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YouTube
動画保管庫としてのYouTubeがある種の無法地帯と化していることに遅まきながら気づく。やはりテレビ放送ソースの映像が多いっぽいですが。
どうにかしておきたい人は今のうちにしておくといいかもね。

というわけでメモがてら。

セロニアス・モンク:Blue Monk
ttp://www.youtube.com/watch?v=NiCVztLK2Wo&search=thelonious%20monk

ウェス・モンゴメリー: Impressions
ttp://www.youtube.com/watch?v=vfn6bBDXIwU&search=wes%20montgomery

ジョン・コルトレーン&エリック・ドルフィー: Impressions
ttp://www.youtube.com/watch?v=548TIC-8nOU&search=john%20coltrane%20eric

マイルス・デイヴィス&ジョン・コルトレーン: So What
ttp://www.youtube.com/watch?v=ibM5utBwB0s&search=john%20coltrane%20miles

モンク何してんだ……
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by umi_urimasu | 2006-02-26 00:09 | ニュース | Comments(0)
トップをねらえ2! vol.4
a0030177_2355822.jpg「復活! 伝説のバスターマシン」

ノノちゃんつおいー。以上。
勇壮なドラムの響きと共に地面の下からせり上がりビーム一閃、さっきまで超強敵だった怪物を宇宙の藻屑と化さしめる。おそらく初代ネタなんだろうけど、これはこれでいさぎよいと言うべきか。たぶんうるさいこと言わないでバカ展開を単純に楽しんだ者勝ち。

てなわけで、今回も相変わらずアニメチックなアクション作画の快感のみに特化したような内容です。スピード感と暴力性を強調した巨大ロボット戦の描写はさすがにガイナックス。ただし物語の薄さに関しては、まったくリカバーされていません。あれだけの絵を描くエネルギーをわずかでもキャラを立てるために使う気はないのかと、一視聴者にすぎない僕ですらあまりの寒さに心配してしまうほどなんだが。
話が進まない、キャラの個性が見えない、その一方で本来不要な情報はかなり細かく提供されつづけているというのもちょっと不可解です。前回チコのエピソードで1巻消費しておきながらラルクはすっかり放置されていたり、わざわざ顔と名前を出しておきながら一瞬で死んでしまった一発キャラがすでに過半数に達していたり。
これ、残り2話しかないんだっけ。まともに話畳む気あるんでしょうか。

とはいえ、「トップをねらえ」の名を借りたフリクリみたいなものだと思えば、この程度のアンバランスはどうでもいいことのような気もしないでもないようなそうでもないような。

第4巻の絵コンテ担当には庵野秀明が参加。カットの絵面や絶叫バトルやダークな死に場など、いろいろなところからエヴァっぽい香りがいたします。それで物語が少しでも濃くなるというわけでもありませんが。

いずれ初代の方も見てみよう。


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[アニメ] ペイル・コクーン
新海誠とはまた違った冷たい味わいが特徴の、「自主制作とは思えない」アニメーション作品だとか。見たいっ。でもレンタル化とかはありえなさそうな気配。

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[2ch] 妹がガンダムのDVDを貸してと言ってきた。まとめ
ゆーくん、これ全部ネタだよねー……
電車男のヒット以来すでに一ジャンルと化した感のある、いわゆるネット恋話。リアル感をただよわせつつも虚実のはっきりしない序盤のあたりが面白い。まとめサイトもあるけど、VIPブログの方がダイジェストとしては便利。
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by umi_urimasu | 2006-02-20 00:12 | アニメ・マンガ | Comments(0)
「バジリスク 甲賀忍法帖」せがわまさき
a0030177_22485821.jpgコミックス全5巻、秀逸なアレンジを堪能しました。漫画化を手がけたのがこの人で本当に良かったと思います。

