カテゴリ:映画( 39 )
映画 「第9地区」
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a0030177_17122516.jpgネットで評判になってて、SF系のブログでも注目度が高そうで、「じゃあわしもわしも」と見に行ってしまいました。あーなるほど。これはえげつないな。人種差別と格差社会を皮肉ったブラックな風刺SFなのですが、風刺対象を笑うんじゃなくて、あたかも美徳であるかのように描ききるといういやらしいタイプです。オーウェルとかスターシップ・トゥルーパーズ的ないやらしさですね。これは疲れるわ。反差別をうたうストーリーなのに描写が差別意識まるだしで、胸糞わるい話のくせにどこまでもいい話のふりしてる。無自覚な差別主義者のウザすぎる主人公が家族思いの友情ヒーロー扱いされてて、「ここはオレにまかせてお前だけでも生き延びろ!」と感動で押し流そうとしてくる。じつに意地がわるいです。超げんなりできます。(「げんなりできる」は一応褒め言葉的な意味で)
たぶん、みんなでよってたかってツッコミ入れながら見るほうが精神衛生上よさそうです。

【ネタバレ】「第9地区」をようやく観ました/ヨハネスブルグからの不敵な挑戦状 - 万来堂日記2nd
げんなりできるポイントを広く細かく拾ってまとめてくれている記事。

風刺SFとしては非常にいやらしい、もとい、よくできた作品ではないかと思います。ただ、「特定の社会問題に対する風刺のための寓話」としてみごとにブレがない反面、おそるおそる未知のなにものかに触れるようなSF的な驚きとかいったものは皆無であって、そうした要素をわずかでも期待して見にいった僕としては忍耐が報われない映画でもありました。この映画のエイリアンって姿形がエビなだけで、中身はただの人間だもんな。

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バチガルピ・ショートインタビュー - 送信完了。:読書系小日記
フィクションをほとんど読まないというのはちょっと意外かも。好きな短篇作家はテッド・チャンとケリー・リンク。

[ニコニコ] 【アイマス】『アイドルinエルシア』 【D&D】
すいませんTRPGナメてました……。遮蔽とか間合いとか、位置取りがものすごく重視される戦闘をやってるらしい。TRPGときいて思い浮かぶイメージと全然ちがってた。あとホブゴブリン軍団がかっこよすぎて惚れた。

チャールズ・ストロスさん日本で足止め中
なぜか秋葉原の格安ホテルに泊まることにしたという。せっかくだからアキバ見物でもいかが

手塚治虫文化賞大賞は「へうげもの」
祝。これからの柳生描写にも期待しております。また柳生の里いきたいな

[画像] ミナス・ティリス by Rizo
うほっいい城砦都市。でも普通に人が生活する場所としては、あまりに不便で非現実的な気がしてきた。最上部の白の塔の高さは地上300メートルぐらい。東京タワーとほぼ同じ。心臓破りの町だ。

[画像] Magic the Gathering ラヴニカ by Richard Wright
コメント欄で教えてもらいました。グラッツェ。こんなふうな架空都市が3Dモデルデータ化されて、VR環境上でぶらぶら散策できるように……なる日がくるといいなあ

「天地明察」にとりかかる。殺戮も陵辱もないきれいな冲方作品を読むのは初めて。まぶしい。目が、目が~
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by umi_urimasu | 2010-04-17 16:36 | 映画 | Comments(4)
映画 「シャーロック・ホームズ」
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a0030177_21175122.jpg目指したのは「とにかく今までのホームズらしくないホームズ」か。推理よりも暴力で敵をなぎ倒す戦闘探偵とその相棒の戦闘軍医、怒れる筋肉紳士コンビの鉄拳が今日もベーカー街の石畳を朱に染める。いや染めないけど。古典のイメージからの、粗暴ともいえるほどの逸脱ぶりが面白おかしい(と笑ってすませられる人向きの)にぎやかな冒険アクション映画でした。

僕はガイ・リッチー作品というと「スナッチ」と「ロック、ストック~」しか見たことないのですが、ダーティなケンカ描写、短いカットをつないで時間をスキップする演出、それに強烈な訛り言葉のセリフ回しが印象に残っています。今回もそういった要素はあちこちに見られました。スナッチばりの痛そうなボクシングシーンもあるよ。これはあれですかね、ジョジョでいうところの「ゴロツキどもがやる貧民街ブース・ボクシングの技巧」というやつですかね。親指を目につっこんで殴りぬける的な。
主人公がほんとにそこまでしたら正義のヒーローとしては失格だろうけど、このホームズもなかなかえげつない戦法を使います。欧米の作品はどちらかというと、ヒーローのやりすぎ攻撃に対して日本より寛大なイメージがある。民族性の差かなあ。

