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本の感想リスト (作家別・五十音順)
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# by umi_urimasu | 2011-12-31 23:59
「ゾンビ・ダイス」のようなものをお手軽に自作して遊ぶ
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「ゾンビ・ダイス」のようなものをお手軽に自作して遊ぶ_a0030177_0182768.jpg
バースト系ダイスゲーム「ゾンビ・ダイス (Zombie Dice)」を遊ぶ用のお手製サイコロを作ってみました。
必要なものは無地の6面体サイコロ(ブランクダイス)が13個、それだけ。東急ハンズで買うと1個20~30円くらい。これに三色のマジックで脳みそ、足跡、ショットガンの図柄をそれぞれ描く。出目の種類がわかりさえすればいいという程度のごく単純な絵でも、とりあえず遊ぶには十分。けっこう楽しめます。
ただ、欲をいえば、もっとゾンビ的な雰囲気を出すために脳みそはリアルっぽく描いたほうがよりゾンビ。
# by umi_urimasu | 2011-11-04 00:32 | ゲーム
シルヴァン・ショメの異形の世界
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最近はじめて作品を見て、いたくお気に入りのアニメ作家がシルヴァン・ショメです。「ベルヴィル・ランデブー」のコミカルでグロテスクな狂騒、静かな哀愁ただよう「イリュージョニスト」、「老婦人とハト」のとぼけた狂気、なにもかもに惚れ申した。特に、ベルヴィル・ランデブーの強烈なデフォルメ表現には異様に惹かれるものがあります。この架空の巨大都市、まさに異形都市好きの桃源郷。
シルヴァン・ショメの異形の世界_a0030177_22561069.jpg
ベルヴィル・ランデブーの劇中には、なつかしい時代の音楽や演芸へのオマージュ?あるいはパロディ?がたくさん仕込まれています。でも物語の本筋としては、「誘拐された孫を助けるためにばあちゃんが戦う」というだけのいたってシンプルなもの。説明だけなら一言で済んでしまう話なのに、思いがけない面白さで動く絵や細やかな芝居やごちゃごちゃした風景に見入っていると、1時間があっというまにすぎていきます。基本的に芝居はパントマイムなので、言葉にたよらず目で楽しめるのも嬉しい。日本のアニメは絵が動かない代わりに難しい話をつめこむものが多いからか、こういうやりかたは僕にはとても新鮮に映ります。

人物などの動くオブジェクトと背景画がまったく同じタッチで描かれていて、ひとつひとつのカットが一枚の絵としても違和感のない画面に仕上げられているのも、地味にすごく好き。これはもしかしたらフランスのバンド・デシネ文化に関係あるのかもしれないけど、よく知らないのでなんとも。少なくとも日本のアニメでは、ここまで全編にわたり徹底して画面のタッチを統一するスタイルはあまりとられないみたいです。技術的にたいへんなのかな。ひょっとしたら恐ろしく手間がかかるのかもしれない。

あと、ショメとはちがった方向性ながら、幻想的な異形の世界をビジュアルで見せてくれる作家として、最近ショーン・タンが個人的いち押し。Lost Thing のアニメもすばらしかったです。日本でもああいう異形幻想アニメがもっと盛んになってくれるとありがたい。
日本では萌え文化?の影響力が大きいせいか、絵のかわいくないアニメはなかなか流行らないようですが、湯浅政明などはやや異端的なポジションに陣どっているイメージがあります。湯浅政明の異形指向と宮崎駿のレトロ風ユートピア(ただし説教くささは抜きにして)をまぜれば、ちょっとシルヴァン・ショメに近い世界になりそうな気もする。

[youtube] ベルヴィル・ランデブー トレーラー

ベルヴィル・ランデブー [DVD]

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント



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キングの「デッド・ゾーン」読み中です。作中に、ビートルズのバックインザUSSRを口ずさむ“つるつるの”シリアルキラーが出てきます。なんかちょっとホワイトアルバムのギアッチョを連想する。もしかしたらこれがギアッチョの発想のヒントだったり……しないかな。

