<   2008年 10月 ( 6 )   > この月の画像一覧
お手軽な合成画像ジェネレータ「PhotoFunia」
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PhotoFunia

このサービス、ここ数日?でかなり注目を集めているようですね。あちこちでよく似た画像を見かけて、どうやってんのかなと不思議に思っていたんですが、なるほどこれは楽だ。はめ込む額縁にしたい画像をサンプルから選ぶだけでいい。↓仕上がりはこんな感じ。ほどよい合成感ですね。

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出来あがりの合成画像では元画像の端が少し切れていたりするので、そういうところまで精密にコントロールしたい人にはあまり向いていませんが、適当でいいから一瞬でコラージュを作りたい場合には便利でしょう。今後、合成用の画像素材のレパートリーをもっと増やしていってくれるとさらに楽しめそうです。

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李學仁&王欣太の漫画「蒼天航路」がテレビアニメ化決定
TVアニメーション「蒼天航路」製作スタート! - MOON PHASE 雑記
今さら知りました。ただしスタッフ募集の告知だけで、公式発表ではなかった模様。ほんとに作れるんかいな。

Face Detector
顔認識システム。指定した画像から自動的に人の顔と思われる部分を切り出してくれます。いろんな画像を放り込んで遊ぼう。写真だと精度が高いけど、絵でやると認識ミスが多くて面白い。

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はてなの被ブックマーク記事を右のメニューに入れてみました。これからはまめにチェックしよ。

半年ぶりに動画関係まとめ (2)を更新。ほとんどアイマスばかりになってしまった。もう少し広いジャンルから集めるスタイルに戻したいです。あと画像系のリンクも一箇所にまとめたい。
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by umi_urimasu | 2008-10-30 00:32 | まぞむ | Comments(0)
PS2「大神」
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a0030177_13536.jpgを買ってまいりました。うちのPS2は購入以来大して使いもせず、ここ2、3年は部屋の隅っこでモノリスのようにただ静かに佇立しているのみだったのですが、さすがにもったいないなと思って。

で、ここ一日二日はその大神にはまっています。テラ和む。アマ公かわいいよアマ公。
筆描きタッチで表現されたキャラクターたちのコミカルな姿がかわいくておかしくて、ほのぼのと笑える感じなのがいいです。それに、穢れた大地に自然の息吹を甦らせる「大神降ろし」のカタルシスが凄い。これを見るためにもゲームをもっと先へ進めようという気にさせられます。もともと僕がポリゴンのゲームに求めていたのも、FF的な豪華さとかリアルさとかじゃなくてこういう方向性だったのかな。たぶん今の充足感からいってそんな気がする。

筆しらべがうまく描けなくて手こずったり、特定のキー操作をしないと先へ進めない場面でやり方がわからなくてちょいちょい詰まったりはあるものの、アクションゲームの難易度としてはかなり低い方かと思います。MGSをEASYでしかクリアしたことない程のアクション音痴な僕でも、ただゲームを進めるだけならほとんどストレスを感じないぐらいなので。親切設計で助かります。

そんなわけで、しばらくは読書感想系の話題に間があいてしまうかもしれません。手元には念願の一冊、「山尾悠子作品集成」があるんですが。もちろん、大神フィーバーがひと段落したらちゃんと読むべさ。しかしそういえば古川日出男の「聖家族」もはやく読みたいんだった。「クリプトノミコン」の1巻+2巻も買ってきたんだった。デカブツばっかりためこんでる。やばい。

(追記)大神、難易度低めって書いたけど……そうでもなかったかも。ときどき出てくるミニゲームがだんだんきつくなってきた。先ゆき不安だ。

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[今日の早川さん] 三本立て - coco's bloblog - Horror & SF
・貶すのと同じく、上から目線で誉めるのもみっともないので気をつけたいです。
・ダイヤモンド・エイジの世界ならナノテクの力でクリーンなヴィクトリア時代が実現していて悪臭もなさそうではある。しかし匂いなくして何のヴィクトリア朝ロンドンか、という気もする。エマさんはいい匂いがすると信じている。