ストーリーは単純明快、世界征服(笑)をもくろむ怪しげなカルト教団をやっつけてやるぜ。みたいなノリ。僕はヴィクトリア朝ロンドンで冒険活劇というだけですでに上機嫌で、ストーリーよりも背景やセットにばかり見入ってました。煤煙にうす汚れた街、水晶宮にタワーブリッジ、どろり濃厚なテムズ河、謎の中国人。おいしいヴィクトリア朝おいしい。

主演のロバート・ダウニー・Jr(アイアンマンの中の人)については、イメージがちがいすぎる、ミスキャストではないかという声もあるようです。確かにちょっとな。むしろ悪役側のブラックウッド卿の方がずっとホームズらしく見える。みんな頭にジェレミー・ブレットのイメージがあって、なおさら「配役逆だろ」感が強いのかも。
あとこっちのワトソン高性能すぎて吹いた。あんたもう同格の主役でいいよ。

もしこの映画の狙いが既存のホームズ像からの脱却にあるのなら、確かに今までとはちがう方向に進んではいるようです。でもそれならそれで、何かもっと、客が心底唖然とするような無茶な要素を加えてもらえると嬉しかった。キャラ造形のアレンジがメインなのは、パロディとしては少しおとなしいように思えました。まあ、その分格闘やチャンバラをめいっぱいがんばってるから、基本そっちで楽しんでくれということでしょうか。

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日本の人気ライトノベル、桜坂洋「All You Need Is Kill」をハリウッドでワーナーが映画化
先んじて英訳出版していたHaikasoruに隙はなかった

イギリスの大学で吸血鬼を学ぶ修士課程が開始予定
就職面接とかで「ご専攻は?」「吸血鬼学です」って答えることになったらけっこう恥ずかしいかも

フィクションモチーフとしての吸血鬼 - Wikipedia
従来ホラーやエロ・グロの文脈で扱われてきた吸血鬼に対して、悲劇のイメージが加えられたのは、萩尾望都「ポーの一族」やアン・ライス「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」以降のこと
あれ?そんな最近のことだったとは。意外だなあ。

[youtube] Pixels by patrick Jean - Invasion pixels
ドット絵のレトロゲームキャラに現実世界が侵食されていくショートフィルム。滅亡SFは好物です
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by umi_urimasu | 2010-04-05 21:24 | 映画 | Comments(5)
映画 「ストレンヂア 無皇刃譚」
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a0030177_14404976.jpg戦国時代を舞台に流れ者の用心棒と孤児の少年との交流を描いた本格時代劇アクション。手描きのすごいアニメということで評判がよさそうだったので、どれどれと見てみました。確かにすごかった。剣戟が。ストーリーやキャラクターは時代劇の定型文をおとなしく守っていて、こちらも「はいはい時代劇時代劇」という態度で見ていくのですが、バトルシーンになったとたん、動きに対する入れ込みぐあいが音を立てて変わります。「これがやりたかったんだろうなあ」というのがほんとによくわかる。めんどくさい抽象的観念的な議論とかいらんからチャンバラアニメのかっこよさを満喫させれ!という動物的な欲求を存分に満たしてくれる作品でした。
でもこういうのは、技術的な質の高さのわりには地味に見えてしまうので商業的にはあまり受けなさそう。

監督は安藤真裕。劇場版カウボーイビバップでタワーの格闘シーンとかを描いてた人だそうです。あー、あのすげー痛そうな……。ああいうものを見るとつくづく、アニメーターってすごいもんだなあと思います。ビバップのモップカンフーとか回し蹴りとか、今でも印象に残ってる。ああいう動きはいったいどうやって描くんだろう。実際に人間がそれらしく演技したものを撮影した映像からコマ送りで絵に写していく、とかならまだわかるけど、それじゃあ全然あんな「アニメの動き」にはならない気がするし。何か素人には想像もつかない謎の技術、そのとほうもない熟練によって、白紙の状態から描き出されているとしか思えない。不思議。

