クラムボンはかぷかぷ笑った派
ふつーに考えりゃ泡だろ、泡。まあ確かに、色々な読み方ができた方が楽しいでしょうが。 OK、やまなしゲット。 ∧_∧ ∧_∧ (´<_` ) 流石だよな俺ら。 ( ´_ゝ`) / ⌒i / \ | | / / ̄ ̄ ̄ ̄/ | __(__ニつ/春ト修羅 / .| .|____ \/____/ (u ⊃ カプカプカプカプカプ・・・・ ちょっとぐらいずれてても気にしない。 冗談はさておき、「やまなし」は凄いです。幻灯に見立てた透過光の表現や、川の底に熟したやまなしの匂いが広がるラストのくだりなどはまさに絶美。ことオノマトペのセンスにおいて、宮沢賢治以来彼を越えたと言える日本人はまだ一人もいないのではないでしょうか。こうした自由奔放なことばのセンスに対しては、子供よりもむしろ、現代小説に慣れきった大人が読んだ場合の方がより大きな衝撃を受けるだろうと思います。子供はその美しさを強く感じたとしても、それを経験と比較して「凄い」とは思わず「こういうものなんだ」と素で納得してしまいそうですから。 収録作品の中には、非常に残酷な死をまるであたりまえの事のように扱ったものもありました。「フランドン農学校の豚」などの、童話というには苛烈すぎるカタストロフィ。これに限らず、賢治作品の中で扱われる死は、時に驚くほど冷めた描き方をされることがあります。ファンタジーとはいえ、多くの命を理不尽に刈りとってゆく自然災害や疫病などの禍いが、絵空事でもなんでもなく身近な現実として在った時代ならではの峻険さを感じてしまいます。 また、文庫本の巻末に年表がついていて、所々に「この年岩手県豊作」「凶作」などとわざわざ書いてあるのが痛々しい。これによれば「永訣の朝」は1922年、賢治26歳の時。厳しい時代だったからこそ、あのイーハトーヴという桃源郷が生まれ得たのかと思うとやるせないものがありました。 ついでといっては何ですが『注文の多い料理店』も勢いのままに読了。 ーーとりあえず、「水仙月の四日」と「鹿踊りのはじまり」。 この二本、万難を排して読め! わが人生に一片の悔いなし。 【翻訳?】 日本という国で、宮沢賢治ほど作品の翻訳が困難な作家も珍しいでしょう。しかし無理を承知で英訳を行った試みは幾つかあるようです。もちろん日本語の豊穣なニュアンスは気持ちいいほどにすっぱりと抜け落ちてしまうわけですが、そこはかなり強引にやっているみたい。涙ぐましい努力だ。ぐぐったらこんなん出てきたので、参考までに。無断リンク貼っていいのかどうか知りませんが。
by umi_urimasu
| 2004-08-17 14:16
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