<   2007年 09月 ( 8 )   > この月の画像一覧
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
このエントリーを含むはてなブックマーク
a0030177_21162568.jpg一昨日までは「俺らいったい何歳だよ。もうスルーでいいだろ」と見逃す気まんまんだったはずなんですが、手作りラミエルの動画を見て泡くって、ラミエルハウマッチ!? ラミエルハウマッチ!? と映画館に駆け込むはめになりました。いつまでたっても子供です。はは。
しかし事前のネタバレはやはりちょっともったいなかった。予備知識なしであのラミエルを見たらどれだけ衝撃的だったかと思うとね……。でも、動画にプッシュされなければそもそも見に行く気すら起きなかったんだから贅沢は言えない。

内容については、すでに話題になり尽くしていて今さら僕ごときが言い足すこともなさそうです。とりあえず僕にとってはラミエルしか見どころのない映画でした。もう次からラミエル主人公でいいよ。

後半の作り込みの徹底ぶりを見てたら「そんだけやれるんならまっさらの新しい作品作ってくれたほうが楽しいのに」って愚痴のひとつも言いたくなってしまいましたが、観客動員力とか考えたら供給側としてはやっぱりエヴァじゃなきゃいけないのかもしれない。あれほどの映像を生み出す能力をもった集団ですら、エヴァブランドの下でしか何かを作ることが許されないんだとしたら、なんとも憂鬱な話だけれど。トップ2のときも思ったんだけど、ガイナックスのあの生産力をどうにかしてスタジオ4℃みたいな方向にも振り向けることってできないもんなんですかねえ。


[youtube] 「ムトゥ 踊るマハラジャ」プレビュー
何度見ても圧倒的。「職業:スーパースター」はだてじゃないぜ。

[ニコニコ] ガンパレードイレブン
ガンパレキャラでウイイレ。幻獣チームの風体が怪しすぎる。

[ニコニコ] 【完成版】FF6 ホスト部OPパロ【手書きMAD】
近頃の手書き系MADのクオリティの高さは異常

[ニコニコ] 【MAD】 BLACK LAGOON ~ ホテルモスクワのためなら死ねる ~
レヴィ!出で吹いた。シーンチョイスもいいセンス。

岳飛伝(1)<青雲篇> 田中芳樹 (猫は勘定にいれません)
岳飛といえば、中国では関羽や諸葛孔明よりも人気がある大英雄らしいです。金庸の射雕英雄伝でも下にもおかない偉人扱いされてましたし。エンターテインメントついでに「射雕」の前の時代の事情を知るための参考文献としては悪くない本かも。

[youtube] Muthu-OruvanOruvan Rajini
[PR]
by umi_urimasu | 2007-09-28 21:38 | 映画
指輪物語における「エルフ衰退」の解釈
このエントリーを含むはてなブックマーク
『らき☆すた』の文化的背景。(Something Orange)
イギリスやフランスといった欧州の列強が全盛期を迎えたのは、既に前世紀のことです。(中略)でも、そんなことがいつまでも続くわけがないから、やがて植民地も手放さざるを得なくなって、衰退の時代が始まる。トールキンの『指輪物語』や、ムアコックの『エルリック・サーガ』で、エルフやメルニボネ人と呼ばれる貴族種族の終焉が描かれるのは、たぶん、ここらへんの状況を反映しているものと思われます。
これはこじつけなんじゃないかなあ。あのトールキンが、自分の創作に現実の社会状況をそこまで露骨なかたちで反映させるなんてことがありうるものでしょうか?

英国のファンタジー文学が19世紀末ごろに盛り上がりはじめたのは事実だし、当時の世情とファンタジーの勃興の間に関連があるかもしれないという考えなら僕も否定しません。でも、関連があることとファンタジーの内容とは別のことです。
トールキンが作ろうとしたのは時代性を超越した神話的な物語世界であり、指輪物語やシルマリルリオンにみられる栄枯盛衰のテーマもべオウルフやアーサー王物語やヨーロッパの神話・伝説の多くに類例のあるもので、当然それらを意識したのだろうと僕は考えていました。仮に実社会の出来事をモデルにすることがあったとしても、それは今の社会情勢なんかじゃなく、ローマ帝国やギリシャ帝国あたりまでさかのぼる大昔の話だろうと。