イギリス最古のおもちゃと思われる石が発掘される
少なくとも2000年以上前のものだとか。ブタに見えないこともない

[ニコニコ] 俺ヴォイス 海外ドラマ「マリズンブレイク」 ウザいあらすじ
最新作!いつもながらネタと吹き替えの声芸、両方ともハイレベル。

古いおもちゃ関連でこんなのあった。

古代ローマの20面サイコロ、お値段180万円

a0030177_2138799.jpgいったいどんなゲームに使われていたんでしょうか。当時は紙が貴重品だったはずなので、チラシの裏的な文章はむしろ石や木材や壁に書かれていたと思われ、またそんなところにわざわざゲームのルールなんかを詳しく書き残す人がいたとも思えない。つまりそれは「ありきたりすぎて誰も残そうとしなかったがゆえに失われた」文化情報ということか。
これからの未来だって、いつどこで大規模な文明の断絶が起こらないともかぎらないし、後世のためを考えると僕たちも、どんなにくだらないと思える情報でも大切に保存しておくべきなのかもしれんなあ。という気がしないでもないような、どうでもいいような。

Not A Blog - Monday Morning Blues
ジョージ・R・R・マーティンのオフィスが空き巣の被害にあったそうです。かなりきわどいタイミングで、一歩まちがえばマーティン本人が剣で賊と対決するはめになっていたかもしれないとか。とりあえずケガとかなくてよかった。A Dance with Dragons のデータも無事だそうです。やれやれ。
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by umi_urimasu | 2008-10-24 01:25 | ゲーム | Comments(0)
SFに登場するユニークな宇宙船10選
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アニメやSFに登場した史上最高の宇宙船ベスト15 という記事に触発されて、勝手におらがランキング的なものを考えてみようと試みたものです。これはこれで偏ってる気もしますが。

a0030177_1816251.jpga0030177_18163760.jpg1. ディスカバリー号 (A・C・クラーク「2001年宇宙の旅」)
こんなふうに既存技術の延長上の実現可能性にこだわった律儀な宇宙船というのは、じつは意外に少数派なのではないでしょうか。キューブリックの映画版は、見ているとどういうわけかいつも眠気に襲われる……。

a0030177_18164469.jpga0030177_1816526.jpg2. 月 (J・P・ホーガン「星を継ぐもの」)
まさかそれをそんなことに使うなんて、というアイデアの意外性で思い出すのがこれ。宇宙船というとやや語弊があるかもしれません。まあ、でっかいノアの箱舟みたいなものだと思えば。

a0030177_1817240.jpga0030177_18171096.jpg3. ドゥーズミーユ (「トップをねらえ2!」)
宇宙船地球号、などというご立派なものではなくて、劇中での扱いはただの質量兵器でした。しかしあれはなぜ地球でなければいけないのか。金星とかでもいいだろうに。それとも金星もなくなってたのか。

a0030177_18171868.jpga0030177_18172629.jpg4. ウィルゲムの「樽」 (「ターンエーガンダム」) 
これで地球に帰ろうなんて、正気の沙汰ではありません。まったく地球の人ってめちゃくちゃです。∀はガンダムシリーズ中一番好きな作品で、こういう感触のアニメが他にもないものかと常々思っているのですが、見つからないんだよなあ。

a0030177_181734100.jpga0030177_18174147.jpg5. ブリュンヒルト (銀河英雄伝説) 
ラノベ方面では有名と思われる宇宙戦艦。よけいな羽根や突起がなく、さりとてレトロフューチャー風でもない、優雅にして冷徹な兵器のフォルム。そのころのアニメの宇宙船としてはなかなか珍しいデザインだったような気がします。今見るとそれほどでもない?


a0030177_18175072.jpg6. 聖樹船 (ダン・シモンズ「ハイペリオン」)
巨大な木そのものを宇宙船として利用。推進力は宇宙生物の念動力。全長1kmとか数kmとかあったはず。それがビームランスに焼かれて炎上する図はまさしく空前絶後のスペクタクルといえそうです。映画化に期待しよう。
a0030177_18175845.jpg7. パクス急使船 (ダン・シモンズ「エンディミオン」)
たとえるなら高層ビルの上から地面に落としたトマト。超光速航行を実現する代わりに乗員は高Gのせいで目もあてられないことになるというひどい船です。船のビジュアルイメージがいまひとつはっきりしませんが、たぶんいかにもスペースオペラ的な宇宙戦艦の格好をしているのではないかなと。
a0030177_1818570.jpg8. 《ディアスポラ》船団 (グレッグ・イーガン「ディアスポラ」)
僕が想像していたのは、亜光速で飛ぶハードディスクの筐体、あるいはそれが埋め込まれた岩塊とかそんな代物。イーガンのイメージとはまるで違ってたかも。この作品の未来人はやがて自分たちを下位宇宙から上位宇宙へコピーし、次元を越えた存在になっていってしまいますが、そうなるともう船がどうとかのレベルじゃないですね。
a0030177_18181369.jpg9. 頭脳船ヘルヴァ (アン・マキャフリー「歌う船」)
サイボーグシップで有名どころといえばこのへんか。見た目も機能も宇宙船で心だけは女の子な船が人生経験を積んで精神的に成長していくという話でした。パターンとして定番すぎたせいか、さほど熱を込めて読んだおぼえがないけど。コミュニケーションの相手としては雪風とかぐらい難物な方がSFとしては楽しそう。
a0030177_18182039.jpg10. バンガード号 (R・A・ハインライン「宇宙の孤児」)
目的地につくまで乗員の寿命がもたないのなら、途中で子供を産んで世代交代しながら行こう。という気の長い発想。このような移民船は、その中に衣食住から生殖まで集団生活にかかわる一切合財を含むひとつの社会となります。当然、さまざまなゴタゴタも起こります。長旅の間に初めの目的を忘れてしまうなんてのもよくあることで、これもそういう話。

