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「SEVEN-BRIDGE」体験版
ん。ちょっといいかも。
一言でいえば、欧風懐古趣味のピカレスク旅行小説。あるいは「世界の車窓から」悪党バージョンか。文章はこなれていて変な癖もなく、ライトノベル的な作品世界ではあるものの気色の悪い萌えはなく。──皆無とはいえないけど、控えめ。
いい仕事です。ビジュアルノベルの枠内ではまず上位ランクに入れてよいかと。

物語の舞台は、科学と魔法が共存する架空の二十世紀初頭。
北京の闇社会のどん底で荒んだ日々を送っていた青年クゥ・クランは、不思議な唖の少女エマに出会う。「人の思考を読む」特殊な力をもつクゥだが、なぜか彼女の思考はどうしても読み取れない。謎めいた少女に導かれて、選ばれた者だけが乗れるという伝説の列車に乗り込み、理由も目的もわからないまま大陸横断の旅に出たクゥ。
しかしヨーロッパへの道のりは一筋縄ではいかず、行く手にはさまざまな事件や人々が立ちふさがる。謎の魔女、謎の宗教家、怪力の女暗殺者、不死身の女機関士、妄想癖のある日本人新聞記者、生意気な少年乗務員──それぞれの思惑を秘めた乗客たちを乗せ、汽車はシベリアの大地を一路、西へ。
戦争によって焦土と化した故郷でクゥ・クランを待つものはいったい何なのか。人々の噂にのぼる「橋」、声なき少女エマの使命、そして彼らが立ち向かうべき「聖戦」とは?

製作はライアーソフト、発売2005年2月、DVD-ROM、価格は9800円! たかっ!

さすがにちょっと……この半分ぐらいのお値段だったら前向きに考えるかもしれないけど。

ただ、この方面ではType-Moonとニトロプラス以外のメーカーにほとんど手を出したことのない僕なんかにとってはある意味「何を買っても賭け」なんで、守備範囲を広げるという意味では冒険してもいい頃なのかなぁ。いや、ひとりごとですけど。
もしニトロの「天使ノ二挺拳銃」とこの「セブンブリッジ」を天秤にかけるとしたら、僕ならこっちに「賭ける」かも。

でもさ、やっぱ、せめて5K円ぐらいにならんか?それとも、これって並の相場?


(注)体験版にもとづく評価なので、そこんとこあしからずご了承(一秒)ください。あと、一応そふりん的には>18扱い。微量ですが艶っぽいシーンも含まれます。ソフトなものとはいえ、人によっては合わない可能性がある点にも留意されたし。もちろんお子様にはお勧めできない。まあお子様は東鳩2でも(ry ってこった。
それでも「後悔しねえ、する暇もねえ」というシェルブリットな方は、このへんとかからダウソできるよ。
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by umi_urimasu | 2005-01-31 21:29 | ゲーム
「砂の女」安部公房
a0030177_20656100.jpg世界数十ヶ国語に翻訳された名作。でも読んでみたら、構えてかかるような固いものじゃなかったです。むしろ不条理SFやミステリの範疇かと。

中身はほぼ全編、密閉空間に閉じ込められた一組の男女の描写で埋め尽くされていて、手法はきわめて写実的。比喩表現がかなり特徴的でおもしろい。所によってはその比喩がオーバードライブ気味でなかなか笑える。ガルシア=マルケスのように、比喩のイメージに任せてシュール世界へ突入していっちゃったりはしませんが。

じつはこれ、あまりにも小さな世界に限定された物語なので、一度は飽きて放置しかけた本です。しかし、半分まで来てもずーっと穴底でぐだぐだやってる描写が続くと「いったい最後に何を書くつもりなのか」という一点のみに興味が収束して、以後はそっちが読むモチベーションになってきちゃった。
人間というものは、退屈な反復の中におかれるとその退屈にも順応してしまうけれど、それはずっと先の方にある終わりが見えないからであって。いずれ「終わりがくる」ことがはっきりわかっていれば、むしろしゃかりきになって終わりを目指すものであって。そしてたかだか数百ページの文庫本である以上、話はどこかで必ず終わるのであって………。

ならば終わらせてやろう。

それだけで、後半はほとんど一気に読み切りました。
やや手段が目的と化している感は否めない。
まあ、正直それほど好みのタイプではないけど、やっぱすげえ作品だとは思いましたね。
いろいろと汚らしくて不快感を催させ、にもかかわらず、人間描写がイヤになるほど的確だ。
乱暴な言い方をすれば「密室に人間を二人入れとけば何でも人間ドラマ」みたいなありきたりのシチュエーションではあるのですが、それを芸術的な的確さでやりとげた作品といっていいかも。