トールキンはファンタジーがその本来の機能を発揮できずに現実の比喩や寓意に回収されてしまうことを何よりも嫌い、指輪物語について「いかなる種類のアレゴリーも排除する」と言っています(だったと思う)。誤解されやすい「ホビット庄の掃討」のパートについても、「英国の田園風景の喪失という当時の状況を反映したものではない」とはっきり断言しているはずです。その彼が、意識的にしろ無意識的にしろ、ヨーロッパ帝国主義の終焉になぞらえてエルフ衰退の物語を創作したというのが僕にはどうも納得できない。まんまじゃん。

エルリックサーガのほうはどうだか知りません。僕はこれも、帝国主義国家うんぬんよりは単にハワードのコナン的世界観に対するカウンターとみなすほうが適切な気がしますけどね。

元記事の主旨からすると「なんでそこで指輪が出てくんの?」って感じでしたが、個人的に興味のあるところだけとりあげてみました。機会があればファンタジー識者な人たちの知見を聞いてみたい問題ではある。

(追記)
ペトロニウスさんが熱く反応してくれていますが、論点が拡散しまくっていて対処しきれません。とりあえず、海燕さんのエントリに対する僕のエントリのポイントは「トールキンのエルフ衰退を欧州帝国主義衰退のアナロジーとみなすことは是か非か」っていう一点だけです。これは二択問題で、どっちの主張も正しいなんてことはありませんから。あと、サン=テグジュペリをトールキンと同列に扱うのはちょっとどうかと思うな。どっちもファンタジーと呼ばれてるけど、根本的にファンタジーちがいなんじゃ?
[PR]
by umi_urimasu | 2007-09-23 16:56 | まぞむ
柳生十兵衛死す(上)(下) 山田風太郎
このエントリーを含むはてなブックマーク
a0030177_2142971.jpga0030177_2145230.jpg昭和を代表する娯楽小説の巨匠・山田風太郎、その生涯最後の作品。いつか読もうと心に決めてはいたんですが、思ったより早く機会がめぐって来てしまいました。そして上巻半分あたりまで読み進んだところででんぐり返ってコーヒー吹く。まさかのタイムスリップもの! さすが山風、最後の最後まで俺たちにできないことを平然とやってのける……。


柳生ノ庄付近の河原で見つかった隻眼の男の斬殺体。そのうすら笑いを浮かべた死顔は、まごうことなき剣豪柳生十兵衛のものであった。だが死にざまよりも奇怪なのは、彼の本来開かない方の眼がかっと開かれ、開いているべき方の眼が閉じていたことだ。剣にかけては天下無双の十兵衛を、かくも鮮やかに斬り捨てたのはいったい誰か?そして隻眼の怪異の真相は? 希世の能楽師の魔力によって室町時代へ翔んだ慶安の十兵衛三厳と入れかわり、慶安の世に翔ぶは室町の十兵衛満巌。片や慶安の都で、片や室町の京で、時を越えて交錯する剣客二人がたどる数奇な運命の物語。
俗に柳生三部作と呼ばれるうちの前二作、「柳生忍法帖」「魔界転生」の発表から三作めの「柳生十兵衛死す」が書かれた1991~92年までの間には、約三十年ものブランクがあいているそうです。もちろん忍法帖シリーズ自体はその間にもたくさん書かれているものの、後期になるにしたがいその数は減っていきました。つまり「十兵衛死す」一作だけが、忍法帖シリーズ全体から見るとぽつんと離れた時点に生まれたということになります。そのせいか、この作品は他の忍法帖とは基本的な作風からしてかなり趣きが異なっているようで。
たとえば、あの匂いたつような過剰なエロスがまったくないこと。また、超人的忍術の類がほとんど出てこず、ほぼ尋常の剣術戦に終始していること、など。盛大なエロと奇想天外な忍法戦こそが目玉だった以前の忍法帖からすれば、かなりストイックな方向に舵を転じた作品といえるでしょう。

しかし、だからといって出来が物足りないというわけではありません。抑制して描かれた情念の苦味、ムアコックのエルリックのごとき破滅的な一面をそなえたあやうげな十兵衛像、「幽玄」という形容が似合うサイレントな剣戟。色気や頭脳戦の興奮とはまったく異なるデカダンスの香気がこの作品には満ちています。特に、清水寺の舞台や相国寺七重塔といったいかにも能楽にふさわしい戦いの場から、過去と現在のせめぎあう異空間へなだれ込んでいくタイムスリップの描写は圧巻。風太郎ならではの簡潔な美文に絢爛たるビジュアルと能のイメージがあいまって、情景そのものが後期黒澤映画を思わせる絵画的な美しさをもつに至っています。従来の忍法帖とは一線を画する新境地。というか齢七十、人生最後の小説でこれって。どんだけ天才なんだよ。