そもそも完全無欠である山田風太郎の原作の展開をきっちり遵守している以上、ストーリー運びに非の打ちどころのあろうはずもないのですが、その上でこの画力なくしては甲賀忍法帖のビジュアライズは成功しなかったでしょう。単に絵が巧いだけでなく、せがわまさきの描く人物には独特の、なめらかな筋肉の色気みたいなものがあります。これが忍法帖の血なまぐさい雰囲気に、恐ろしいほどマッチする。
しかも忍法帖を視覚化するためには、リアリズムの中にも荒唐無稽なデザインを受け入れるだけの柔軟性が必要不可欠となります。「バジリスク」はこの要求もクリアしている。たとえば井上雄彦の「バガボンド」のような画風では描くに描けない風待将監や小豆蝋斎タイプの怪人が、せがわまさきの画世界ではまったく破綻せずに存在できる。マンガ的な記号性を排除せずにリアルな絵が描けるという意味で、せがわまさきはまさに忍法帖にうってつけの作家といえるかもしれません。薬師寺天膳なんて、もう他のイメージが思いつかないぐらいで。

あと、デジタル彩色(モノクロですが)の美しさにも触れておきたい。この画面の厚みに慣れた目で週刊少年誌の漫画を見ると、あまりのまっ白さに呆れ果ててしまうですよ。まあこれは作品ごとの個性の問題でもあり、どんな漫画でもCGが必ずプラスに作用するってわけじゃないけど。

ストーリーに関しては、メインプロットは完全に原作準拠。多少の回想シーンなどの追加はあったものの、すべてキャラクターの個性を無理のない範囲で膨らませるためのものでした。死に場の演出だけはかなり作ってますが、斃死の無念さや無情観という原作に本来そなわったものの適切な強調であり、まったく逸脱とは感じられません。
原作のテイストから外れていたと言えるのは、弦之介と朧のお見合いエピソードと蛍火のラブコメ的なデフォルメぐらいか。しかしそれも、漫画形式なら許される範囲内でしょう。他に原作の雰囲気を損なうような変更はまずないはずです。これほど原作を尊重し、厳しく節度を守りぬいたコミカライズの例は、ちょっと他には思いつけない。
原作のファンとして今一度言いましょう。漫画化を手がけたのがこの人で、本当に良かったと。

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バジリスクのヒットを受けて、同じく風太郎原作の「柳生忍法帖 Y十M」もせがわまさきが描いています。いっそ魔界転生と風来忍法帖も漫画化してー。
無理かな。
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by umi_urimasu | 2006-02-14 23:48 | アニメ・マンガ | Comments(0)
[映画] 「ULTRA VIOLET」予告編
祭れ。祭れ。これを祭らずして何をか祭らん。究極至高の銃撃武術、ガン=カタの再来ぞ。
というわけで本家本元カート・ウィマー自身の手によるガンカタ映画の新作の、これが予告編。「リベリオン」よりも数段派手なアクションとカラフルでメタリックな映像が目を引きます。なんかリベリオンよりさらにおバカ度が増していそうにも見えるが、それならそれで楽しめそうだ。はーやくーみてー。
ちなみに主演はミラ・ジョヴォヴィッチ。いつもながら怖い顔ですね。


[2ch] 若本ボイスでハピマテを歌ってみた
一瞬本物降臨かと耳を疑うほど堂に入った若本ぶるぁ。聴きたい人はお早めに。


[アニメ] AT-Xで灰羽連盟が再放送中
隠れた名作です。メディアミックス展開もめぼしいPRも一切行われなかったドマイナー作品のはずですが、こうして再放送されるってことは、実はそこそこの世間的評価を得ていたのかな。


[コミック] 「武装錬金」和月伸宏
a0030177_042355.jpg良くも悪くも少年ジャンプの王道にこだわった模範生的なバトルもの。しかし作風の古さがちょっと意外でした。ネットでややカルトじみた受け方をしているのは、この80年代的なセンスの希少性ゆえか。あるいは意図的に外周受けを狙って作られているのか。でもジャンプ連載ではそういう変化球を投げてる余裕はなさそうだけどな。実際、子供不人気で打ち切りになっちゃったそうだし。
メカデザインなどモロに子供向けですが、バルキリースカートの発想は買えると思います。なんとなく無限の住人の槇絵みたいなイメージで。アニメ映えしそう。
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by umi_urimasu | 2006-02-10 00:51 | 映画 | Comments(2)
「あなたの人生の物語」2
レビューからはみ出た分を整理しようとしていたはずが、いつのまにかこんなことに。