[画像] Фотовідеостудія "Позитив"
ファンタスティック。どこにあるんだこれ

謎の黒い惑星を発見…光を99%以上吸収
ついに魔界星発見さる

「ブレードランナー」新作、リドリー・スコット本人が監督へ!
あまり前作や原作にこだわらない新鮮な作品を所望。ねじまき少女みたいなのもええかもわからんね

[ニコニコ] タグで動画検索 第7回MMD杯本選
【第7回MMD杯本選】 Runaway -逃亡者-
リベリオンすげー。あの煙やマズルフラッシュもみんなMMDでやってるんだろか。いつかMMDだけで普通に映画まるごと一本作ったりってことがあたりまえになる時代がくるのでは。

From Chandler to Gibson: How Noir Led to Cyberpunk
ノワールはサイバーパンクへどうつながったか。初期のギブスンはSF界のチャンドラーと評されることもあったらしく、そんなに似てるならせっかくだからチャンドラーも一度は読んでみようかと、思いつついまだご縁なし。

SF・ファンタジー小説ベスト100
Top 100 Science-Fiction, Fantasy Books : NPR
こうしてカバーアートを見比べると、ファンタジーの日本版表紙における漫画っぽい傾向は異様なほど顕著。

シルマリルリオンの精緻な中世風写本を手書きで作りあげたドイツの学生
手のみ一本で山をもうがつドワーフのごときド根性
# by umi_urimasu | 2011-08-07 23:28 | アニメ・マンガ
「朝鮮通信使いま肇まる」 荒山徹/「マルドゥック・フラグメンツ」 冲方丁
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朝鮮通信使いま肇まる

荒山 徹 / 文藝春秋


室町時代、世宗王の命をうけて訪日した朝鮮通信使の朴は、京の町でうっかり「このはしわたるべからず」と書かれた橋をわたり、見とがめた武士に難詰される。だがそのとき、一風変わった僧侶が機転のきいた一言で朴を救った。この僧こそ誰あろう、あの有名な……。

初期の李氏朝鮮は、高麗の文化を弾圧破壊しつくしたため、文化的には壊滅状態だったそうです。その朝鮮の使節が、日本の都市を目にしたときの驚嘆と羨望はいかばかりだったか。作中で引用されている初代通信使・朴瑞生の報告には日本の貨幣や水車や風呂のことがめんめんと書かれており、技術水準のひらきに対するショックのほどがうかがえます。また、そうした反応からみて、文化芸術の面でも刺激をうけるところがあったはず。後に世宗がハングルの創案に着手するとき、あらかじめ使節を通じて日本の知識階級と学問上の交流をはかり、なにがしかの参考にしようと考えたのではないか。といった推測も、「朝鮮通信使いま肇まる」を読むかぎりでは、まったく荒唐無稽ではないように思えるのです。
ただし、そのころの京都で日本語を研究したい韓人にわざわざ高度な言語学を教えてくれる風狂なインテリといったら、そう、やつだ!一休さんしかいない!とか言い出すと、もう立派な伝奇者の世迷言ですが。

   面白ければいいじゃない 伝奇だもの  とおる

まあそんな感じの表題作をはじめ、収録作はいずれも朝鮮への愛と皮肉あふれる八篇。
貢女という悪法が生んだ悲劇を倭寇にからめた「我が愛は海の彼方に」。
「柳生十兵衛死す」へのオマージュともとれる超時空伝奇、「葵上」。
太閤を鼠と評した男の意外な真意を明かす「鼠か虎か」。
通信使の視点から文禄の役の講和決裂のなりゆきを追った「日本国王豊臣秀吉」。
李朝仏教徒の惟政が秀吉をひそかにとむらう「仏罰、海を渡る」。
西洋化に邁進する明治日本の姿に衝撃をうける若き修信使の旅、「朝鮮通信使いよいよ畢る」。
そしてフィナーレは、通信使たちがあの世でひらくひどい座談会、「朝鮮通信使大いに笑ふ」。