でも、何十年たとうと独特のユーモアはいつまでも健在とみえてときどきこんなフレーズも。
「ただし、こちらの場合は、向うで呼んでくれねば未来に出現することはできませぬ」
「ふうん。あちらがこちらに翔び移る。こちらがあちらに翔び移る。途中で衝突しやせんかな」
まるでスカッド・ミサイルVSパトリオット・ミサイルみたいなことをいう。
ガチンコ時代劇の真っ最中にいきなりこういうすっとぼけた注釈を入れても世界観がまったく崩れないあたり、さすがは山風といったところでしょうか。

さて、次は何を読もうかな。そろそろ明治ものやミステリ系にも手を出してみたくなってきました。プライオリティが高いものとしては「信玄忍法帖」「海鳴り忍法帖」「妖説太閤記」「八犬伝」「明治断頭台」「妖異金瓶梅」「警視庁草氏」ぐらいか。


─────
[ニコニコ] さよなら逆転先生  youtube版
逆転裁判+絶望先生OP。オバチャンの衝撃的な艶姿

[ニコニコ] アイドルマスター 彼を返して 春香 あずさ
懐かしい。葉鍵最萌Tを沸かせた伝説のネタをここでまた見ようとは。

森見登美彦『有頂天家族』(幻冬舎) 「毛深い子、生まれました。」
毛深い狸たち、京都上空を飛行する天狗たち、天狗を足蹴にする半天狗、狸を食べてしまう人間たち、彼らがそれぞれ暴れ回る。登美彦氏史上、もっとも毛深く、もっとも大風呂敷を広げた大活劇。」
むむむ。おもしろそう。

─────
スクールデイズにつづいてひぐらし解も放送中止らしい。思ったより大事になってるね。→まだ皆殺し編なのに富竹さんが死亡フラグを(メタな意味で)折っちゃったのでこれにて終了説
[ニコニコ] 07/9/19(水)ムーブ!(朝日放送)  youtube版
普段バラエティ系情報番組とか見ないんで認識不足でしたが、聞きしにまさるひどさですな。ひぐらしとばっちりもいいとこ。
[PR]
by umi_urimasu | 2007-09-19 23:18 | 本(others)
くしゃみの速さはどれくらい
このエントリーを含むはてなブックマーク
PCの画面見ながら歯みがきしてたらくしゃみが出た。

おお、エクスプロードよ! むごたらしいことになった。
中途半端に掌でブロックしようとしたのがよけい悪かったのか。爆心地から半径2m以内のすべてが散乱した微粒子によってあたかもサーフェイサーをまだらに吹きつけたかのごとく点々とざらざらに。キーボードもざらざら、机もざらざら、床もざらざら、顔もざらざら。顆粒タイプの歯みがき粉の正体がじつはこんなにもざらざらしたモノだったという事実に今さらながら驚いた。くっそう。人生は悲劇と呼ぶに値しないほど些細な悲劇の連続だ。

検索してみたところ、くしゃみの勢いというのは思いのほか凄まじく、口から出るときで時速300km超ぐらいあるのだそうです。新幹線並みですね。また気管内での最大速度は300m/秒とも。つまり時速1000km。ほとんど音速です。拳銃の弾丸並みの速さです。骨の丈夫でない人だと、くしゃみをした拍子に骨折してしまうケースもあるらしい。恐るべし横隔膜。恐るべし呼吸筋。恐るべし、人体のポテンシャル。なんだかワムウ様でなくとも訓練次第でこんけっさつとか使えそうな気がしてきたよ。へぶしょ!


