『本のある所がすなわち書斎である』ンッン〜名言だなこれは
海外旅行で長時間のフライトが続くときなど、僕は機内で読むために「分厚くて読みやすい」文庫本を2〜3冊、必ず鞄に入れていくことにしています。スーツケースにも常に5冊ほど、長い滞在のときは10冊ぐらい入れていきます。重くなるのが難点ですが、海外では安全に長時間ヒマ潰しができるコンビニもなければ、快適なネット環境も保証されにくいのが普通。備えあれば憂いなし、というわけで。 では、いったいどんな本が「機内本」として最適なのか? 自分の経験に照らしていえば、やはり日頃からよく慣れ親しんだ作品・作家、そして肩のこらない作品がいいみたいですね。窮屈なエコノミーシートに半日も、時にはトータル30時間も、漬け物みたいに固くちぢこまっていなければならない旅は、ただでさえ大変な苦痛です。そういう時こそ、本好きには普段から読み慣れた消化のよい本が必要なのです(力説)。適度にライトで、長時間読めて、しかもカタルシスの得られる小説なら申し分なしでしょう。 僕の場合、以前は「銀河英雄伝説」なんかが飛行機用のヒマ潰し本として重宝でした。ストレートなスペースオペラをストレートに楽しむ以外によけいなことをしなくてすむところが、緊張しがちな脳を妙にゆるませてくれるらしい。冒頭の言葉は、感謝(?)の気持ちを込めてこの作品から拝借したものです。 なんでホル・ホース調なのかっていうと、ちょうどスタンドが『皇帝』だから…… ……このドグサレがーッ! …「本が分厚い」「話が長い」というのも重要な条件です。最近では奈須きのこ「空の境界」も意外に良かったですが、フェイバリットはやはり京極夏彦。これは何度強調してもし足りないほど。「京極堂」はまさに機内本のマイベスト・オブ・ザ・イヤーでした。 あと、あまり軽いとは言えませんが、一時は筒井康隆とかも多用してました。肩のこらない諧謔の世界ということで漱石の「我輩は猫である」や、ちくま文庫「落語百選」シリーズにも何度かお世話になった覚えが。 そして、特にこれといったものがない場合は「指輪物語」の中から数冊みつくろうことにしています。指輪物語は僕にとって、いわばクリスチャンにとっての聖書がそうであるように、いつでもどこでも常に身近にあるべきものでして。もう何度リピートしたか覚えてません。おそらくこれからも、死ぬまで読み返し続けるでしょう。まさに座右の書、人生の伴侶、トールキンと二人三脚。 おおエルベレス、ギルソニエル! けちなチップスなんかはそっちへとっときな!ゴクリ。 ──── ところでこの文は、もともと京極夏彦レビューのマクラにでもしようと思って書き始めたものなんですが…… いじってるうちに、気づけば単なるヨタ話と化していた。 何だか、日増しにちゃんとした文章が書けなくなっていく気がするなあ。 最初からダメダメだったじゃねーかと言われれば、返す言葉もありませんが。 もういいや。 以上、「旅行時の読書について」でした(投げやり) ついしん。 どーかついでがあったら うらにわのumi_urimasuのおはかに花束をそなえてやてください。
by umi_urimasu
| 2004-11-09 19:41
| 本(SF・ミステリ)
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