もし文句があるとすれば、「砂」という、少しばかり尋常一般すぎる舞台装置かな。砂しか出てこないのが僕にはどうも退屈で……。もちろん、乾きや暑さや倦怠、皮膚感覚に訴える不快感などの描写が、この作品ですばらしい効果をあげていたことは認めるけど。なんかこう、絵的にありきたりすぎて心躍るものがないというか、センスオブワンダー分が足りんというか。

つまり、砂は砂でも「デューン 砂の惑星」みたいな異世界でやりたいのよ。ダメか?
「砂の女」安部公房(新潮文庫)

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ちなみに。過去、この暑苦しい作品を映画化した強者がいたらしいです。「砂の女」監督:勅使河原宏、1964年。ち、ち、ちょくしがわらー?カンヌ映画祭でなにやら受賞。んーん。正直、まだあんまり見たくない気分。
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by umi_urimasu | 2005-01-28 20:56 | 本(others)
猫は勘定に入れましょう
なめ猫免許証、復活
てめえ買わせろおのれ買わせてくれ。でもさすがに恥ずかしくて持ち歩くわけにはいかない。
しかし最近の食玩って、もうまったく大人の客層しか視野に入れてないみたいですね。
これはもうあれですか。モズグス様のガイドラインですか。

「いい年こいた大人があああ!白だの黒だの白だの黒だの(以下エンドレス

自爆ボタン通常版DX
使い道に困るグッズ。もし手元にあったら、とりあえずシュトロハイムのマネでもしてみます。
「我が祖国よ永遠なれッ」もちろん買わないが。

H.R.ギーガーがデザインした孫の手
価格、5999円。対象年齢:15才以上
微妙な年齢。

エイリアンぬいぐるみなんてのもありました。素できもちわるいんだが。フェイスハガー・アイマスクでぐっすり快眠ってなあ、周囲の迷惑も考えろー。

あと、目にとまったニュース。
30年ぶりに「タクシードライバー」続編が?
うわぁもうマジですかほんとに。なんか年くって丸くなったトラビス爺さんの映画ができあがりそうだけど、本当に制作されるならやっぱり楽しみではある。現在、マーティン・スコセッシとロバート・デニーロが協力して脚本を練っているところだとか。

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で、最後に。そうそう、昨日。昨日はもちろん、大事なあの日……


プラネテス最終話 見逃した ていうか 眠りこけてた

ろくがも していない とても 凹な きぶんだ

しばらく たびにでます レンタルショップへの たびに
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by umi_urimasu | 2005-01-27 21:19 | ニュース
テリオンの動く城【イラスト】
「ハウルの動く城」を見て、ついかっとなって描いた。悪気はなかった。今は反省している。
できれば笑って許して。

画像栗→Large size

ちなみに、今さら言うまでもありませんがハウル→マスターテリオン、ソフィー→エセルです。大導師、完璧にハウルコンパチです。エセルドレーダは、若く見えるがじつは超年増ってあたりが何となく反転ソフィー………苦しいな。まあ、マスター命ってことで容認してあげて。

話が見えんという方ごめんなさい。こういうアホなことばっか考えてる奴ですから。

ハウルは韓国でも人気らしくてこんな記事もあった。
日本が“韓流”なら韓国は“ハウ流”ブーム
「アニメーション史上まれにみる美男子」にワラタ

原作の「魔法使いハウルと火の悪魔」は読んでないんですが、なんか映画よりはしっかりしてるらしいですね。agco様がちょうどご紹介されていたので、ついでながらTB。
なんか木に竹をつぐみたいなTBだが。いやもうほんとごめんなさい。

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デモンベインはニトロプラスにとっていわばドル箱スター扱いで、今も続編「機神飛翔デモンベイン」を製作中だそうです。楽しみに待つ。アクションゲーム系、三歳児並にヘタだけど。
だってだって、ネームレス・ワンと戦いたいんだもん!
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by umi_urimasu | 2005-01-26 20:33 | イラスト
蒼天航路 クロニクル⑥
あー泣ける。郭嘉(かくか)の最期がもう、哀切すぎて。
小説的でも映画的でもない、「漫画」がもつ力の凄さを見せつけられた気分です。フィクションとはいえ、美しいものは美しい。壮大な大河ドラマ、血管ブチ切れるバトル、その一方でこういうものが描ける王欣太。ほんとすごいよ。

郭嘉は魏の曹操に仕え、若くして病死した悲運の軍師。作者の王欣太は、彼を軍略のみに生きる不器用で一徹な人物として描き、その戦争に賭けた生涯を大胆に脚色・ビジュアル化しています。戦場の郭嘉と平時の郭嘉、動と静の対比が強烈!
そして、死の床で主に国家の理想を問われて答えた、彼の生涯最後の言葉がこれ。