─────
a0030177_0131568.jpg「それでも町は廻っている」の居心地の良さが尋常じゃない件。変なたとえかもしれないけど、僕にとっては「マスターキートンの落語版(長屋もの)」みたいなイメージがしっくりくる漫画です。なんなんだろうな、あの異常なまでの居心地のよさは。子供時代に夢みてついにかなわなかったキッズミステリー世界への回帰願望なのかなあ。


─────
Laterna Magika SF作家 飛浩隆のweb録
>『「何か大きなものが終わった後、人のいない風景」を描くのにSFほどふさわしいジャンルはない』
僕がSFを好きな理由のひとつがこれ。
[PR]
by umi_urimasu | 2007-09-15 00:04 | まぞむ
コニー・ウィリス「わが愛しき娘たちよ」復刊
このエントリーを含むはてなブックマーク
a0030177_21362066.jpg一時期は中古文庫本に一万円近い値がついていた「わが愛しき娘たちよ」が復刊されてます。イェァ! でもどうせまたすぐなくなると思うので、未読の人は早めに確保しておいた方がいいかも。多彩な中短編がそろっていて、しかも経年劣化しない技巧型の傑作です。初めてコニー・ウィリスを読む人向けの入門編としてもおすすめかと。
(注) 読んでみて表題作のオチがわからなかった人はお父さんかお母さんに聞いてね。

あ、そういえば「最後のウィネベーゴ」もかれこれ半年ぐらい積んだままなのを思い出した。
「好書家が買い込む本の数は、読み終える本の数よりも常に多い」
これが早川さんの法則ってやつか。絶望。

[映画] デス・プルーフ in グラインドハウス
どっちかというと新エヴァよりもをこっちを見たくなってきた。僕はともかくタランティーノが好き勝手やってればそれでしあわせな人なので。ロドリゲスの方は……相変わらずフリーダムすぎてついてけねえ。
ともあれ、ほんとに心から自分の作りたい映画を作っていそうでいつ見ても微笑ましい人たちではある。

[ニコニコ] 夢見るわんこ  youtube版
飼い主も笑いすぎだと思うがこれは仕方ない

[ニコニコ] ジョジョの奇妙なiPod  youtube版
できれば敵キャラバージョンも見てみたい

[ニコニコ] アイマスネタ 千早武士道シリーズ
紙芝居マンガ。最新作は6 千早見聞賦

─────
訃報 ジョー・ザヴィヌル
なむー。ウェザーリポートはSweet nighter, Black Market, Heavy Weatherあたりしか聴いたことないですが。ちなみに今初めて知ったけど、マックス・ローチもつい先月お亡くなりに。ぎゃふん。ぼやぼやしてると生で見ないうちに巨匠クラスがどんどんいなくなってしまう。
TZBは追悼ライブぐらいするかな。
[PR]
by umi_urimasu | 2007-09-11 22:11 | ニュース
「Self-Reference ENGINE」円城塔
このエントリーを含むはてなブックマーク
a0030177_12454355.jpg噂の黄色いあいつがやってきた。奇抜さにかけてはここ10年間でも類のない、バカすぎて魂が抜けるほどの奇想小説。芥川賞は逃がしたけれど、とりあえず2007年の日本SF大賞はもう円城塔で決定なんじゃないでしょうか?


たとえばエリック・ドルフィーが異星の音楽を地球の楽器で奏でるように、あるいはパブロ・ピカソが四次元の風景を二次元のカンバスに射影してみせるように。人類にはろくすっぽ考えの読めない高次元異種知性体たちがつぶやく寝言、愚痴、鼻歌、コント、時代劇、その他もろもろのことばの断片を、いくらかでも人間にわかるように、できるだけ平易な地球言語に翻訳してみせよう。強いて説明するならそんな感じの小説です。SF作品で言い替えを試みるとしたら、フレドリック・ブラウンの古典「発狂した宇宙」とスタニスワフ・レムの名著「ソラリスの陽のもとに」を激突させて、カート・ヴォネガット・スタイルのシニカルユーモアを込めつつ複雑系とかネタにして思考実験をやりまくるよ。あと、論理過程はグレッグ・イーガン程度には厳しめにしときましたから。みたいな。

まともな比喩すらままならない、はちゃめちゃな雰囲気が少しは伝わるでしょうか。多層性という意味ではさらにボルヘスやイタロ・カルヴィーノまで引き合いに出されてもおかしくないかもしれません。でも「Self-Reference ENGINE」の場合、いくら法螺話っぽくてもあくまで数学的厳密さがキモなので、SFと幻想小説を区別する必要性があるかぎり、幻想小説からはまだしも遠いか。個人的には、「理系オタ口調で有限と無限について語りだして途中で飽きたテッド・チャン」ぐらいのたとえでどうだろう。