「あなたの人生の物語」

異星人言語の研究を通じて時系列の順序にとらわれない「同時的」人生観を獲得した学者が、未来の娘に向かって語りかける物語。変分原理にのっとって到達する確定的なできごとを語る淡々とした口ぶりは、自由意志なき運命に対する諦めとも取れるし、それでもその人生を歩むのだという「親」としての決意のあらわれとも取れます。お母さんタフだよお母さん。

ただ、真の同時的認識とはどのようなものなのか、それによって世界を見る目がどれだけ劇的に変わるのか、想像はできても実感を得るには至りませんでした。正直、悔しい。
人生のイベントすべてを俯瞰的に捉え、既知の未来へ最小の到達距離をえらんで進むという考え方は、まあなんとなくわかる。人生の各地点を常に目的地からたどり直すような感じだろうと。しかしあくまでそれは「なんとなく」です。むしろ、読めば読むほど「肝心なところが実感できない」感覚の方が強く際立つ。それは「連続的なデジャヴ」みたいなものなのか? または全生涯の青写真が脳内で常時再生されているような感覚か? それとも単純に、ただの未来視なのか? 現象的には三番目っぽい。でもそれは、人間の意識、記憶、言語がすべて逐次性に支配されていて、同時性の表現自体が不可能だからそうなってしまうだけなのです。
この作品はその概念を「説明」してくれてはいるけれど、表現としては結局、単なるイベントの倒置にとどまりました。つまり、人間が行けるのはせいぜいそこまでだと。
そのへんがどうにもはがゆくてな。

「地獄とは神の不在なり」

地上には時折、天使が降臨する。彼らは竜巻をまとい、雷を落とし、無辜の人命を無差別に奪ったりあるいは救ったりしたあと、来た時と同じくぷいと天に還ってゆく。神は正しく神であると同時に、その御業はただの自然災害でもある。そんなキリスト教的パラレル世界で、死んだ妻に逢いたいがために信じてもいない神を愛そうとする男の末路を描いた作品。聖書のヨブ記に対する不満をもとに書かれた話なのだそうで、救いのないドライな結末が印象的です。

しかしこと無宗教者にとっては、自明すぎるゆえにかえって衝撃の薄い作品かもしれない。これは神への無償の愛の尊さを讃える話ではないし、宗教の功罪を問う話でもありません。おそらく「ヨブ記、それ違うだろ?」という、本当にただそれだけの話ではなかろうか。言いかえれば、この作品は自然災害の被災者の宗教的救済に関して、キリスト教のフォーマットを用いた場合に万人を納得させうる「真の信仰」のひとつの形を提示していますが、それが別段いいことだとも、皆にそうしなさいと言うつもりもないだろうってことです。「だから何なんだ」と問われたら、「いや、別に」と。
まあ、どっちにしても可哀想な話には違いないが。

ちなみに内容とは関係ないですが、ダウンタウンに天使が降臨して死をまき散らすという現代黙示録的なイメージには無性に惹かれました。これで天使がギーガーデザインだったりしたら、そのまま映画にしてしまいたいぐらいだ。

「顔の美醜について」

容貌の美醜を判断する脳機能だけを除去する技術の実用化にまつわる騒動をドキュメンタリー風に構成した社会シミュレーションもの。"平等"の概念に関する社会問題のパロディと言ってもいいでしょう。もしこれがイーガンなら、おそらく小説的な見栄えにはあまりこだわらず、ぱっぱとアイデンティティ問題に突入していくだろうと思います。でもそこをあえてこだわるのがテッド・チャン。細かいとこまでよく出来てるぜ。
こういう"なんちゃってノンフィクション"風の演出、僕はけっこう好きな方です。現実の異化をもたらす偽作性に惹かれる。そういえばカレル・チャペックの「山椒魚戦争」でも、架空の新聞記事のところとか妙に気に入ってたしなあ。