ストーリーについては、よくいえば王道で安心、悪くいえばありきたりです。とある理由で中国から来た暗殺者集団に追われる少年を、とある理由で不殺の誓いをたてたイケメン牢人が助け、だんだん二人のあいだに友情が芽ばえていき……というもの。乗馬の練習とか、連れションしたりとか、ほのぼのとした生活場面が丁寧に描写されているのがいいです。少年の愛犬の存在をクッションにしてへらず口を叩きあいつつ仲よくなっていくのも、オーソドックスながらうまい手口。斬新さはないけど、こういう丁寧さは好きですね。ここらへんの印象が強いおかげで、後々、刀をしばってある紐をついに切るシーンがうまく感情的なクライマックスのきっかけになりえていた気がします。あそこは絵的な勢いもいっしょになって、ぐっとくるところでした。

ただし、二人と一匹のほほえましい友情がメインテーマとはいえ、そこ以外はむしろ非情にすぎるほど戦国時代的リアリズムを優先させた話づくりがされていて、結果だけみるとかなり血なまぐさいことになってます。スカッと爽快に終わってみたものの、振り返れば死屍累々。現代の常識ではなく、あくまで乱世における大団円として見るのがふさわしい話だったかも。

アクション的に最大の見せ場は、やはり名無しVS羅狼の櫓上でのアクロバット対決でしょうか。身をひねりざまに剣を回転させて斬撃をはなつ、あのスピード感、重みをのせて剣を“振ってる”感がすごい。実写時代劇での黒澤明のような適度に泥くさい殺陣も、勝新座頭市や雷蔵の眠狂四郎のような様式美的な殺陣も、それぞれに好きですが、これはこれでまた別腹というか。アニメならではのスタイリッシュネスを愛でたい。

僕は近頃とんとアニメを見なくなってしまいましたが、映画なら長くても一発2時間ぐらいなので、気が向いたときにこうしてなんとか手が出せています。TVシリーズだとこうはいかない。トータル数十時間という尺の長さに一定のペースを維持してつきあうだけの根気が、もう枯れてしまったらしい。ターンエーのTV版、カレイドスター、それにスクライドとリヴァイアスあたりは、できればもう一度じっくり見直してみたい作品なんですが。いつかいつかと思いながら、結局今年も何もできなかったなあ。

おまけ。関連リンクをいくつか。
『ストレンヂア 無皇刃譚』 安藤真裕監督インタビュー
『ストレンヂア 無皇刃譚』のDVDが好評発売中!安藤真裕監督インタビュー
YouTube - ストレンヂア作画集

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曹操の墓キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!! - 枕流亭ブログ
まだ本物かどうか断定はできないかもしれない、らしいですが。真贋はともかく、頭蓋骨から曹操(仮)の顔の復元はやってみてほしい。

ここから2010年:
まうすまうす。かしこみかしこみいんすまうす。例年にもましてぐうたらな正月を満喫いたしておりました。今年もここは今まで同様ぼちぼちいく所存でございます。そして今年こそは氷と炎の歌の第5部が出てほしい。出ますよね。さすがに。あと廃園の天使の続編も。待ち遠しおすなあ。

[画像] 1910~1950年代にかけてのジプシーたちの写真
ここここ光速で保存した
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by umi_urimasu | 2009-12-29 15:21 | 映画 | Comments(2)
映画「デス・プルーフ」
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a0030177_20511631.jpg久しぶりにタランティーノ映画を観ました。雑談なが!まさしく雑談映画。黒々しい70年代サウンドをBGMに、遊び慣れた風体のアメリカ娘たちが延々と猥談やらゴシップやらどうでもいい話をダベりまくるシーンが、なんと全編の7~8割(体感)。残り2割がカーチェイス。余りはやたらB級くさい懐エロと凶暴なバイオレンス。よろしい、これでこそタランティーノだ。個人的には大満足な内容でした。

おそらくは計算されたいい加減さ、古臭さ、冗長さなど、普通はあまりうまくないとされる表現をわざとやるスタイルはあいかわらずのようです。さらに今回はほとんどストーリーと呼べるほどのものがなく、「女の子がカースタントの殺人狂に襲われる」という、ほんとにただそれだけの話になってます。それ以外はすべて雑談といってもいいほど。感心してしまうほどくだらない。なのに、なぜか退屈しないのでした。いや、退屈はしてたのかもしれないけど、心地よい退屈だったというべきか。
無駄話で時間を浪費するという行為に対する充足感のようなものすらおぼえました。時間をつぶして充足するっていうのも変な話ですけど。無為だとは感じるものの、決してつまらないとは感じていない。くだらないとは思っている。くだらないからこそ良いんだと。何なんですかな、あの心地よさは。あれもタランティーノ・マジックと呼ばれるよくわからないものの一端なのでしょうか。