これだけ書けば、小説好きな人ならけっこう食いついてくれるんじゃないかと思います。
ただちょっと気がかりなのは、「自己参照機関」という硬いタイトルなどから「ガチガチの理系小説か?」と早とちりして逃げてしまう読者が少なからずいるのではないかということですが。理系の大学院生やPDがげらげら笑いながらこの本を読んでいる姿はありありと眼に浮かぶけど、かたぎの人にはやはり少し敷居が高いかもしれません。巨大知性体とか多元宇宙って言葉が飛び交うだけでも一般人から見たら十分マニアックな世界だろうし。ほんとうにSFや数学が嫌いな人にまですすめていいものかどうかは、あんまり自信がありません。

ちなみに帯を読むと「オイラーの等式の文芸的表現」by神林長平という、脅しとしか思えないような紹介文が載ってます。なんとまあ思いやりのない。オイラーなんて知らない人が大半のはずだし、知らなくても奇想奇文を楽しむ分には何の問題もないでしょうに。また同じく飛浩隆の言によれば「ソラリスの海が語るバカ話」ともありますが、もちろんソラリスも知らなくてけっこう。ぶっちゃけ、かけ算と割り算ができれば半分ぐらいの話はOKだろうと思います。僕の理解度もせいぜいその程度です。「それぐらいは大丈夫」という人なら、数字の嫌いな文系星人でも安心して突撃してよいでしょう。

しかし、SF圏外の人はともかく自称SF好きにもかかわらず「数学はちょっと」とかごねてこの作品を敬遠している人をもし見かけたなら、無理やりにでも押しつけてやらねばなりますまい。ってか、これこそまさにSF者によるSF者のためのSF小説ではありませんか。ネタも話も文体も、あらゆる点でSF者にこそ最高の愉楽を与えるようオプティマイズされたこの作品を、あんたが読まないでどうすんだって話ですよ。ヱヴァンゲリヲン?そんなもんほっといていいから。

─────
感想を検索していると「意味がわからん」というぼやきがけっこうかかりますが、わからないと何か不都合があるのかどうかも厳密にはよくわからない。どうしてもインスタントな答えがほしければ「意味に意味などないっていう意味だ」とでも思っておけばいいのではなかろうか。
はいはい自己参照自己参照。

まだまだ長くなりそうなので、つづきはまた後日。とりあえずみんなも読みましょう!
[PR]
by umi_urimasu | 2007-09-09 13:25 | 本(SF・ミステリ)
超適当なテッド・チャンのインタビューまとめ
このエントリーを含むはてなブックマーク
超適当なテッド・チャンのインタビューまとめ @SFワールドコン2007

270 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/09/02(日) 19:12:57
(外見は普通のおにいちゃん。入室してもみんな気づかない)

僕アメリカじゃ人気ないんだ。たくさん人がいるの初めてだよ。

・(あなたの人生の物語について聞かせて?小説じゃないよ?)

10才からSF読み始めて、アシモフとか。12歳ぐらいから書き始めた。
高校とか大学ではSF友達がいなかった。いろいろ送ったけど没になった。
ワークショップに参加したのがいい経験になった。
デビューはワークショップ前に書いた作品。送ったらダトロウにほめられた。


・(「あなたの人生の物語」はどうやって出来たの?)

変分原理をどう使うかについて考えてた。
お芝居を見て、がんで死ぬ妻とその夫、
妻は死んでも悲しみと愛とは同時に存在する、
それから生まれたアイデア。


・(物理学がちがちじゃなくて、ファンタジーっぽいのはなんで?)

物理学とコンピュータ、どっちにするか迷ったけどコンピュータにした。
だから物理学は初級レベル。もっと勉強したいよ。
宗教と科学は今では別物だけど、昔は同じものだった。
神様について知ることと宇宙について知ることはあんまり違わないと思うよ。


271 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/09/02(日) 19:13:32

・(日本のみんなはもっと小説書いてほしいと思ってるよ?)

うん、僕もそう思うよ。
でも書くのは大変。いいアイデアは年に1つぐらいだし。
新作はアラビアンナイト。1000年前のバクダッド、
ワームホールタイムマシンもの。


・(イーガンどう思う?ほかに好きな作家は?)

イーガンは好きだよ。
あとケン・マクラウド。ギブスンやスターリング。
ピーター・ワッツのBlindsightは、内容に全面的に
賛同できるわけじゃないけど、でもいい作品。


・(シンギュラリティってどうよ?)