いくらでも美しく終われたはずの本で、あえて、あえてこんなひどいオチに。これは捨て身の叛骨心か、はたまた単なるネタ気質ゆえか。荒山徹はどこへゆく。
ちなみに、朴瑞生による日本の風呂の見聞録とは、荒山氏によれば以下のような文章です。興味深いのでメモ。
「日本人は、なべて清潔好きです。大きな家では浴室を設け、町ごとにも、しきりに浴室が設置されています。浴室の制度は、甚だ功にして便です。湯がわけば角を吹いて合図します。それを聞くと、みな争って銭を払い、入浴するのです。我が朝鮮でも、済生局(チェセングク)などに浴室を設置し、以って貨幣流通に資したらよいと思います。」 (「李朝実録」)
角(笛?)を吹くっていうのが面白いですね。これはたぶん遠くの人々にまで同時に知らせるため、つまりそれくらい人気があったということでしょう。日本人は大昔から救いようのないほど風呂好きだったんだな。

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マルドゥック・フラグメンツ (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-11)

冲方 丁 / 早川書房


じつは少し後悔しています。「マルドゥック・アノニマス」本編が出る前にこれを読まないほうがよかったかもしれんと。というか「preface of アノニマス」をです。これはほとんど物語の体をなしておらず、実質アノニマスのキャラクター紹介文、設定ノートをただ羅列したにひとしい内容なので。素材自体はとても魅力的で、長編への期待をかきたてられる。それだけに半端な形で事前情報を仕入れるのはもったいないと思ってしまう。きちんと成型された長編小説として、完成品の物語としてファーストコンタクトを迎えたかった。
その他には、バロット、ボイルド、ウフコックたちが活躍するスクランブルやヴェロシティのサイドストーリーもいくつか収録されてます。おおむねいつもの忍法帖フューチャーノワールです。併録のインタビューでは、ヴェロシティも改訂版出してアニメ化したいと強気な発言。いいねえ、どんどんやってくれたまえ。


「天冥の標4 機械じかけの子息たち」はものすごく真正面からセックス(※体位の話ではありません)
意外な評価にびっくり。僕はこれ、100ページくらいまでほとんど性描写ばかりでうんざりしてしまい、結局投げ出しました。とはいえ天冥シリーズにはついていきたいから、いずれは読破の要ありですが。

[youtube] THE HOBBIT, Production Video #2 [HD]‬‏
映画版ホビットの製作ビデオその2。ロケハンの映像など。PJがまた徐々にホビット化してるような

Book review: 'A Dance With Dragons' by George R.R. Martin - By Jeff VanderMeer
デーナリスがなんかすごいことになるらしい。これからはネットでもネタバレに気をつけねば。

[youtube] Trolling Saruman
サルマンの声、もといサルマンの歌。超くだらない……でも笑っちゃう

[画像] 自動二輪の騎士
これがほんとのナイトライダー ぐぬぬ

[画像] 映画版ホビットのドワーフたち
ごごごごべっこんに

[youtube] ‪THE HOBBIT, Production Video #3 [HD]‬‏
サルマン登場


パノラマ島綺譚 (BEAM COMIX)

江戸川 乱歩 / エンターブレイン


最近読んで超絶お気に入りな一品。絵がうますぎる! アールヌーボーや浮世絵っぽい感触の絵が、乱歩の世界に恐ろしいくらい似合ってます。特に後半、パノラマ島の描写は圧巻。この作品の他に「芋虫」も漫画化されているようで、あれはビジュアルだと相当やばそうな内容ですが、丸尾末広という漫画家は一見グロいものから美しさをひきだせる稀有な才能の人とお見受けします。もし彼によって継続的に乱歩作品が漫画化されるなら、こんな嬉しいことはない。
とりあえず、このパノラマ島綺譚は家宝にしよう。


[youtube] Persona 4 Anime (ペルソナ4 アニメ) - Trailer / PV11
なかなかよさげ。ゲームの世界の雰囲気はしっかり保持しつつ、アニメっぽいパースのきいたペルソナバトルもかっこいい。って、あれ? 直斗は?

