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長承元年のバイオハザード
アフタヌーンから適当にピックアップ。

木村紺「神戸在住」
さすがです。初めてのひとり暮らしに伴う不安や期待、環境の変化に戸惑ってふわふわしていた頃の感覚を鮮明に思い出させる細やかな視点。ぱっと見、ファンシーな絵柄からは想像しにくいけれど、日常観察眼はすごく鋭い。これもいずれコンプリートすべき作品になりそう。

黒田硫黄「ミシ」
あいかわらずヘンな話を書く人。カメラ的な目や独特のテンポをもつコマ割りから生まれる説明困難なダイナミズムに魅せられつつも、いまだまとめて読む機会に恵まれず。全部揃えたのは初期の「天狗党絵詞」だけで、「茄子」は5割ぐらいしか読んでないと思います。以後はつまみ読みレベル。
マンガは買い始めると場所を取るのでどうも手を出しづらい。

沙村広明「無限の住人」
新鮮な驚きには乏しいけど絵は上手い。もともとトンデモ時代劇なので、ゾンビが出てきても全然違和感なかったりする。
ところで「○○元年の○○○ボール」っていうパターンの一番最初の元ネタはどこにあるんでしょうかね。やっぱり「万延元年のフットボール」から来てるのだろうか。

前田真宏「巌窟王」
新連載。内容はアニメ版そのまま?イラストとして目を奪われるカットはたくさんあったけど、漫画としてはあまり惹かれるものがないような……。たぶんアニメ屋さんに多いタイプ。漫画形式にこだわるよりも、デザイン画集やラフ画集としてイメージの赴くままに絵を描いてもらった方がありがたいかもしれない。

岩明均「ヒストリエ」
連載中の一部分だけを読んで「ヘウレーカ」と変わったのかどうかをはっきり言うのはむずかしそうです。僕にはいつも通りの岩明均に見える。ただ、この人の作品はそのときの話がいくら明るいノリに見えても油断できませんが。


それにしても、近頃ネトゲやオタク文化を題材にとった商業漫画がやたら増えてきた気がする。それだけ一般に浸透したってことなのかな。ROやUO的なRPGと現実の秋葉原を交錯させる漫画なんて、もう珍しくもなんともなくなってますね。
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by umi_urimasu | 2005-03-31 20:01 | アニメ・マンガ | Comments(0)
「航路」コニー・ウィリス
a0030177_15462774.jpg化け物です。とにかく技が凄い。あまりの超絶技巧に感極まって泣いたわ。
ひょっとすると個人的ベストオブザイヤーを早々と踏んでしまったかもしれん。まだ3月なのに。
そろそろ読もうと手元に置いてはいたものの、「ドゥームズデイ・ブック」を上回るようなものがそうぽんぽん書けるはずないだろ?とたかをくくってたらまたこの始末……。ごめんなさい許してそしてありがとう。

なんか満たされました。いろいろと。

きっとコニー・ウィリス分が不足してたんだな。
何しろ上下巻合わせて1300ページを一気読み(一日で!)してしまったぐらいだから。最近しばらく本断ちしていたせいもあったんでしょう。日本語版の訳者もかなりの達人らしくて、異常に読みやすかった。


ところで、世間で「感動的」「泣ける」と騒がれる小説が、実はけっこう寒かったという経験は誰にでもあるんではないでしょうか。わざわざそうして煽るものほど中身は陳腐にちがいないという不信もこの種の経験にもとづくもので、僕にもそれはあります。
しかし大多数の読者にとって、「航路」はそのタイプにあてはまらないはずだと信じます。この作品のどこを貶そうとしても、陳腐という表現からは果てしなく遠いと思う。緻密にして華麗な小説技術の結晶で「しかも泣ける」、そういう表現なら似合いますが。
もちろん、同じ言葉でいくら賞賛しても違いが伝わらなければ意味ないんだけど、それでも言わせてほしい。