ちなみに自身の監督作品では俳優もやるタランティーノ、今回はバーのマスター役で登場してました。オレのおごりだ飲めー!ヒャッハー!みたいなやつ。いつも楽しそうでいいなあ。

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柳生新世紀 ―使徒両断―
エヴァンゲリオンの二次創作にして荒山徹パロディでもあるSF剣豪小説という珍品。柳生新陰流の遣い手として生まれ変わった碇シンジがエヴァに乗って使徒と死合います。やりたい放題やっているのが小気味よい。

[ニコニコ] 【第3回MMD杯遅刻動画】Seed of the pain
雪風でコンビニへアイスを買いに行く動画。MMD職人たちすごい。大抵のものは作れるらしい。

津原泰水「バレエ・メカニック」 早川書房
刊行日: 2009/09/10。この人の作品でSF系はまだ読んだことがないので期待大

a0030177_20512926.jpgうちの置き物同然なPS2活用プロジェクトの第4弾として「ICO」に挑戦してみました。なななんという廃墟中毒ゲー!巨大な廃城の中を上から下までさまよいまくる、まるで僕のために作られたかのようなゲーム。心の空洞にジャストフィットです。「ワンダと巨像」で少しだけ満たされなかった高層廃墟探検願望は、これで補完すればよかったんだ。アクションは自信ないけど、風景や舞台が好きすぎるので弱音は吐かない。この城、心ゆくまで潜らせていただく!

(追記) 今夜もICO漬けです。このワンダ以上の静謐感、気持ちよすぎる。城から脱出することがゲームの目的なんですが、当分出たくない。むしろ住みたい。ときどき襲ってくる影さえいなければ。
ところでイコはヨルダを呼ぶときなんて発音してるんだろう。オンクア?オークワ?

(追記2) 今日で3晩め、依然ICOにかまけ中。何十回やっても風車に飛び移れず、節をまげて攻略サイトを見てもなお解決できず、結局プレイ動画のお世話になってしまいました。ぐぐぐ。できればこれきりにしたいもんだ。

(追記3) ICO漬け4晩め。反射鏡から城門の方へビーム出たー もう片方も同じようにすれば城門が開きそうな予感。このペースだと、あと二、三日でクリアしてしまうかもしれない。いやだ、まだクリアしたくない!でもチラっと検索してみたら、どうやら二周目もなにかしら遊べる要素があるみたい。ヨカタヨ……。

(追記4) ICO 5晩め。倉庫のようなところでピストン運動する柱?に乗ったハイジャンプがどうしてもできず、またしばらくドツボ状態に。ずっと柱が上がるタイミングで飛ぼうとしてたけど、じつは下がる瞬間にジャンプするのが正解だったとは。まあ、カンの悪い人ってこんなもんだよね。だんだん複雑なアクションが要求されるようになってきて、正直しんどい。でもがんばる。

(追記5) もはやICO日記と化してます。6日め。木造空中廃工場っぽいところを通過。ゲーム的には選ぶべき正しい道すじは決められていて変えられないんですが、ふと気づくと「ここを安全に通り抜ける他の手段はないか」などとマジに考えていたりする。かつて勇者サムワイズ殿もいっていました。「綱だ!綱がない!綱を少しばかり持ってったらどうだ?持ってないとほしくなるぜ。」まったくだ。ロープが欲しい。

(追記6) 7日目。ついにクリアしてしまいまいた。今は静かな感動の余韻にひたろう。明日は二周目。
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by umi_urimasu | 2009-08-27 21:53 | 映画 | Comments(4)
ミナス・ティリス小町の謎
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年明け早々から苦しんでいたしつこい風邪がようやく完治っぽくなってきたのでぼちぼち更新再開。養生中は本を読む気力がなくて、もっぱら映画のDVDなどをぼけらーと眺めて過ごしておりました。結局、バットマン二本と「燃えよドラゴン」と指輪三部作を消化。なんと、いかにも病気療養向きの映画ばかりではないか(頭を使わずに済む的な意味で。