小松左京さんが死去 「日本沈没」「復活の日」
レイ・ハラカミ、7月27日に脳出血のため急逝
つづけざま+不意打ちでよけいショック。今日は乱歩と山風の命日なのになんかもう……。こんなときにこういうふうに考えるのもなんだけど、筒井康隆は日記が元気そうで安心する。

荒木飛呂彦インタビュー 「ぼくに音楽を聴くなだと? だが断る」
ベストアルバムリストなど。プログレではキングクリムゾン好きなイメージがあったけど、なんかイエス推し。ツェッペリンもけっこう好きらしいけど、その中でもなぜかフィジカルグラフィティ推し。
# by umi_urimasu | 2011-07-10 21:27 | 本(others)
「ザ・スタンド」 スティーヴン・キング
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達成感あるなあ。これだけの長さの小説を、終始まったく飽きずに突っ走った読書経験というのも久しぶりでした。
全体の骨格は指輪物語、主成分はモダンホラー、文庫の1巻ではパンデミックSF、2~3巻はロードノベル、4巻は開拓時代っぽい町おこし、5巻は行きて帰りし物語、といったふうに、「崩壊後の世界における善と悪の対決」という大枠のもと、さまざまなスタイルが盛りこまれた小説です。ジャンルはちがうけど、やり方としてはハイペリオンみたいな。

善悪の戦いを軸にした作品だからか、主要人物の多くは善人あるいは悪人としての素性がわりあいはっきりしています。そういったキャラクターたち、マザー・アバゲイルやスチュー、フラニー、またランドル・フラッグなども、それぞれ非常に魅力的ではあるのですが、キングのねちねちした描写の真価が発揮されるのはやはり、ハロルドやナディーンのように過酷な葛藤の果てに悪や狂気の深淵に堕ちてしまうキャラクターではないかと思っています。またキング作品全般においてモダンホラー的な怖さがもっとも高まるのも、この「堕ちる」箇所ではないかと。ペット・セマタリー然り、シャイニング然り、キャリーしかり、痩せゆく男も然り。しかし、だとすれば堕ちることはなぜそんなにも怖いのか。これは考察の甲斐があるテーマかもしれぬ。いつかよく考えてみよう。

あと、一冊読み終えるつど書いていた各巻ごとの個別感想もこの際なのでまとめておきます。

ザ・スタンド 1 (文春文庫)

スティーヴン・キング / 文藝春秋


「ザ・スタンド」を、ついに読み始めてしまいました。キングの世界滅亡もの! しかもこの超ボリューム。めちゃテンションあがる。滅亡好きのおれによし。愛でてよし食べてよし。
第一巻のなかでは「闇の男」ランドルフラッグの章だけが、文体も内容も明らかに他とちがうようで、かなり異彩をはなっています。それに不可解な玉蜀黍畑の夢。いったいこれらをどうあつかうのか、興味深々。

ザ・スタンド 2 (文春文庫)

スティーヴン・キング / 文藝春秋


災厄を生きのびた者たちが目にする、変わり果てたアメリカ。世界崩壊後のロードムービーっぽいテイストがマイツボ直撃。でもなんかキリスト教的善悪バトルが起こりそうな雲行きにちょっと戸惑い気味。このもやもやした気持ちは…… 現実的なものごとをあつかった普通の現代劇のつもりでずっと読んできた話を、神の思し召しとかで片づけられたくないっていう反発かも。

ザ・スタンド3 (文春文庫)

スティーヴン・キング / 文藝春秋


思わざりき、これほどあからさまに話が指輪物語じみてこようとは。善側と悪側の二勢力にわかれ、超自然的なことが普通になり、指輪ネタも徐々に露骨に。はじめは現代もので指輪をやっちゃうことに抵抗を感じてたけど、これはこういう特異な表現のファンタジーなんだと受け入れることにしました。そう思えたのは、たぶん〈トラッシュキャン・マン〉と〈ザ・キッド〉の狂乱道中が面白すぎたおかげかな。シボーラ、ぱっぱか、ぱん!