もうボロボロに泣ける。

眼球溶けるぐらい泣ける。信じろ。

シニカルな読み手なら、単純素朴なヒューマニズムのためにここまで凝った物語を与えることをかえって「あざとい」と感じるかもしれない。しかし、たとえそうした理由で泣くまでに至らないとしても、この神業級の小説技巧にすら感動を覚えないという人はそうはいないでしょう。めちゃくちゃ上手いんだもん。

あ、あとメイジー萌え。床をのたうち回るほど萌え。
この手の少女ヒロインを書かせたらウィリス、まさしく天才だ。


「航路」はひとことでいえば、臨死体験(NDE=Near Death Experience)を題材にしたヒューマンドラマです。心理学者である主人公・ジョアンナが、自身のNDEを通じて「死」の意味を理解していくというもの。宗教的な解釈は否定するスタンスです。ただし、SFと分類するほどSF要素が濃いわけでもない。現代医学的なリアリティの面ではうさんくさい話なのかも。ま、そこはタイムトラベルや星間航行と同じような「虚構のお約束」とみなせば問題ないでしょう。

作風については「ドゥームズデイ・ブック」の方向性とよく似ていて、サスペンスもコメディもギャグも何でもありの複合エンターテインメント。表現上のトリックのおかげで混み入った印象を与えるものの、あらすじを整理していけば「ドゥームズデイ・ブック」がそうだったように意外とシンプルな話です。
その上で、技巧に磨きがかかった感じ。ほとんど完璧な構成美をそなえたプロット、性格的典型ながらディテールまで隙なく造形されたキャラクター、このボリュームにしては圧倒的な読みやすさ。そして、まったく複雑さを感じさせない膨大な伏線の数々。メインテーマであるひとつの大きな「暗喩」の下、怒濤の勢いでそいつらを拾いあげていく後半の展開は「まさかそこで!?」の連発。あれはマジで凄いよ。

そんなわけで、個人的には存分に楽しめた。
さしあたっての問題は、詳しい内容に触れたレビューが書けそうにないってことですかね。
メイントリックである「完璧なメタファー」を含め、ネタバレせずにこの作品の魅力を語るなんて僕には到底無理だ。ていうか「航路」を一度でも読んだら誰でも怖じ気づくって。

言っておきますが、ネタバレは本気でヤバいですよ。
未読者の前で第二部ラストのネタバレをかましたりしたら、一族郎党末代まで祟り倒してやりますがよろしいか?ってくらいにヤバい。できれば、検索とかで自爆する前にさっさと作品を読んでしまうのがいいと思います。
この時点でもし「これ読んでみたい」と思っているとしたら、それはすでに莫大なリスクを負ってるということだから。
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by umi_urimasu | 2005-03-28 20:45 | 本(SF・ミステリ) | Comments(2)
AIが止まらなAI
a0030177_19494371.jpg攻殻 2nd GIG #15「機械たちの午後」。

タチコマはいいキャラですよー。ひょっとするとTVシリーズで一番面白いポジションかもしれん。

どうやら彼らには、いくら並列化されてもにじみ出てくる個性というものがあるらしい。これは、言ってみれば人間社会のスタンドアローン・コンプレックスと対照的な位置づけとも取れます。
個別化を標榜しているくせに結果としては他人の思想に染まって無個性になってしまう人間のテロリスト「個別の11人」に対して、同じデータを与えられても自然と個体差を成長させていくロボットがタチコマ。仕組みはわからないものの、AIが自己進化の結果として個別のゴーストまで持てるってことは、これはなかなか夢のある話じゃなかろうか。
もしかすると彼らは、人間に似た多様性を持って「種」としての営みを続けていける存在なのかもしれないぞと。

そしてタチコマは、擬人化された部分ではなく、きわめてロボット的な考え方をするところにこそ親しみが持てる、そういうキャラクターでもあります。
人間が彼らを見守る目には、「やっぱ根源的に違うなぁ」と思いつつも、なんとなく親しみが込められている。それは、自分たちとは思考回路も価値観もまったく異なるものが、損得勘定ぬきで自分たちを理解しようと努力してくれるのが嬉しいからかもしれない。好意というより知的興味によるものなんだろうけど、それでもなんか嬉しい。それが人間ならではの人情というものでしょう。