他にも変な宇宙船の出てくる作品っていっぱいあったように思うんですが、すぐ思い出せるものというとこれくらいでした。この手の記事は普段からネタを貯めて整理しておかないときついな。

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[ニコニコ] (合作)ニコマスメドレー ~2008 秋の祭典~
これぐらいカオスでちょうどいいです

[ニコニコ] うさぎの食事風景に吹き替えを入れてみた
開始ゼロ秒で吹いた

台湾人でライトノベルの訳者だけと、質問ある?
ENGINE こちら経由で。虚淵玄は熱心な武侠オマージュということで好意的に受容されそうな気もする。

スチームパンクも遠くなりにけり - 伊藤計劃:第弐位相
新作のタイトルは「ハーモニー」、早川Jコレクションから12月発売。待つ、しかして期待する!内容はちょっとだけ百合っぽいそうです。それもよし。

やる夫が徳川家康になるようです
めでたく最終回を迎えたとか。暇なときにまとめて読む
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by umi_urimasu | 2008-10-17 22:41 | まぞむ | Comments(6)
ユニークな西洋甲冑の画像集
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西洋中世のヨロイカブトというと、ゲームや漫画ではよく見かけても実物についてはまったく何も知らず、興味をもったことすらなかったのですが、ふと目にとまった画像を見ていたらこれがたいへん美しいものだと気がつきました。探してみると、世界には実にさまざまなタイプの甲冑があるようです。中にはとても戦争の道具とは信じられない美麗なものや、なんだこれ?と首をひねってしまう珍妙なものも。以下はそういう甲冑画像のリンク集です。

a0030177_10262026.jpgThe horned helmet of Henry VIII
ねじれた角に道化じみた丸メガネ。
漫画「へうげもの」にも登場した悪魔のような兜
a0030177_1031491.jpgCreepy Helmet
北欧系らしい、ウロコのある海竜のような兜
a0030177_10341680.jpgHelmet and horns
大きな角?+ヒレ?のついた兜
a0030177_10343477.jpgSea Conch Shell Helmet, Circa 1618
これでも兜?ホラ貝型。よくわからないセンスです
a0030177_1035759.jpgSir Giles Capel's tournament helm 1510
気品がただようオサレ兜。シンプルで美しいです
a0030177_10353321.jpg16th century fluted armet
16世紀のものですが、見ようによってはむしろ未来的かも
a0030177_10354985.jpgKnight and Tournament
まるい。とにかくまるい。
a0030177_10361850.jpgArmors for Man and Horse
甲冑はオーソドックスですが、頭の飾りで激しく自己主張
a0030177_103638100.jpgRaedwald's Helm
紀元600年ごろ。そんな大昔にもこれほど精緻な兜があった。
a0030177_1037342.jpg16th century armet helmet from the man-at-arms' harness
頬から突き出てる釘みたいなやつが気になります。
a0030177_1752933.jpgGarniture armor for Field and Tilt Italian about 1570
彫り模様がきれい


つづきを読む
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by umi_urimasu | 2008-10-11 12:15 | まぞむ | Comments(2)
「フリーランチの時代」小川一水
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a0030177_1854730.jpg気鋭のハードSF作家、2004年以降の5篇をおさめた短編集。
SFとしての純度は高く、それでいて非常に読みやすい作品がそろっています。敷居の低さでいえば、おそらく「老ヴォールの惑星」よりもさらに入門向け。今の日本で「ジュニア向けハードSF」という分野をまかせられそうな若手作家といったら、もうこの人ぐらいじゃないでしょうか。ほんとうに貴重な人材だと思います。

