あぁねぇ。ていうか少佐に「ヌードバー行く!」て言わしたかったんやろ。わかるわ。うん。
「Ghost in the Shell」では、監督が押井守だったために草薙素子がひどく内省的な性格として描かれ、以後それがパブリックイメージとして定着した感があります。でも、じつは原作版での素子はもっとフランクで、豪快に遊んだり下ネタとかも飛ばすようなキャラクターでした。2nd GIGでも、きっとそういう明るさを再現したかったんだろうけど。ちょっと唐突で笑えたぞ。 ─── てなわけで、今さらながらレンタルで見始めたとこです。現時点での印象は「相変わらず!」ドライで重厚な作劇に大きな変化はなさそう。 舞台は日本。電子の網が世界を覆い、現代よりもさらに繁栄と社会不安が昂進した近未来。互いにまったく関連を持たない個人が、一斉に同じ動機や思想によって社会への異を唱えテロを起こすという、「笑い男」タイプの犯罪がふたたび増え始めていた。「個別の意識複合体」──スタンドアローン・コンプレックス構造の中から生まれてくる、一見無関係でありながら統一的な意思にコントロールされた難事件の数々。それに立ち向かうのは、おそらく世界で一番カッコいい対テロ特殊部隊、公安九課。人呼んで、攻殻機動隊!ヒューヒュー。あ、カッコ良さの7割はもちろん、荒巻課長のおかげです。2.5割が少佐であと5%がその他大勢。 第1話「再起動 REEMBODY」の中身は顔見せと舞台紹介、十八番のインドアミッション、そしてお約束のダイビング光学迷彩でした。なんかあれ、もはや必殺技と化してないか? 第2話は「飽食の僕 NIGHT CRUISE」。 政府によるアジア系難民の冷遇に不満を抱き、自分の手で汚職政治家を粛正するという妄想に憑かれたひとりの帰還兵にスポットを当てた、サイドストーリー的なエピソード。もちろん、まんま「タクシードライバー」へのオマージュです。一部「ブレードランナー」もかな。 いつものボサボサ頭じゃないボブカットのコールガールに扮した少佐が見られるぞ。あんた誰?状態だが。 ─── 総理大臣・茅葺のCVは榊原良子さん。もう最高ッス!クシャナ殿下にハマーン・カーンに南雲隊長と、やり手のキャリアウーマン系の声を演じさせたら右に出る者なしの存在感。ありがたすぎです。
by umi_urimasu
| 2005-02-12 20:27
| アニメ・マンガ
|
最近のエントリ
「ゾンビ・ダイス」のようなものをお手軽に自作して遊ぶ
シルヴァン・ショメの異形の世界 「朝鮮通信使いま肇まる」 荒山徹/「マルドゥック・フラグメンツ」 冲方丁 「ザ・スタンド」 スティーヴン・キング 「ねじまき少女」 パオロ・バチガルピ 荒山先生はいつも楽しそうでいいよな 「友を選ばば」 荒山徹/「痩せゆく男」 S・キング/「大暗室」 江戸川乱歩/他 日本人はなぜクトゥルーを怖がらないのか 「異星人の郷」 マイクル・フリン 路傍のラピュタロボット 「ペット・セマタリー」 スティーヴン・キング すべての美しい木曽馬(?) すべての美しい競走馬 スティーヴン・キングに(ようやく)目覚めた ゲームのリアルリアリティ 中世の料理と風呂について: 司教様ご一行フルコース食い倒れツアー 統計: ファンタジーにおけるドラゴンの流行色 ロシアの伝説に残るユートピアとしての日本国 テッド・チャン インタビュー [2010.07] "On Writing" 時代小説、SF、ボーイズラブ、大食死 あとゾンビ 「テルマエ・ロマエ」 第1巻 ヤマザキマリ 忍法帖の姫キャラ比較 覚悟のススメみたいなノベルゲーム探してます 「天地明察」 冲方丁 映画 「第9地区」 映画 「シャーロック・ホームズ」 一生に一度は行ってみたい空想都市 荒山徹作品の再現コラ画像 「年間日本SF傑作選 超弦領域」/他 「ブラッド・メリディアン」 コーマック・マッカーシー PCが壊れると積読が崩れる トールキン「ホビットの冒険」訳文チェック 「柳生天狗党」 五味康祐 「ユダヤ警官同盟」 マイケル・シェイボン 映画 「ストレンヂア 無皇刃譚」 「あなたのための物語」 長谷敏司 「自生の夢」 飛浩隆 「洋梨形の男」 ジョージ・R・R・マーティン 「息吹」 テッド・チャン 年とるとライトノベルが読めなくなる 「海島の蹄」荒山徹 「煙突の上にハイヒール」小川一水 「柳生武芸帳」五味康祐 Yahoo! 剣豪知名度ランキング 「鳳凰の黙示録」荒山徹 「乙嫁語り」森薫 「すべての美しい馬」コーマック・マッカーシー 「順列都市」グレッグ・イーガン カテゴリ
以前の記事
最新のトラックバック
ライフログ
その他のジャンル
記事ランキング
|
ファン申請 |
||