ザ・スタンド 4 (文春文庫)

スティーヴン キング / 文藝春秋


人口が激減した今、人々は以前にもまして助けあい、ささやかな共同体を再建しつつあった。だがそこにも闇の力は忍びより、やがて新たな惨劇を生む。悪の元凶を滅ぼすべく西をめざす「旅の仲間」の運命やいかに? 3巻からこちら、善の陣営のほうに描写が集中しがちで、それだけに今回のハロルド・ローダーの華ばなしい悪堕ちっぷりはひときわ輝いてみえました。レイストリンみたいなやっちゃな、ハロルド君。つい同情してまうわ。

ザ・スタンド 5 (文春文庫)

スティーブン・キング / 文藝春秋


ラスボスしょっぺぇ! でもいいんだ。この作品最大の読みどころはラスボスとの熱いバトルなんかじゃなくて、崩壊した世界でなんとか人間性をたもちながら生きのびようとあがく人間の「生きてる感」、圧倒的なディテール描写で伝わってくる生なましいその感触だろうと思うから。


アンダー・ザ・ドーム 上

スティーヴン・キング / 文藝春秋


えーと、そんで「ザ・スタンド」読了後、間髪入れず「アンダー・ザ・ドーム」に突撃してしまいました。血迷ったか俺よ。
→ すげーキングさんフルスロットルすぎる。冒頭から大爆発、大事故、残虐殺人。スプラッターがとまらない。そして閉鎖環境に権力の亡者というおぞましい取り合わせ。これは蝿の王フラグかな。
→ ビッグ・ジム・レニーさんのド外道政治家っぷりが吐き気がするほどクソいやらしくてよい。そしてこれほど強烈なラスボスキャラが、たかだか人口2000人ぽっちの田舎町の町政委員でしかない(それ以上を望んでいないらしい)、というのが面白い。
→ メルヴィン・サールズの印象的な笑いかた、「にゃっく-にゃっく-にゃっく」は原文では "NYUCK-NYUCK-NYUCK" みたいに書くらしいんですが、音の想像がつかず首をひねっています。英語圏ではありふれた擬音表現と思われるが。YouTube - ‪three stooges nyuk nyuk nyuk‬‏ これかな? わからん。いずれにせよ、和訳の「にゃっく-にゃっく-にゃっく」は日本語の語感としてユニーク、かつゲスっぽさが感じられてよいかなとは思う。
→ 読了。キング自身の言葉通り、上下巻二段組1400頁、最後までアクセル踏みっぱなし。ドームメイカーとかSF的にはしょんぼりな真相だけどまったく気にならない。

[youtube] 「アンダー・ザ・ドーム」公式ブックトレーラー
世界的ベストセラー作家の本だけあって凝ったつくり。

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僕の妹は漢字が読める
萌えラノベが主流文学になった23世紀の小説を未来人が批評するという、文芸ディストピア的なメタ小説(ためし読みできる範囲では)。ラノベのスタイルを戯画化して嘲弄するやり口はなかなか辛辣。筒井好きの血がちょっとさわぐ。

涼もうと入った本屋で ダールグレン を見かけてしばし躊躇。ぐぬぬ、お高い……少しだけ立ち読みしてみる。奇天烈な暗喩表現、まるで詩のよう。かっこいいけど手ごわそう。ギブスンの序文もスタイリッシュすぎて意味不明。かっこいいけど。
# by umi_urimasu | 2011-06-27 00:03 | 本(others)