で、その親近感の裏には「もしかしたら友達になれるかも」という期待があるんじゃないかなーと思うのです。天文学が発達して宇宙の広さが理解されて、人間が語り合える相手は結局同じ人間しかいないということを人類は知ってしまった。そんな寂しさをまぎらわすように、SFは空想の隣人を描き続けてきた。宇宙人やアンドロイドや、その他さまざまな異種知性との交流の物語を、飽きもせず何千何万と。
機械と人間の意思疎通は、その中でも一番実現可能性の高いアイデアといえましょう。ただし、それは人間の模倣であってはいけない。あくまで機械ならではの知性として、自分たちと対等の仲間になって欲しい。その方がほんとうの相互理解っぽいし、話をするにしても張り合いが出る。それもまた人情というものです。

まあ所詮は夢物語だし、第一そんな見方は攻殻機動隊の世界観にそぐわない気もするけど。しかし、SACシリーズにはどことなく、そういうセンチメンタル&ドリーミーな内容でも許してくれそうなゆるい雰囲気があります。そこらへんの隙を突いて書かれたのが「機械たちの午後」なんではないかなぁと。見ていて思った。



その他コメント。なんか今回、DVD2巻とも妙に無理のある展開が目についた。

#13「顔 MAKE UP」かなり無理があるパズ。
#14「左眼に気をつけろ POKER FACE」相当に無理があるサイトー。
#16「そこにいること ANOTHER CHANCE」無理ありすぎのクゼ。てか、いい人すぎ。

あれもこれもやりたいって気持ちはわかるが、ほどほどにな。
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by umi_urimasu | 2005-03-25 20:08 | アニメ・マンガ | Comments(2)
カレイドスター【ダブルドアオープン】
a0030177_17341418.jpgむっちゃくちゃ面白いんですけどこいつ!
いったいどこまで盛り上げれば気がすむのか。王道王道ってよく言うけど、ここまで持っていかれたのは滅多にない経験だった。とりあえず興奮冷めやらぬまま第2期へ突入。こうなってはもう誰にも止められないんじゃ……。

なんかね、稀に見るほどいさぎよいアニメで。気持ちいいです。
第26話のレイラのセリフ「私の夢になってよ、そら」は殺し文句ランキングNo.1。

あー染まってる。

話そのものは、ありきたりな汗と涙の成長もの。しかし、パターンにはまっているのとはちょっと違う。この作品、人物の作り込みがかなりしっかりしていて、ことさら「スポ根」とか「青春」とかいったスタイルに寄りかかって話をする必要などあまりないように見えます。むしろ、キャラクターを入れるための器がたまたまスポ根だったにすぎないって感じ。ギャグの処理とか派手な特訓シーンとか、スタイルに合わせている部分も確かにあるものの、基本的にはキャラクターの心情をそのまま見せる「普通の芝居」の積み重ねですよ。

これはつまり、作品の重点はプロットよりもキャラクター描写そのものにあるということかな。どのキャラもくるくると表情を変え、よく動き、よく喋り、よく考える。それも、常にきわめてシンプルで筋の通ったことを言う。ひねった話をやらなくても、単に人物を見ているだけで十分楽しめる。ここまでキャラクター性の強いアニメに出会ったのも久しぶりな気がします。ちょっとした日常芝居でやたらと芸が細かい動きをさせるのも、TV作品では珍しいし。普通はここまで動かしません。

思うに、カレイドスターはたぶん「鳥の目」で見るべき作品じゃない。凝った伏線も小難しいテーマ性もないあけっぴろげな作り方なので、話は苦労せずとも全部わかっちゃいます。それこそ小さい子供でも理解できる。それよりも「蟻の目」になって、キャラクターにべったり貼りついて見るの方がはるかに面白い。そうすると、なんていうか、軽やかなスピード感を楽しめるのです。テンポ管理が異常なまでに巧妙で、小気味よく話が転がっていく感じ。
それが無性に気持ちいい。
あれこれ煩雑な大人の見方をやめて、子供の目で見てみよう。とまで考えた。
これは退行なんだろうか。だとしたら、退行もそう悪くない。


