が通りがよいかもしれません。菅野よう子共々、この方面では少し気になる名前のひとつです。悲哀感漂うメロディと、イタリア、スペイン、アラビア、ケルト風等々の国際色豊かなアレンジメントが特徴。 中でも特に耳を引くのが、ヴァイオリンや女声コーラスを使ったマイナー調の旋律をテクノビートにそのまま乗っけてしまう技で、これ妙な存在感があるんですよ。泣きメロ・エレクトロニカとでもいうべきか。こう言っては失礼かもしれないけど、あまり劇伴っぽくない。 僕自身は、梶浦氏のたずさわったアニメーションとしては「NOIR」しか見てませんが、やはり音楽の存在感が強い作品でした。これはNOIRが雰囲気重視というか、セリフを使わず音楽に乗っかるタイプの演出を多用した作品だったせいもあるだろうけど。サントラも一時、よく聴いてたな。 ただ、「舞-HIME」は人物がドタバタ入り乱れたりギャグが入ったりとめまぐるしい作品で、シリアスな梶浦楽曲との間に微妙な温度のズレがあるような気も。 「舞-HIME」作品自体は、なんか「ほれほれ」って感じのキャラクターアニメでした。女子高生が法術(?)を駆使して戦う学園サイキック・ミステリアス・伝奇アクションとかそいったの。 「うわぁ」って顔されそうだな。まあそう頭から毛嫌いしたものでもないと思……思えたり思えなかったり、微妙な毛色の作品。学園恋愛もの、ギャグ、アクション、ミステリーと、モードをてきぱき変えていく構成などはまあまあいい按配なんですが。物語の展開はちと散漫な印象でして。 さすがにあとから漁ってまでチェックしようとは思わない。 ただし、クリエイティブ・プロデューサー:谷口悟朗というクレジットが気にはなるので、今後も距離を置きつつ様子を見つつ。
by umi_urimasu
| 2005-02-13 22:49
| アニメ・マンガ
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