僕はシンギュラリティなんて信じてないよ。

  情報元:2007年ワールドコン、日本で開催権ゲト!その3 スレ →D.ブリン大人気

─────
作品書いてはいるんだなー。なんか安心した。

テッド・チャン インタビュー動画 (END_OF_SCAN)
話しぶりからもいい人オーラが

[画像] ぜんこうのかくりHOME
ひぐらしイラストサイト。Kの口車に乗せられて園崎姉妹がけしからんことに

[ニュース] 幅20メートルの巨大「クモの巣」を発見…テキサス州立公園
どう見ても姉様のしわざです
[PR]
by umi_urimasu | 2007-09-02 23:08 | ニュース
「王狼たちの戦旗」Ⅴ ジョージ・R・R・マーティン
このエントリーを含むはてなブックマーク
a0030177_16505126.jpgジョージ・R・R・マーティンという稀代のストーリーテラーは今、文字通り空前にして絶後の小説を筆一本で創造しつつあります。いまだかつて、ひとりの人間によってこれだけの規模の異世界戦史劇がこれほどの堅密さで書かれたためしがあったでしょうか。げに恐るべきはマーティンの化け物じみた生産力。
このひと、ほんとに単独作家なんだろうか?じつは総勢30人ぐらいの覆面作家チームとかなんじゃないの?


七王国の覇権をめぐる骨肉の闘争をつぶさに描く大河ロマン〈氷と炎の歌〉は、ある意味では「王狼たちの戦旗」の完結をもってようやく真のスタートラインにたどり着いたといえます。信じがたいことですが、ここまで文庫にして10冊分を費やした凄絶な物語は、あれでもまだプロローグにすぎなかったと思わなければなりません。たぶん、この作品が本当に凄くなるのはここから先。

次巻「剣嵐の大地」では、王家の末裔デーナリスと彼女の竜を乗せた船団がついに七王国にやってくるでしょう。また、マンス・レイダー率いる野性人の大軍が夜警団の守る北の防壁へと攻め寄せてくるでしょう。その中には〈異形人〉の謎に迫るためにあえて造反したジョン・スノウの姿もあるでしょう。矮躯の策略家ティリオンと狡猾な女王サーセイは、今度こそ鉄の玉座と互いの命をかけた陰謀をめぐらし合うことになるでしょう。新たに〈王の手〉となったタイウィン公のラニスター軍と北の若き狼ロブ・スタークの対決は避けられず、さらなる殺戮を重ねてゆくことになるでしょう。王都脱出を夢みるサンサ、故郷を目指す幼いアリア、傷心のケイトリン、裏切り者のシオン・グレイジョイ、魔女メリサンドル、その他何十人もの登場人物の、今まで別々の道に分かれていた運命の糸が一気につながり、もつれ合い始めることでしょう。そして、遠からずほんとうの冬がやってくるでしょう。

機は熟しました。善悪、美醜、愛憎、生死、この世界で意味らしい意味をもつあらゆるものを描ききる用意は整いました。以後、読者としての僕は評価することを放棄し、物語を味わう悦びと苦痛の奴隷となります。この偉業の担い手と同じ時代に生まれたタイミングのよさを、トト神と、ギレアンと、菅原道真と、その他すべての書物の神々に感謝しつつ。
ありがたやあ。

ところでここをわりと読んでくれてる人で、氷と炎の歌が未読っていう人、います?
なら提言しよう。今すぐ買いにいけ!
千円札数枚とひきかえに、新しい人生が十個買えるぞ。ついでにエロい幼女もついてくる。

ちなみにネットの風評によると、「剣嵐の大地」はスケールでもテンションでも前二作を軽々と上回っているらしいです。冗談じゃありません。僕の想像力のおよぶ限界を完全に越えています。これより上位の領域なんてもの、僕にはどうしても理解できないんですが。

─────
余談。
サンサはサンダー・クレゲインフラグ立てすぎだと思うんだ。もう結婚しちゃえおまえら。癇癪王子の方はめでたく破談になったんだからいいだろ。

とかいってほんとにくっついたら笑い話ですむんだけど、たぶんどちらか、あるいは二人とも、物語の最後まで生きてはいられないだろうなあ。
[PR]
by umi_urimasu | 2007-09-02 17:08 | 本(others)