「王の帰還」で出撃するファラミアを見送る群衆シーンに一カットだけ出てくる美少女さんの件。
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単なるモブキャラなのにごっつい目立ってましたね。結局あれは誰なのか。キャストは不明。劇中に出てこない人物なら役柄としては何でもありうるので、そうさなあ、療病院のヨーレス婆さんが映画ではああなったというふうに脳内変換でもしておくか。

久しぶりに指輪映画を通しで見て、やっぱりファンタジーは小説向きの形式だ、という常からの思いを新たにしました。ファンタジーをリアルな映像や絵でやっちゃうと、ファンタジーにとってものすごく大事な何かがそのせいで失われてしまう気がします。その何かがはっきりわからないのがもどかしいんだけど。それは目に見える形にしようとすると失われてしまう、想像という手段のみによってしか触れることのできないものなのでしょう。その実体が何なのか、なぜファンタジーにとって大切なのか、いずれよく考えてみたいものです。

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山田風太郎の落書きを発見 旧制中学時代、教科書に  拡大版
普通にうまい。

「爆発音がした」まとめ
小説や漫画などの文体パロディ集。こういう文体パロだけ集めたまとめサイトがあるといいな

冲方丁「マルドゥック・スクランブル」のアニメ企画が再開している?
>早川書房『マルドゥック』シリーズの最終章
続編宣言きたー。期待してます。

NHKアニメ「獣の奏者エリン」、一応見たものの一話切り。やはりファンタジーと映像の組み合わせはいろいろと難しい。せっかくだからオレは上橋菜穂子の小説を選ぶぜ。

クルーグマン:恒星系間貿易の理論 - P.E.S.
あとで読む!いつか読む!

[ニコニコ] 【アイドルマスター+麻雀】im@s 雀姫伝 第四話 後編
架空戦記系は守備範囲外なんですが、これだけは追っています。次回、哭きのれぅ

[ニコニコ] 【im@s新年会】KAKU-tail VS. MSC 2009 前編
1/17 アイマス新年会すげー。徹夜は無理だけど、今日は寝落ちするまでこの道をゆくでござる
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by umi_urimasu | 2009-01-10 22:54 | 映画 | Comments(4)
映画「レッド・クリフ」
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a0030177_11515799.jpg封切がちょうど映画の日だったので、混雑をおして観てきました。それなりに楽しかったです。大人数の戦闘シーン、巨大なセット、贅を凝らした衣装など、目の保養によろしげな映像が満載で。なんでも中国映画史上最高額の制作費(100億円)が投入されたとか。さもありなんという感じでしたよ。
ジョン・ウー監督、「レッドクリフ PartI」の魅力を語る

パート1の今作では、長坂の戦いから赤壁の戦い前夜までが描かれます。友情バンザイ的な真心が通じて劉孫が同盟したり、孔明が理不尽な洞察力を発揮して曹操軍を撃破したり、なんだか腑に落ちない描写もちらほら目についたけど、三国志演義ってこういうノリだったかな。一応、横山三国志を子供のころに一度だけ通読してはいるんですが、ほとんど覚えてないのでなんとも……。

この映画では登場人物はみんな義侠と高徳の権化みたいな人ばかりで、なんでも奇麗ごとで話がついてしまいます。いかにもウーさんの好きそうな。でも僕はどちらかというと、登場人物がもっと生々しくエゴまるだしで衝突してひどい目に遭ったりするのをドラマ的に心地よく感じる癖があるようです。歴史劇の場合などは特に。つまりは富野イズムっぽいやつが好きなのか。
あと、気になったというほどでもないけど、周瑜(トニー・レオン)と諸葛亮(金城武)が二大主役として出ずっぱりなのに比べて劉備をはじめ他の英雄豪傑たちがバトル以外ではほぼ空気になっていたところ、もう少しバランスをとってくれれば嬉しかったかなと思わないでもない。

冒頭の戦闘シーンなどは素人目にもかなり「七人の侍」を意識しているように見えましたが、ジョン・ウー自身も黒澤明からの影響について語っています。影響というか、お手本?
今こそ蘇らせたかった、リアルな『三国志』群像
最近のジョン・ウーは、見得を切るような型のアクションをしたりくどいほどのスローモーションを使ったりということはもうあまりしないのでしょうか。あの水中の舞のようなアクションが見られないのを残念がるべきか、むやみにトリッキーな演出に走らない大物の風格が出てきたと喜ぶべきなのか。でもあいかわらず二刀流はやってた。変わらない部分もあるんだろうな。