「しかし殿 今は 南を攻める新たな軍略が次から次に溢れて止まりません」

どこまでも軍師、どうしようもなく軍師。郭嘉、享年38歳。

ちなみに蒼天航路で引用されている「不幸短命 事業未終 追思郭勲 実不可忘」云々という文は、出典は「魏書」のようです。もちろん僕は中国語なんか読めんけど、検索にかかったところの漢字だけ見て文意を推測するかぎりでは、やっぱり郭嘉が死んで曹操はえらく悲しんだということらしい。他の何よりも「人材」を愛した蒼天航路の曹操ならば当然のことかもしれませんが、史実でも夭折を惜しまれた人だったようですなー。

「蒼天航路 クロニクルエディション」はコンビニで売ってます。たぶん毎月15-20日ごろに出てるような気がする。三国志に興味はあるけど小説はかったるくてヤダという方や、横山版は「ハハハこやつめ」的すぎるのでちょっとなぁ、という方にもおすすめ。
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by umi_urimasu | 2005-01-24 20:59 | アニメ・マンガ
柳生十兵衛、見参イラスト!
柳生忍法帖を読み、ついカッとなって描いた。
山田風太郎なら何でもよかった。
でもえっちなのはいけないと思います。忍法帖にそんなこと言っても意味ないけど。

画像クリックで拡大表示

じつは昨日の夜中にこれ描いてました。納得いく出来になったのでロゴも入れました。
オレはオヤジも描けるぞォォーッ!URRYYYY!

ちなみに、娘が剥かれてる上に表情もなんかエロいんだがいったいどういう状況なのか等の質問には一切答えられません。いくら聞かれても答えられません。ひみつ。キーワードは花地獄、または雪地獄。


あと、自分で描いといてなんだが、むしろ十兵衛先生に萌えた。予想外。

世間で知られる十兵衛のビジュアルは、アイパッチあててる方が一般的かも。
でも眼帯してると海賊みたいだし、なんとなく悪者っぽいイメージがあるしね。
今回は柳生忍法帖の原作にならってそのままにしました。
シブいでしょ?
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by umi_urimasu | 2005-01-23 18:29 | イラスト
柳生忍法帖(下)山田風太郎
a0030177_20185354.jpg「こちら十兵衛、花地獄に閉じ込められた」
「いかん!すぐにそこを脱出するんだ」
「しかしな和尚……女が多すぎる。性欲を持て余す」
「激しい一面もあるぞ」
「十兵衛ったら、ヘタね」
「俺は、負け犬だぁー!」 遊 戯 終 了


そんな会話が脳裏をよぎる。もし風太郎書くところの柳生十兵衛がアニメになったとしたら、大塚明夫さんがハマり役ではなかろうか。それか「十兵衛ちゃん」の目黒祐樹さん。あれは本職ならではの自然さでしたなぁ。
ちなみに本作でライバル役となる片腕の剣士、漆戸虹七郎に声をあてるとしたら塩沢兼人さん!それ以外考えられん!もう亡くなられていますが。

ま、戯れ言はさておき、ほんとに傑作ですわ。もう言語道断なまでに傑作。これをエンターテインメントと言わずば何をもってそう呼ぶのか、てなぐらいの絢爛たる娯楽大作。
上巻のレビューでもほめちぎったけど、あれですらまだほめ足りない。
下巻では、舞台を江戸から会津へ移して熾烈な戦いのつづきが描かれます。といっても力押しの殲滅戦ではなく、あくまでも知恵を絞って敵の裏をかくという頭脳戦のおもしろさこそがメイン。もちろん十兵衛先生の見せ場も満載で、ユーモアたっぷり痛快無比のおもしろかっこいい活躍ぶり。とくに、敵の本拠地に乗り込んでいくとこなんかは爆笑必至でしょう。

サムライ・ナイチンゲール見参!!

ク、クレイジー……!

風流すぎます先生。敵を笑わしてどうしますか。それとも傾いてみたいお年頃なのか。

とりあえず、チャンバラや娯楽小説は好きな方だけど山田風太郎を読んでないっていう人がもしいたら、「甲賀忍法帖」「魔界転生」、そしてこの「柳生忍法帖」、どれでもいいから読んでみてくれい。目からウロコが落ちるぞきっと。
といいつつ、僕もまだこの三作しか読んでないんですが。

あと、できることなら生前の黒澤明に上記三作のどれかを映画化してほしかった……。今さらだけど切実にそう思います。そういえば、人質を取ったならず者に握り飯を持っていってやり、油断したところを倒すという石舟斎?の逸話がこの作品でもちょこっと出てた。「七人の侍」にも同じエピソードがあったね。

柳生忍法帖〈下〉山田風太郎(講談社文庫)