「フリーランチの時代」
たまたま遭遇したエイリアンによって不老不死にされちゃった人類の軽い困惑。生きるために生きる必要がなくなり、個人に関するあらゆることについてするか/しないかを自由に選択できる、そんな時代がもし来たら我々は人として(人?)何をすればいいのだろう。まあ何万年でもゆっくり考えればいいよね。みたいな話。
不死や人類の進化を扱ったSFというとシリアスで悲壮なイメージがありますが、本作はとことん軽いです。これぐらい飄々としたノリの方が、妙な感傷とかがまといつかない分、人間の定義を考えるような話には向いてるのかも。楽観的すぎてイヤだという人もいるでしょうが、これはむしろバカネタSFの範疇だからこれでいいのだ。

「Live me Me.」
脳に対する情報入出力をチップを通して人形のボディとつなぎ、ほぼ脳死状態の患者に感覚と「体」を与えて健常人と変わらない日常生活を実現する新技術、HSコンビナート。その被験者となった主人公の目を通して、意識と社会、それぞれの面から人間の定義について考えていく物語。記号→画像→仮想空間→全身義体へと感覚の領域を広げてゆく過程を描いた前半がすばらしいです。ただ、その過程の堅実さに比べるとオチの理屈はやや乱暴だったか。

「Slowlife in Starship」
22世紀なかば、宇宙にひきこもるニートの増加が社会問題に……なってなかった。太陽系をふらふら漂う孤独で気ままなくらしに満足していた青年の小さな決心とは?山も谷もないだらっとした話ですが、それはそれでニート話らしいような。こうした宇宙ニート出現の背景には、太陽光のみで半永久的に人間を生かしておける居住モジュールが量産されたという設定があります。実際、将来的に宇宙開発の過程でそういうものが作られる可能性は十分ありうるのではないでしょうか。笑いごとではありませぬ。

「千歳の坂も」
お役所いわく、すべての国民は法律の定めるところにより不老不死の義務を負います。延命処置を受けたくない人は老化税をはらいなさい。そんな奇怪な時代がきても、生きるか死ぬかを自分で選ぶことにこだわろうとする人々がいた。どことなく「千年女優」っぽいなつかしさもある、時間を超越した逃避行ストーリー。ただしちっともファンタジーっぽくはない。

「アルワラの潮の音」
好評を博した時間SF「時砂の王」の外伝。時をさかのぼりながらつづく人類存亡をかけた大戦争の一幕を描いています。ミクロネシアの島々を舞台にした恋あり泣きあり活劇ありの成長物語で、本編が好きな人ならこちらも満足できるでしょう。あいかわらず童話ネタがナイスアクセントでした。

近頃はアイデアSF的な短編に精を出している小川一水さんですが、そろそろまた「復活の地」や「第六大陸」みたいなプロジェクトX型の超大作をガツンとかましてほしいと期待している読者はかなり大勢いるのではないかと思います。この次か、次の次あたり、そういうのがまた来ないかな。いや、たぶん来るだろう。きっと来るはずだ。そう思ってると待つのが楽しいのでそう思うことにしておこう。

「風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記」 小川一水
最新作。ネットでは「そこそこ手堅い出来」という感想が多い気配。買うかどうか迷い中。

朝日新聞に「ライトノベル学校で必要か」という投書が掲載される。
おまえら子供の煽りぐらい多めにみてやれよ。と思ったけどカトゆーとかに載ってしまうともうね。蔵書の選定については各学校側の裁量だし、そもそも作品によるとしか。ただ、最近のラノベは確かにポルノまがいのが多そうなイメージもある。偏見でしょうか。

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A Feast for Crows 読了。あいかわらずみんな悲惨な目にあってて安心しました。表面的なストーリーの追跡には慣れてきたけど、それ以外ではかえって横着になったというか、歴史や陰謀などの複雑な情報はどうせわからないからと読み流すクセがついてしまったかも。駄目じゃん。マーティン先生、全領主家の家系図(ツリー表記)がほしいです……

氷と炎の歌関係で役に立つかもしれないページ:
【氷と炎の歌】簡易年表 (日本語)
氷と炎の歌 - ターガリエン家の家系図 (英語)
House Targaryen - Wikipedia
NationMaster - Encyclopedia: A Song of Ice and Fire - Houses and surnames
氷と炎の歌・乱鴉の饗宴 改訂問題wiki

