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統計: ファンタジーにおけるドラゴンの流行色
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ときどきファンタジー系の出版物に関するしょうもないトレンドリサーチをしてくれている Orbitが、またへんな調査結果を出してました。「今年のファンタジー小説の表紙に描かれたドラゴンの体色の中でもっとも多いのは何色か」を調べた図、というものです。 The Chart of Fantasy Art Part 3: Dragons うん。毎度ご苦労さまといわざるをえない。
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示されたデータを信ずるなら、1位は緑、2位はオレンジ、3位が青と黒。以下、黄色(金?)>白>赤>灰色(銀?)>その他(茶?)、といった感じ。1位はまあ妥当のような気もする。自然界におけるトカゲの色でもおそらく緑はメジャーな色だろうし。でもオレンジ2位とかなあ。わりと強そうなイメージのある赤竜が白竜より少ないというのもちょっと意外でした。 ちなみに、このサンプルされた竜のうち、15%は人間を乗せていたり人間に友好的な態度を見せているんだって。ほんとどうでもいいデータですが。
この調査、もし日本でやったらどうなるだろう。やるほども数がないかな。
あと、他にはない珍しい色の竜ってなんかあったっけ。「万色にして無色」のタキシスとかでしょうか。

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「パプリカ」「千年女優」などの作品を手がけたアニメ監督の今敏さん死去
癌ですと。やんぬるかな……。虚構の多重連鎖を見せる表現のあざやかさ、失見当識的な幻惑感が筒井康隆好きとしてはツボ直撃で、千年女優などくり返し見たものでした。なんとしても惜しい。

[画像] カラー写真でみる100年前のロシア - The Big Picture - Boston.com
セルゲイ・プロクジン=ゴルスキーの仕事。鮮明な写真から当時の人々の生活の様子がありありとうかがえます。ゴルスキーさんほんまGJやで

【本人降臨?】漫画家やってるけど質問ある?|VIPPER速報
高遠るい氏ご本人らしい。好きな漫画家が魔夜峰央とは意外、でもないのかな。確かに、ギャグシーンで猫目のチビキャラになる表現とかけっこうパタリロ的かも。

「俺の屍を越えてゆけ」の続編企画が提出中、ソニー内部でも賛同する動き
これは期待。子づくり三昧の日々よもう一度。

荒山先生トークショー再び ~やっぱり荒山先生は荒山先生だ~
荒山徹トークセッション「百済・新羅 石田三成を巡る時空」(その一)
ああ、最早何も言うまい
語るべき言葉、ここにあらず
話すべき相手、ここにおらず
徹、ただ前を向き、ただ斜め上を目指す
ただ前を向き、ただあらぬ方を目指す

Viz Haikasoru Imprint - Japanese SF 刊行予定リスト更新
マルドゥックスクランブルに書影画像が。あと、グッドラック雪風、ロケガ、荻原規子の勾玉シリーズ白鳥異伝?が新たに追加。だんだん伸びてきたこのリストを眺めてると、ハードSFからファンタジーまでゆるいSFのくくりでわりとなんでも扱うようでいて、ニューウェーブっぽいのだけは避けられてるような気がする。飛浩隆マダー

テッド・チャン “The lifecycle of software objects” @ val it: α → α = fun
これと「息吹」、「商人と錬金術師の門」、「予期される未来」にエッセイを一、二本たせば、邦訳作品集がまた一冊つくれるのではなかろうか。
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by umi_urimasu | 2010-08-23 23:54 | まぞむ | Comments(2)
ロシアの伝説に残るユートピアとしての日本国
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増補 聖なるロシアを求めて―旧教徒のユートピア伝説 (平凡社ライブラリー)

中村 喜和 / 平凡社


ずっと気になっていたこの奇妙な本を、「夏休みだから」というよくわからない理由で読んでみました。めあては、明治時代に東方の理想郷「白水境」(ベロヴォージエ)をめざしてウラルの奥地から日本までやってきたカザーク(コサック)の旅行者がいた、という驚くべきエピソードを紹介した第三章。いやはや、面白い。ほんとにヤーパンまでエクソダスしちゃったのかよ。

多くの貧農たちを東方へのあてどない探索行に駆り立てた日本=ベロヴォージエ伝説。そこへの行き方を記したガイドブックとして19世紀に旧教徒のあいだで知られた「日本国(オポーニア)への旅案内」なる怪文書は、じつにいかがわしさ爆裂な代物だったようです。いわく、その島々には数百もの教会があり、ロシア人は大歓迎を受け、誰も国に入れずどことも戦争をせず、教会がすべての民を治めている、云々。また、19世紀半ばのアルカージイなる人物はさらにひどく、「日本総主教」叙任証をたずさえて北ロシア各地を巡り、ベロヴォージエには50万のロシア人が住み、教会の数は700、皇帝の名はグリゴーリイ、などとまことしやかに吹聴してまわったそうな。