【補足】
「甲賀忍法帖 バジリスク」に続いて、せがわまさき氏による柳生忍法帖のコミック化が予定されているようです。ここらへんに告知あります。十兵衛・般若マスクのイラスト付き。
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by umi_urimasu | 2005-01-21 20:40 | 本(others)
「最近のエントリ」メニュー
エキサイトブログのメニューに「最近の記事のリスト」を表示できるようにしてほしいという要求は前々から強かったでしょうし、多くのユーザーが今もそう思ってるはずですが、当面ないものはしかたない。
ので、とりあえず自分で追加しときました。
つっても、自分でメモ帳スペースを作ってそこに書いてあるだけだ。
更新のたびに、いちいち直にスキンに書き足していくわけです。
で、増えすぎたら下から順に消すわけです。

めどい。

まあ、僕の方は手間がひとつ増えてしまいましたが、おかげで少しだけ過去の情報にアクセスしやすくなったとは思います。どっすか?

あー、でも設定のメニュー管理ができなくなっちゃった。
やっぱ、使い勝手悪いかなぁ……
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by umi_urimasu | 2005-01-20 21:23 | まぞむ
柳生忍法帖(上)山田風太郎
a0030177_1941244.jpg山田先生、これダメです!かっこよすぎます!

この作品ってもしかして、いわゆる少年マンガやそれを踏襲した少年向けライトノベルといったものすべての元祖に近いものなんじゃなかろうか?初出は1962-64年頃だそうですから。今の世にある大抵のマンガよりもはるかに古い。いわんや少年ジャンプにおいておや。

男子禁制の尼寺に押し入り、20人以上もの女たちを瞬時に"解体"してのけた残虐非道の剣客、人呼んで「会津七本槍衆」。彼ら七人に一族郎党ことごとくを惨殺され、復讐を誓った武家の女たちもまた七人。でもさすがに相手が悪すぎる。
この望みなき仇討ちに、恩師の要請で助勢することになった柳生十兵衛。いつものようにヤギュー・ジョークなど飛ばしつつ軽くOKしたものの、今回はちょっと様子が違う。なにしろ年端もいかない娘から貞淑な色香漂う人妻までよりどりみどり、両手どころか総身に花のハーレム状態。しかも、必ずしも健気な花ばかりでもなくて、泣くわ怒るわケンカするわ懸想するわ嫉妬するわ。果ては「いっしょに死んでー!」とか迫られるし。
十兵衛先生さすがに少々凹んでます。今回のテーマは「女難」とみた。

飄々として奔放、冷静沈着ながら稚気に溢れた快男児・柳生十兵衛というキャラクターの魅力を存分に描いている点では、これは「魔界転生」にまったくひけをとらない傑作でしょう。いや、ひょっとするとあれ以上かも。
さらに本作は、なんつーか、まにあっくな意味でも魔界転生をしのぐディープさ。もうあまりにヤバすぎて、書くだけでにんしんしちゃうぅ!みたいな濃ゆいぷれいの展覧会だ。入れ替わり立ち替わり、夜となく昼となく、上にしたり下にしたり縛ったり吊るしたり、果ては人目もはばからずあんなとこやこんなとこでギシアン(AA略

そして何よりも、忍法小説の醍醐味は「常人の域を超越した武芸や幻術といかにしてわたり合い、撃破するか?」という虚々実々の駆け引き。これぞ風太郎の真骨頂。超絶的なおもしろさです。
読む前は、まさか魔界転生クラスの作品がそうポコポコあるわけねーだろとたかをくくってたんですけど、甘かった。僕が愚かでした。

ただしひとつだけ、上巻ではどっちかというと十兵衛がオブザーバー扱いなのが残念といえば残念かな。やっぱり彼自身がドラマの中心人物となって、剣の勝負で強敵をなぎ倒してほしいというのが読み手の偽らざる本心なんですが。その辺はまあ、下巻に期待と。

柳生忍法帖〈上〉山田風太郎(講談社文庫)

それにしても十兵衛先生はおちゃめでよいな。
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by umi_urimasu | 2005-01-19 20:19 | 本(others)
水木しげる版「プラネテス」
【ネタ】水木しげる風「帰還軌道」
某所でひろたもの。上手い。あの特徴的な画風、素朴なセリフ回しまでも見事に再現しています。タナベ、そんな冷静に……w ちなみに詳細不明なんですが、聞くのも手間だし貼り板とかだと流れてくし、めどいんで自前うp。ごめんね。

【本】「航路」コニー・ウィリス
もうしばらく待とうと思ってたんだがこれ見たらものすごーく読みたくなってきた。

【本】「柳生忍法帖」山田風太郎
とっかかり中。めちゃ面白い。十兵衛先生が赤松健みたいな状況に陥ってるけど。
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by umi_urimasu | 2005-01-17 20:22 | アニメ・マンガ