───
あと、再々の強調になりますが、広橋涼の「泣き」の芝居も聴きどころ。
「灰羽連盟」では気づかなかったけど、けっこう芸達者な声優さんだということがわかってきました。まあのべつ幕なしに喋ってるからな、この作品は。26話の号泣はもちろん、「謝れ!レイラさんに謝れ!」の慟哭にもやられた。泣くのうまいなぁこの人。
第2期では、絵のクオリティが第1期よりさらに上がったせいもあって、まさに固唾を呑むって感じで見入ってしまいます。

現在、第33話までフォロー。そらにかまってもらいたがるロゼッタが超キュート。反則ぽかった。
キャラのインパクトという意味では、メイの方が面白いし共感しやすいと思ってるんですけどね。あからさまな当て馬キャラのくせに根はいい奴なとことか。ダブルドアオープンでファイヤークッキングなとことか。
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by umi_urimasu | 2005-03-23 20:01 | アニメ・マンガ | Comments(2)
デューン 砂の惑星
a0030177_2153866.jpg砂漠の星を巡る人類の争いを描いたSF大河ドラマ。「ナウシカ」はこれのパクリだというのは有名な話ですが、なるほど激似だわ。まあ真似したくなるのもわかるね。テリー・ギリアムを思わせる退廃的で謎めいた映像は今見てもかなり刺激的です。異世界感たっぷり。人間ドラマにしても素材はいいわけだし、特撮も予想外に上手いし。総合的に見て、かなりおいしい。

ただし残念なことに、ストーリー後半の巻き方がひでえ。ひどすぎる。ほとんどあらすじ紹介レベルのむちゃくちゃな編集ではないですか。
原作をご存知の方ならおわかりでしょうが、あのフランク・ハーバートの「デューン」を2時間映画で皇帝打倒までもっていこうなんて気違い沙汰です。いくら何でも無理ありすぎだろ。監督はあのデビッド・リンチ……何かよんどころなき事情があったんだろうけど、これはかなりもったいない。二部作か三部作の構成でじっくりがっちり作り込んで欲しかった。

主人公ポール・アトレイデスの役はカイル・マクラクラン。何か、無性になつかしい顔だ。個人的にはやっぱ「ツイン・ピークス」の人として記憶されてます。小学校か中学校の頃、妙に流行ってて、意味もわかっとらんくせに熱心に見てたから。今にして思えば、テレビ放送で見た「ヒドゥン」にも子供ながらに大きなインパクトを受けた覚えがある。
言うに事欠いてヒドゥン!いや、白状するとけっこう気に入ってました。あの子供心をくすぐるB級グロSFマインドが。でも今見たら何て言うかなぁ。

「デューン」には他にも有名な俳優が多数出演していて、スタートレックの艦長とかスティングとかショーン・ヤングとか、知った顔がぽろぽろと。まあショーンヤングったらブレードランナーですよね。うん。パトリック・スチュアートは、なんか小説のイメージとだいぶ違ったけど。第一ハゲだし。もっとこう、エリッククラプトンみたいな奴を想像してたよ。
すいません完全に雑談化してます。

あと、細かいことながら、アトレイデス家ご一同がみんなハンサムガイズなのに比べて、ハルコネン家のみなさんが露骨に極悪人顔ばかりなのがちょっとマヌケな感じでした。芯から勧善懲悪のスターウォーズとかならともかく、「デューン」の世界観はもっとニュートラルなものだったはずだし、そこまでせんでも、みたいな。もちろん、顔が善悪はっきりしてるからって内容までスターウォーズというわけではないんですけどね。まあ些細なことだけど。