ところでこの映画、もともと劉備のキャストにはチョウ・ユンファが予定されていたそうです。劉備役から周瑜役に変更、その後結局降板。ギャラが原因だそうですが、じつに残念なことです。
「レッドクリフ」のジョン・ウー監督、「ユンファと夢かなえたかった」
かえすがえすも残念です。そのユンファは男たちの挽歌の新作を製作するつもりのようです。
チョウ・ユンファの名作「男たちの挽歌」復活へ、全編英語で...
で、その監督はウーじゃないのかい。

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「大神」終了。ヘボプレイヤーなりにかなり楽しめました。特にコミカルな雰囲気の強いゲーム前半は個人的に満足度100%。前半だけもう一周したいぐらいです。ただし、後半は笑いの要素がやや乏しくなり、純粋にテクニックを試されるだけの場面が多くて、もともとアクション下手な僕はいまいち余裕のないプレイになってしまいました。残念。しかしそれでも「やってよかった」という気持ちには変化なし。できれば月を舞台にした続編を発売してほしい。イッスンとアマ公をもう一度会わせてやりたいなあ。
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by umi_urimasu | 2008-11-02 09:53 | 映画 | Comments(0)
映画「崖の上のポニョ」
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a0030177_220818.jpgなにこの不条理ホラー(笑) 詐欺だ詐欺。もっとやれ。
などと無責任に面白がりつつ鑑賞してまいりました。
嵐の海の気味わるさとファンタジックな音楽との異様なミスマッチ。水底でキャッキャウフフしてるばあさんたちの溺死を連想させるイメージ。そんな狂気をはらんだ朗らかさに対し、恐怖と笑いのどちらの反応を呈するべきなのか自分でもわからない不安感。この不安が大いなる海への始原的な畏怖とつながって、気がつけば観客のSAN値があぶない。
これ、BGMが久石譲じゃなくて旧支配者のキャロルとかだったら、あまりにもハマリすぎてかえって素直に笑えるんじゃないかなあ。もちろんその場合、子供たちは泣き出すぐらいではすまないと思いますが。

ストーリーは一応「人魚姫」をなぞっているものの、不可解な描写が多くてかなり支離滅裂な印象でした。でもあえて整合を取る必要性もなさそう。なにしろ宮崎駿にも説明する気が微塵もない。とにかくイメージを絵にすることが最優先で、子供たちには最終的に主人公の純真ささえ伝わればよい、大人たちに関してはもう最初からどーでもいい、くらいのスタンスで作られたもののように見えました。

「人を見た目で判断するのイクナイ」とかいった道徳的メッセージの色も、あるといえばあります。でも時間的に十分な描写量をキープできなかったのか、する気がなかったのか、あまり強調されてなかった。あくまで人間と人外の子どものマンツーマンの交流がメインで、そのついでに少しお説教もしてみたという程度かな。

理想的な「よい子」像の体現者である宗介が尽くす相手がエゴイズムの塊たるポニョ、という構図について。あれは微妙に落ち着かないものでした。なんだか愛の搾取っぽい。考え方次第ではあの二人、あまりすこやかな関係ともいえなかったのではないかと。あのままずっと仲むつまじく行ってしまってほんとにいいのだろうかと。しかしそんなひっかかりも、あの「ぽーにょぽにょぽにょ」という電波ソングのせいでうやむやに流れてしまった。なんなんだあれはまったく。分析好きの大きなお友だちに対する嘲笑としか思えぬ。

あと、宗介と同じ保育園の女の子のアタックが全力でスルーされていた件。あれは憐れでした。あの子はこれから「人面魚に負けた」という負い目を一生背負って生きていかねばならないのか。宮崎アニメの、主に「よい子」でない子たちに対して冷酷すぎるところが僕はどうも嫌で、いつも居心地の悪さをもてあましてしまいます。せめて1カットだけでもフォローしてあげればよかったのにね。

リサの無謀運転が気になりすぎてカーアクションにまったく集中できなかった件。自分の子供を助手席に乗せた母親のすることか、あれ。アニメ特有の躍動感などを表現するアニメ的なリアリズムとかそんなふうなものがあるとして、それがファンタジーとしてかくあるべしという世界(ここでは親子の情愛におおわれた世界)のありかたとコンフリクトする場合、見る人はどう折り合いをつければいいのだろう。となりのトトロや魔女の宅急便の頃は、まだそのへんの整合が取れていたように思うのですが。だんだん表現主義的な方に傾いてきたってことかな。