当然ながら、アルカージイの妄言を真にうけて旅に出たカザークがたどり着いた土地は理想郷などではありませんでした。そこはなんの変哲もないただの日本でした。もう長旅ご苦労様でしたとしかいいようがない。けれど、この話を聞いて不思議と彼らの無知を笑う気にはなれません。知識人でも国家使節でもない無学な農民たちが、理想郷の実在を確かめたいというただそれだけの動機で実際に15000キロの道のりを越えてしまう。結果がどうあれ、そんなとてつもない奇行をしでかしたパワーが単純にすごいと思います。人としてのパワー配分が、もう信仰力一択って感じなんですかね。
ウラル・カザークたちはこの日本行のあともまだあきらめず、文豪トルストイを訪ねてベロヴォージエのありかについて教えを乞うたそうです。トルストイは1904年の知人宛ての手紙にこう書きました。「(カザークたちの来訪の理由を知り、)この驚くべき現象は非常に非常に重要なことを考えさせます。」

古きよき信仰を守る正しきキリスト教徒だけの蜜あふるる約束の地。どこにあるかわからんがそれは絶対にあるんじゃよー。そうした、あいまいなわりに強烈で切迫した実在理想郷への夢につきうごかされ、人々は大挙して東方へと放浪をくりかえしました。当局につかまってシベリア送りにされたケースも多かったとか。では、そのロシア旧教徒とはいったいどういう連中であるのか。Wikipedia では、ギリシャ正教の流れを汲むロシア正教会の中の古儀式派 (分離派)の項で、彼らについてわずかに言及されています。キリスト教の主流派とケンカして以来迫害を受けつづけてきたマイナーで厳格な宗派です。ただし その記述からは、生活感とか日々の苦労みたいなリアルな部分はちっとも伝わってきません。そういうものに触れうるのは、やはり当の人々が世代を重ね伝えてきた伝説や伝承や歌でしょう。
本書で紹介されている多くの文献や口承史料から、その考え方、ライフスタイル、歴史的ないきさつが見えてくるにつれ、驚嘆の念は増すばかりです。あんたらどんだけ厳格主義なんだよ! 迫害と窮乏に耐えて古い信仰を守りぬくため、また信仰による団結なくしては生きていけなかったためとはいえ、宗教面でおおざっぱな日本人には想像もつかないほど過酷な孤立の道を、彼らは凄まじい頑固さで歩んできた(あるいは、21世紀の今もまだ歩みつづけている)らしい。いやもう、ほんとご苦労様としか。

ロシアのユートピア伝説として Wikipedia に載っている例は、スヴェトロヤール湖に沈む見えぬ町 キーテジ だけのようですが、本書にはその他にも、前述の白水境(ベロヴォージエ)、17世紀の司祭アヴァクームの自伝に出てくるバイカル湖上の楽園、オスマントルコ領のカザークが語り伝えたバグダッドの彼方にあるという「イグナートの町」など、さまざまなバリエーションが取り上げられています。特にキーテジに関する考察は徹底的。さすが本職の研究者たちはやりこみ具合が半端ねぇと感心しました。それ単体で読むとわけがわからず戸惑うところの多い日本の遠野物語とかも、ちょうどこんなふうに研究成果といっしょに読めるといいなと思ったり。
『遠野物語』を読み解く (平凡社新書 460): 石井 正己: 本
これなどがよいかの。

著者の中村喜和氏は中世ロシア文化史の泰斗として功績厚い人物だそうで、本書の内容も論文集的な色合いがちょっと濃いめです。僕のようなずぶの素人には敷居が高すぎるところも少なからずありました。が、そこらへんは伝奇愛で押し切った。「もしも柳生が」的な精神で。これさえあれば大抵の歴史本はなんとかなる。

ネット上では、白水境ベロヴォージエやキーテジ伝説、トルコのカザークなどについて日本語で詳しく紹介している場所はほとんどありません。この本にしても、知らなければ永久にそのまんまになる可能性がきわめて高いものでした。僕に読むきっかけを与えてくれたのは魚石庵の紹介記事 読書録「増補 聖なるロシアを求めて」です。かたじけない。足を向けて寝られないです。

以下、関連 Wikipediaリンク。
世界の理想郷伝説 - Wikipedia
アヴァクーム - Wikipedia
キーテジ - Wikipedia
ロシア正教会 - Wikipedia
古儀式派 - Wikipedia

余談ですが、魚石庵主様による 「伝奇ゲームファンのための日本伝奇入門」は、ネットで読める初心者のための伝奇小説ガイドとしては最上級のものでしょう。伝奇道で行き先に迷ったらまずはここ。

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[画像] うち捨てられたホビット庄のセット
さびれた袋小路屋敷に羊が一匹、二匹。なんかいかにも第四期くさい、もの悲しい風景だ……。ただしこれはかなり前の写真で、今は次の映画のために修復作業中だとか。よかった。

Togetter - 「ゲームでプレイヤーを「演じる」こと、演劇で「役を演じる」ことの違いについて」
ゲームデザイン方面っぽい話。演じるというよりは物語を体験するという行為について。欧米と日本でのFPS、TPS嗜好のちがいも興味深い。

[ニコニコ] 第5回MMD杯 本選リスト
始まった。週末をつかってたらふく見よう
[ニコニコ] 【第5回MMD杯本選】ハートキャッチ☆ドワーフ!
ケレブリアンと夕星アルウェンをなさしめられた貴いお方よ、これ以上なんと、えー、なんと申せばよいことか。
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by umi_urimasu | 2010-08-11 20:01 | 本(others) | Comments(0)