そんなわけで、本格スペオペとかが好きな人にはかなり受けが良さそうな映画です。小説版しか知らない人にもおすすめ。ただし、映画としてはストーリーが激しく未完成。それを承知の上で、デビッド・リンチの不穏な映像センスを味わいたい人や「ナウシカ」パクリ説の真偽を確かめたいという人には、ぜひ見るべしと申し上げましょう。
いやーもう、豪快にパクッてますでー。
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by umi_urimasu | 2005-03-20 22:03 | 映画 | Comments(2)
「ヘウレーカ」岩明均
a0030177_19253561.jpgなんとなく再読してみた。
むー。妙に安定してます。絵柄も技法もほとんど変わらない人だ。「寄生獣」以来、それを越える傑作が出てこないのは残念ですが、出せないわけじゃないように思える。手法的には完成されているので、語るべき物語を練るために十分な時間を与えてやればいいだけなんじゃないか、という期待がほんわかとね。


じつは、この作家の絵柄とか語り口とかは、あまり好きな方じゃないんです。どうしても無愛想で平板な印象を受けるので。いつもパッと見「つまらない絵だな」と感じる。でも、何かのきっかけで読み出すと好きでもないのに異常に没入してしまう、という経験は何度かあります。理由はおそらく、人間描写のリアリティ、とくに人が死ぬ場面に強いリアリティを感じるからだと思うんだけど。

戦いを扱った作品で人が死ぬことは珍しくない。では岩明均ならではの特徴は何かというと、常に死をきわめて残酷で取り返しのつかないものとして描くところ。だと、個人的には思ってまして。

岩明均の作品は人の死に対して、どんな種類のロマンも陶酔も求めません。それは「寄生獣」も「ヘウレーカ」も同じ。「七夕の国」「ヒストリエ」はきちんと読んでないんだけど。
彼の作品の主人公たちは戦う際にもヒーローではなく、必ず現実にがんじがらめに縛られています。これは題材によらない大原則。かっこいいとか勇猛果敢とかいう発想とも無縁だし、死を悲劇とみなすことすら許さないような厳しい縛りです。

それと岩明均は、人が死ぬようなドラマチックな場面でも、言葉にならない感情を表すために饒舌な言葉は決して使わない。わかりにくくてもリアルな言葉を選びます。適切な言葉がなければ、ただ黙っているだけ。「それじゃ漫画としてあまりにも地味すぎるだろ」ということになっても、このスタイルは変わらない。そのあたり、おそらく徹底的な「現実主義」の作家なんだろうと思います。

で、僕はそういうところにときどき強烈なシンパシーを覚えてしまうわけなんですが。
淡白でドライなあの絵柄は、抽象化された漫画表現の中の現実的な部分を逆に強調するような効果があるらしい。このためか、岩明作品は一見すると地味なくせに、ドラマの山では短いセリフひとつに胸を突かれるようなインパクトが生じたりする。不思議なものです。

漫画読んで泣くなんてこともあまりないんですが、「寄生獣」を初めて読んだときは、自分でも驚くほど激しく感情移入してボロ泣きしたっけ。でも最近は痛い話に対する耐性が落ちてきて、ヘヴィそうな作品からはさっさと逃げる癖がついてしまった。人生斜め後ろ向きー。

ところで「ヒストリエ」どうなんですかね。なんか思ったより評判よさげ?読んだ人、ドウ?
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by umi_urimasu | 2005-03-17 21:09 | アニメ・マンガ | Comments(2)
「迷惑な粉」史上最多
てなわけで、30ミクロンの悪魔が列島を襲いますよ。
いつもより多めに飛ばしております。いよぉっ。

と呑気に構えておりますが、統計によれば日本人の5〜10人に1人は花粉症らしい。前触れなく発症する例もあるそうです。覚えておこう。

花粉シーズン「史上最高」の予想
都内での飛散量の計測値は、例年なら1平方センチあたり約50個未満のところ、今年は500個以上だとか。なんか聞いただけでむずむずしてきますな。

a0030177_20222630.jpgスギ花粉の顕微鏡写真。(ref. 森林総合研究所)

こうして見ると凶悪だ。まるい形に見えますが、実際にはいわゆる「逆立ちコマ」型をしたものが多いようです。なぜそんな形状なのか、という説明は……ない。これも「必然的形状」なのか?