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バットマン『ダークナイト』予告編見た。うわ、なんか面白そうだ。主演がクリスチャン・ベールであることも知った。これは見に行きたいかも。

[ニコニコ] !!!(chk chk chk) - Live at Fuji Rock Festival '07
ヒゲダンスに吹いたので「Myth Takes」を買ってこようと思う

〈氷と炎の歌〉 登場人物名・用語対照表
まるで不完全なリストだけど、きっと人手不足なのだろうと推測。うちの記事にあったミスも修正しました
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by umi_urimasu | 2008-08-08 22:35 | 映画 | Comments(0)
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
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a0030177_21162568.jpg一昨日までは「俺らいったい何歳だよ。もうスルーでいいだろ」と見逃す気まんまんだったはずなんですが、手作りラミエルの動画を見て泡くって、ラミエルハウマッチ!? ラミエルハウマッチ!? と映画館に駆け込むはめになりました。いつまでたっても子供です。はは。
しかし事前のネタバレはやはりちょっともったいなかった。予備知識なしであのラミエルを見たらどれだけ衝撃的だったかと思うとね……。でも、動画にプッシュされなければそもそも見に行く気すら起きなかったんだから贅沢は言えない。

内容については、すでに話題になり尽くしていて今さら僕ごときが言い足すこともなさそうです。とりあえず僕にとってはラミエルしか見どころのない映画でした。もう次からラミエル主人公でいいよ。

後半の作り込みの徹底ぶりを見てたら「そんだけやれるんならまっさらの新しい作品作ってくれたほうが楽しいのに」って愚痴のひとつも言いたくなってしまいましたが、観客動員力とか考えたら供給側としてはやっぱりエヴァじゃなきゃいけないのかもしれない。あれほどの映像を生み出す能力をもった集団ですら、エヴァブランドの下でしか何かを作ることが許されないんだとしたら、なんとも憂鬱な話だけれど。トップ2のときも思ったんだけど、ガイナックスのあの生産力をどうにかしてスタジオ4℃みたいな方向にも振り向けることってできないもんなんですかねえ。


[youtube] 「ムトゥ 踊るマハラジャ」プレビュー
何度見ても圧倒的。「職業:スーパースター」はだてじゃないぜ。

[ニコニコ] ガンパレードイレブン
ガンパレキャラでウイイレ。幻獣チームの風体が怪しすぎる。

[ニコニコ] 【完成版】FF6 ホスト部OPパロ【手書きMAD】
近頃の手書き系MADのクオリティの高さは異常

[ニコニコ] 【MAD】 BLACK LAGOON ~ ホテルモスクワのためなら死ねる ~
レヴィ!出で吹いた。シーンチョイスもいいセンス。

岳飛伝(1)<青雲篇> 田中芳樹 (猫は勘定にいれません)
岳飛といえば、中国では関羽や諸葛孔明よりも人気がある大英雄らしいです。金庸の射雕英雄伝でも下にもおかない偉人扱いされてましたし。エンターテインメントついでに「射雕」の前の時代の事情を知るための参考文献としては悪くない本かも。

[youtube] Muthu-OruvanOruvan Rajini
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by umi_urimasu | 2007-09-28 21:38 | 映画 | Comments(0)
これはひどいゲド戦記ですね
とりあえずオレゴンまでル=グウィンに謝罪しに行け!

a0030177_127642.jpgと言いたい。こんな映画にゲド戦記の名を冠して全世界にばらまくということがどれだけ恥ずべき所業か、あの監督と黒幕は自覚しているのでしょうか。
ル=グィンが怒るのも無理ないです。彼女もまさか、自分の仕事がここまでコケにされるとは想像もしていなかったでしょう。


以下、既読者から見た突っ込みどころ。
・ 内面的なものであるべき心の闇を、ステロタイプな悪の魔法使いのせいにしている。
・ その悪を魔法の力でやっつける。やっつけてどうすんだって話。
・ アレンが背景の描写なしに「すぐキレる現代の若者」の表象にされている。
・ 「影との戦い」をアレンに対して中途半端に適用している。
・ アレンがなぜ光と影に分かれ、なぜ融合すべきなのかが説明不足。
・ テハヌーがただの電波な子に。
・ そもそもテハヌーをテハヌーとして登場させる意義が不明。大人の事情くさい。
・ ぶっちゃけ美少女=ドラゴンの化身ネタがやりたかっただけでは。
・ 棒読み声優。
・ これなんてRPG?
全般的に監督の主張したいことが物語にともなっておらず、単にセリフで言わせているだけって印象でした。