グレッグ・イーガン 日本オリジナル選集「TAP」 11/25 発売
けいかくどおり
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by umi_urimasu | 2008-10-06 19:28 | 本(SF・ミステリ) | Comments(9)
「信玄忍法帖」山田風太郎
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a0030177_215386.jpg奇想にみちた強烈なエログロと、あまりに端麗な文章。山田風太郎の小説は、普通なら相いれるはずもないこの二つが完璧に融合しているのが特徴です。どす暗く、それでいてすがすがしい、美醜一如の極致ともいうべき異形の文章美。これがもたらす快感は山風ならではのもので、ほかではまず味わえません。僕の場合はそれが半分癖みたいになっていて、山風の文章を読んでいるだけでなんかもうやたらしあわせな気分になってしまい、ちょっと大丈夫か自分。と時折自分で自分が心配にならないでもないのですが。
武田信玄、死せりや否や!? 徳川家康の密命を受け、信玄病没の噂の真偽を確かめるべく甲斐に潜入してきた伊賀の忍者集団に対し、武田の軍師・山本勘助は主君の死を知られまいと七人の影武者を擁して立ち向かう。兵法と忍法の激突、虚々実々の情報戦を制し、天下に覇を唱えるのは果たしてどちらの陣営か。
忍法帖シリーズ中での「信玄忍法帖」は、実際の歴史との接点が常になく強調されている点が特色とされています。「甲陽軍鑑」や「甲乱記」などの史料がことあるごとに引用され、実在の人物に史実に忠実な行動をとらせるなど、いわゆる普通の歴史劇っぽい方向性が本作ではかなり強く出ています。そのせいか、あいかわらずのむちゃくちゃな忍法バトルをやってるわりに作品全体のトーンは不思議と落ちついているように感じられます。黒澤明の「影武者」とかにけっこう近い雰囲気かもしんない。

「信玄忍法帖」には風太郎自身自己評価でAを与えており、ファンの評価もおしなべて高いものの、甲賀や柳生や風来などに比べるとキャラのインパクトが弱く、キャラクター強度的な面でバランスを欠いているという批判もあるようです。ゲストキャラ的なポジションの上泉伊勢守や八重垣姫らの活躍に比べて、武田方のメインキャラたちがいまいち目立っていない、とか。個々のエピソードを区切ってそれぞれを楽しむような短編集的な読み方をすれば、さほど気にならないんですけどね。

登場した忍法の中で個人的に印象深かったのは、なんといっても「春水雛」。これは凄いです。今までに読んだ忍法帖シリーズの全忍法のなかでも一、ニを争うほどのアホらしさ!

しかし、このような山風忍法の滑稽さは例外なく惨死をもたらす滑稽さであり、もしかしたらそれもまた風太郎の死生観に根ざしたものなのではないか、と思うことがあります。バカだアホだと笑ってたらあっ死んだ、というあのうすら寒さ。人の死なんてくだらんもんだよ、というあの虚無感。考えてみれば、現実の世の中でも大抵の死はアホみたいな理由によってもたらされているのであり、こうして笑っている僕たちだっていずれは「なんでそんなアホなことがきっかけで」と呆れられるような理由で死んでゆく定めを負っているのです。バカだアホだと笑えばそれが自分に返ってくる、だからこそ決して美化されない死への視線。風太郎の忍法は、そうした「笑い」と「死」のむすびつきを重視しているために、あれほどまでにネタっぽいのかもしれません。

まあ、純粋に受けをねらって「圧迫祭りだイヤッホオォォウ!おっぱいおっぱい!」みたいなノリで書かれていた可能性も十分ありますが。

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「からくりサーカス」全43巻読了。カーテンコールで涙腺決壊……。絵柄はやっぱり苦手だけど、それをさし引いても大好きな作品になりました。特にパンタローネが好きじゃ。

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SFマガジン 2008年11月号
イーガン「グローリー」だけ読んだ。意識意識ってうるさくない比較的ふつうのファーストコンタクトもの。面白さも比較的ふつう。文明成長の意欲や目的みたいなのがメインテーマらしいんだけど、それよりナノマシンの針を光速で恒星に撃ち込んで現地人と同じ体をつくってコンタクトしたりとか、図形で表された数学の定理群の遺跡とか、ブラックホールの屈折光でメッセージ読むとか、小ネタの方がおいしそうな気がじゅるり。

「ニコニコ動画(秋)」にバージョンアップ、黒字化へ向けて広告枠を3.5倍に
サムネ表示数減、自動再生されない、動画タイトルやうp主コメが省略される。最悪だ。

[ニコニコ] 【名作Flashアニメ】 次郎長三国志 【H.264高画質】
初めてこれを見て以来、次郎長三国志を読もう読もうと思いながらいまだに果たせていない
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by umi_urimasu | 2008-10-01 21:05 | 本(others) | Comments(4)