「ゼロで割る」

ある数学者が1=2を証明してしまった。「1=2でもいいじゃない」と割り切れない律儀な学者の不幸。この作品を読んだ人のうち九割は、「別にいいじゃんそんなの」と思うにちがいない。僕もそう思う。しかしヒルベルトはかつてこう言った。「もし数学的思考に欠陥があるとしたら、いったい我々は真理と確実性をどこに見いだせばいいのか?」確固としたものを強く信じる人ほど、それが壊されたときに激しく落ち込むものなのだ。でも自殺は良くないよ。

多すぎてまとまらないので「バビロンの塔」「理解」「七十二文字」についてはオミット。
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by umi_urimasu | 2006-02-06 23:22 | 本(SF・ミステリ) | Comments(0)
「あなたの人生の物語」テッド・チャン
a0030177_22374281.jpgはっはっは。正直者のあなたにはきれいなイーガン、もとい、テッド・チャンをあげましょう。

グレッグ・イーガンと並んで現代SFの最高峰ともいわれるテッド・チャンの初邦訳集にして全作品集。1990年から2002年までの12年間に彼が発表した小説は、ここに収録された8篇で全部だそうです。そしてそのほとんどがヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、スタージョン賞ほか多数の賞を単独または重複受賞。作品数よりもノミネートされた賞の数の方がはるかに多いってなあどういうことだ。もちろん賞がすべてとは言いませんが、それも程度問題ではないのかと。
で、中身を読んで二度びっくりさ。

人間の意識のあり方、あるいはその変わり方をテーマにした作品の多さから推して、チャンの視点もイーガンにごく近いところにあるのは確かなようです。ただし当然ながら、チャンとイーガンでは作風もアプローチのし方も結論もそれぞれに独特で、安易に類似品としてくくれるものではありません。だからこそ、誰に聞いても「両方読んどけ」と言われるわけだが。

おおざっぱにいえば、イーガンの問いは「自己とは何か」であり、チャンの問いは「世界とは何か」ではないかなあと思っています。たとえばイーガン作品では、人間の脳をデジタル化したり精神だけをコピーしたり、「人間の個体をいじって実験してみた」的なアイデアがよく使われます。対してチャンの作品に多いのは、異なる言語を話す人は同じ世界でも異なる見方で見るだろうとか、自分数学者なんだけど1=2を証明しちゃった、もうやってらんないとか、「考え方を変えてみたら世界の方が違って見えた」という種類のアイデア。すっきり分けられる問いではないかもしれませんが、二人の立ち位置の違いは感じられる。ハードのイーガンに対するソフトのチャンとでも言いましょうか。あるいは力のイーガン、技のチャンと言いましょうか。

小説のスタイルでいえば、チャンの作品には派手なアイデアや超展開といった要素は薄くて、地味ながら堅実、そして物語上の構成美にこだわる傾向が強いように思えます。イーガンは立てた命題の答えを追求するために曲芸的な論理の飛躍も辞さず、奇抜なアイデアにひっぱられて物語が少々乱暴になってもおかまいなしという、いわば剛力無双タイプ。一方、チャンはあくまでエレガントに、人間を改造したりしないで注意深くオチまでもっていく技巧派タイプ。
ま、そういう意味での「きれいなイーガン」ということで。

純粋にテクニックに関しては、やはりチャンの方がイーガンより巧いように思えました。表題作「あなたの人生の物語」などの構成を見るかぎりでは。しかし、個人的にはイーガンの方が好みです。笑えるし。

個々の収録作品について書くと長くなるので、ちょっと一息。


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吉報1。アニメ版デモンベインはエセルドレーダのCVも原作ゲーム版と同じ人が(アルと二役で)担当されるのだとか。アニメFateが少々へちょい出来なので、その分こちらに期待がかかります。ファンの期待を裏切らない内容であることを祈る。

吉報2。
エルリックサーガ、復刊。訳者は井辻朱美氏で統一され、未訳分三作も今回の復刊を期に新規出版されるとのこと。もし挿絵が付くならやはり天野喜孝氏に。無理かなあ。
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by umi_urimasu | 2006-02-04 00:03 | 本(SF・ミステリ) | Comments(5)