それにしても理解に苦しむのは、原作小説の内容を跡形もなくなるまで破壊した理由です。いったい何がしたかったのかさっぱりわからない。考えられそうなのは「ファミリー向けの無難な2時間ファンタジー活劇として作りなおすため」というものなんですが、そんな商業主義的お約束は当然ながら、ゲドの作品性とは相容れようがありません。
結局全部破棄してしまうのなら、なぜわざわざ他人の原作を持ち出したりするのか。「悪者を倒して女の子を助けて生きるとはどういうことか理解しました」って口で言うだけの貧しい物語がやりたければ、いさぎよくオリジナルでやればいいのに。

なんかどうしても「ゲドの名前だけ利用された」感がひっかかってしまうんですよね。すっきりしないなあ。
まあ、宮崎親子の確執とかスタジオジブリの迷走ぶりとか、その手のゴシップが好きな人にはそこそこおすすめできる作品だろうとは思います。いろいろにじみ出てるので。

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[ニコニコ] ゲド戦記を観た宮崎駿の反応
めちゃ怒ってる。しかしこの人も自業自得では?

ちなみにDVDはバカ売れしてるらしいです。ははは。
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by umi_urimasu | 2007-07-12 01:21 | 映画 | Comments(2)
ドラえもん のび太の恐竜2006
a0030177_18123766.jpgぬはー。
あのタケコプター離陸シーンにはちょっと感動しました。ドラえもん史上、これほどダイナミックにタケコプターを飛ばした例がかつてあったでしょうか。
これはもはやタケコプター革命といっても過言ではない。
まあ、あれは本当は航空力学で飛んでるわけじゃないらしいけど。


この例にかぎらず、リメイク版「のび太の恐竜」ではアニメーターの領分の仕事にやたら根性入ってるところが目立ちます。それも、旧来のアニメ版ドラえもんのイメージを思いっきりくつがえすような方向に。
基本的には原作の藤子Fの絵柄に近いタッチの絵なんですが、ざらざらした描線やリアルな画風を導入したり、意図的にキャラクターの輪郭を崩したりと、けっこう冒険的な表現が頻繁に出てきます。背景美術も旧版ドラえもんみたいな平板な塗りかたではなくて、陰翳の濃い緻密なもの。あの見慣れすぎるほど見慣れたのび太の部屋にも、見ちがえるような奥行き感が……。

というか、僕がドラえもんのアニメにまともな空間性を感じたのってこれが初かも。

こんなふうに書くとあるいは「絵しか見どころないんか」とまずい意味にも取られそうですが、そんなこと全然ないです。物語もいい感じです。ただ、あまりにシンプルな王道ストーリーなのでとりたてて書くことがないってだけで。手元に原作漫画がないため、きちんと比較したわけじゃないのですが。


絵と話、共にこれだけのクオリティならば、誰がどういう見方をしても見た分の時間が丸損ということはまずないでしょう。子供は子供らしく素直にお話を楽しむだろうし、アニメ世代の大人の客は映像のすばらしさを評価するだろうし、それ以上の人は昔をなつかしみながら見ることもできるだろうし。
娯楽アニメの客層が細分化され、世代を問わず受け入れられる作品がほとんど存在しなくなっている今、これは貴重な汎世代型コンテンツと言えるかもしれません。


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ちなみにこれまで「のび太の恐竜」「魔界大冒険」と旧作のリメイクがつづいてきて、次の候補は流れ的に鉄人兵団が有力らしいという噂が。マジすか! 実現切望。


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射雕英雄伝の4〜5巻を入手。黄薬師おもしろすぎ。あれだ、デッド・オア・ダイ!? それどっちでも一緒じゃね!? 的な人物だ、この人は。
しかしこの作品、基本的に「偶然」と「勘ちがい」の二大要素だけでドラマができてるんですよね。先の展開がまったく読めないのはそういうわけ。

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ヴォネガット没。"さよならを言っておけば、まず間違いはない"……
タイタンの妖女は開かないまま本棚の肥やしになっている。なんだか申し訳ない気がする。
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by umi_urimasu | 2007-04-13 20:39 | 映画 | Comments(4)