あと、ふと浮かんだ疑問なんだけど、野生動物は花粉症にならないんだろうか。報告された実例はまだないみたいなのですが。ペットがかかるケースはあるらしいから、「動物だから」っていうわけでもなさそうだし。考えられる原因はやはり心的ストレスや免疫力の低下、つまりは文明病なのかな。

結論。野生に戻れば花粉症は治るっぽい。


しかし、まったくの雑談ネタってのも族長の初夏ではかなり珍しいです。我ながら新鮮でした。

ん?ネタ切れ?そうですが何か?
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by umi_urimasu | 2005-03-15 20:35 | ニュース | Comments(0)
攻殻SAC 2nd GIG
第12話まで。

とくに#11「草迷宮 AFFECTION」がすばらしい。
今までのところで、2nd GIGからベストエピソードを挙げろといわれたらたぶんこれにします。凝った映像、演出の細やかさは、1stシリーズを含めても最高クラスかもしれない。
ストーリーは、なんと草薙素子の初恋おもいで話……メインのストーリーにはあまり関係ない話ですが、電脳時代に古風な折り鶴や打ち上げ花火など、センチメンタルな日本の風物でミスマッチ感覚を出すというアイデアがいい。お勧めの回。
あと、「タチコマな日々」でジョジョネタが出てきてぷち驚き。


その他いろいろ。

#8「素食の晩餐 FAKE FOOD」
しばらく内調の飼い犬役に甘んじていた九課が、攻勢に出て謎に迫っていく展開。第1シリーズで「笑い男」事件を印象づけた第6話「模倣者は踊る」に近い雰囲気で、なかなかよろしげ。

#10「イカレルオトコ TRIAL」
法廷ものという珍しい趣向。あえてアニメーションっぽくない素材を選んで、きちんと仕上げてみせる力はさすがですね。トグサの大気炎に爆笑。でもじつは中の人は少佐という罠。

#12「名も無き者へ SELECON」
荒巻課長の驚愕という珍しい場面が見られます。でもなんで首ちょんぱ。わけわかんない。
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by umi_urimasu | 2005-03-14 20:46 | アニメ・マンガ | Comments(2)
「マインド・ゲーム」湯浅政明
a0030177_22314848.jpgう──ん。説明が難しい。とにかく見てもらうのが一番てっとりばやいと思うけど。猥雑で奔放、アニメーション表現の『枠』を爆発的に広げるエネルギッシュな映画です。山本精一の起用という意外性もさりながら、監督の湯浅政明って人は……何者ー!?
どこをどうやったらあんなことができるわけ。もう生まれたときより驚いたよ俺は。


どぎつい演出、めまぐるしいテンポ、サイケデリックな音楽や色彩。この驚きを数字にするなら「ハウルの動く城」の20倍ぐらいの大ショック。別に大げさじゃないですよ。実際、あんなもん見てるヒマがあったらこっち見てくださいと言いたいぐらい。
でも、説明するとなるといい言葉が見つからない。似た作品や表現を知っていれば「○○みたい」という言い方もできるけど、これに関してはあまりに経験不足で、そもそも比べるものが自分の中に見当たらないみたいなんで。ここまでポップな感触は、実写ではまず出せないだろうし……。
とりあえず「マンガ絵の限界ぎりぎりまで躍動性を誇張したアニメ表現」とでも言っておこうか。ってもわけわからんよね。これはやっぱ、実際に見てもらうしか。

山本精一についてはROVO等で知ってはいたものの、映画音楽というのはあまり想像がつかなくて半信半疑でした。でも実際見てみると、エキセントリックな映像に違和感なくハマってます。前衛的になりすぎず、かといって単にポップなだけでもなく。ほんとに何でもできる人だなこの人は。しかしクライマックスのドラム乱打にはワラタ

監督の湯浅政明氏は「クレヨンしんちゃん」劇場版などの仕事で、クリエイターの間では非常に高い評価を受けている人らしいです。「オトナ帝国の逆襲」で東京タワーのシーンをやったという、あの人なんだね。
山本精一氏は泣く子も黙るボアダムズの中の人。独創的・前衛的な音楽家として世界的な有名人のはずですが、ROVOを率いてクラブに出ればただの台風男。勝井祐二、大友良英ら、ほとんど日本最強といっていいメンバーを揃えたすさまじい音圧のアンサンブルは一見の価値ありっすよ。
で、スタジオ4℃は「MEMORIES」や「アニマトリックス」に参加した所だそう。技術は折り紙つき、と。

あと、この作品は松本大洋の漫画をアニメ化できる可能性をも示していると思います。かなり特殊な作風の松本大洋作品、アニメーション映像にするなら、おそらくどこの誰よりも「マインドゲーム」のスタッフが適任じゃないだろうか。ぜひ彼らの手で「ピンポン」「鉄コン筋クリート」「ナンバー吾」の辺りを動かしてみてほしい。さらに、特殊といえば黒田硫黄も忘れてならじ。「茄子」を凡作アニメにしてしまったジブリなんかよりはスタジオ4℃の方がはるかに期待できそうだし、ぜひいつかアニメ化にトライしてもらいたいです。
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by umi_urimasu | 2005-03-12 22:41 | 映画 | Comments(2)
カレイドスタイル
a0030177_1838257.jpg「カレイドスター」第22話まで。相も変わらず、すばらしい勢いで物語が回っていきます。いやほんと、見かけで判断しちゃダメって肝に命じていたつもりだが。以前はパッケージ見ただけで逃げ腰になってたんですよね。わからんもんだ。

んでは、あらすじというほどでもないけど軽くあらすじを。

必死の努力が報われ、ついに憧れのレイラとのツートップ共演を果たしたそら。しかし喜んだのも束の間、思いがけない裏切りに遭ってカレイドステージが買収されてしまう。新たな決意と共にステージ仲間とチームを組んでストリートパフォーマンスに励むそらだが、めざす目標にはまだ遠い。そんな彼らの前にこつ然と現れた仮面のパフォーマー。いったい彼女の正体は。
まあ、みなまで言うなって感じなんですけどね。
そしてバンクーバーへと向かったそらを待つ、衝撃の展開!見えちゃいましたー。そう来たか。これは、ついにファーストクライマックスへの助走が始まったと見ていいですね?

なんというか、いっそ清々しいほどの王道ぶり。脚本・演出まわりの統一性の高さ、芸の細かさ、物語のスピード感は、冗談抜きでほんとに凄い。22話を数えていまだ中だるみの気配なし。作画も踏んばっていて、要所はしっかり押さえてます。
あーあと、ロゼッタの再登場も嬉しかった。このままレギュラー化なのか?なのか?

というわけで、攻殻機動隊ほったらかしですわ。大誤算だ。なんでこうなるの。



a0030177_18163564.jpg【小説】「白貌の伝道師」虚淵玄

耳長エルフが大手を振って登場する、いわゆるファンタジー系ライトノベル。二時間もあれば読めます。
期待の虚淵小説でしたが、残念ながら個人的には空振り作品。独自設定などは趣味の世界だからさておくとしても、物語自体はかなり凡庸で、キャラクターにも奥行きを感じない。僕の場合、「ロードス島戦記並み」というと(好きな人には申し訳ないっす)ちょっと侮蔑的なニュアンスになってしまうんだけど、凝ったアクション描写以外の部分については正直そういうレベルかと。これなら戦うところのディテールをばっさり削って短編にした方がまだ救われそう。
といっても、虚淵玄という方は本質的にこてこてアクション派の人なんで、戦いをカットという選択肢はあり得ないか。まあなんだ、次、がんばりましょう。

ちなみに。
ファントムから沙耶の唄まで、虚淵玄のビジュアルノベルはどれも大好きなんですが、テキストだけを抽出して読むという経験は一度もありませんでした。でも「鬼哭街」ノベライズ版がまさにそのパターンらしい。で、こういう考察が。なーるほどねー。あさはかな僕などは単純に「ゲームのままならゲームで十分じゃん」と思って小説版はスルーしてたけど、そういう視点で見るとおもしろい比較材料かもしんない。
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by umi_urimasu | 2005-03-10 20:28 | アニメ・マンガ | Comments(2)