荒山徹「柳生黙示録」第2回
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a0030177_23494985.jpgオランダ商船が長崎に持ち込んだ謎の積荷をめぐり、柳生一族と神聖ハポン騎士団の間で死闘が始まったことなどつゆしらぬ柳生十兵衛は、宮本武蔵気分で巌流島クルージングを満喫していた。そこへ突如わき出す奇怪な霧!爆発四散する軍船!出たな、神聖ハポン騎士団!忍術ファイト、レディーゴーッ!受けてみよ、忍法かなぺうむ!来るか、極東十字軍!?何やつ、黒い戦闘菩薩!?何を言ってるのかわからねーと思うがおれもわからない。荒山徹の最新作「柳生黙示録」は季刊誌「小説トリッパー」にてむちゃくちゃ連載中。

朝鮮いじりにかけてはもはや天下無双といってもよい荒山徹ですが、本作では「西洋」に目が向けられているのが新鮮です。「黙示録」というタイトルが示す通り、題材はキリシタン。時代は寛永年間、島原の乱が起こるころ。舞台は豊前小倉藩。十兵衛の敵となるのは島原の乱の指導者、森宗意軒。どっちを見てもキリシタンネタがいっぱいです。さらに太平洋を越えてマニラの話までからんできて、世界スケールに広がる可能性もあり。ただし荒山徹のことゆえ、あるいはストーリーそっちのけで朝鮮キリシタン差別ネタを掘りまくる方向に突き進んでしまうかもしれませんが。どうなるにしろ、先の展開がとても楽しみな作品です。早くつづきが読みたい。

「柳生黙示録」は「柳生薔薇剣」&「柳生百合剣」につづく続編で、前作ではシスコン廃人ニートと化していた十兵衛が、歳相応に貫禄がつき、仕事も一応まじめにやっています。えらいぞ十兵衛。これも柳生百合剣をきわめたればこそか。でもあれマジでやったらいくら剣豪でも死ぬよな。腎虚で。

史実では柳生十兵衛は一時期、徳川家光の機嫌をそこねたか何かで小姓をクビになり、柳生庄にこもっていたとされていますが、じつはその間、公儀隠密として日本中を飛び回っていた──というのは伝奇小説では定番のネタです。「黙示録」もその設定で書かれているんですが、伝奇はおいといて、まじめな話として実際には十兵衛は何してたの?という疑問については、「やる夫で学ぶ柳生一族」の神無月久音さんが考察されたりしています。
やる夫で学ぶ柳生一族(やる夫板版4)
ふむふむ。まあ、おとなしく新陰流の研究してたってのがやっぱり妥当でしょうなあ。

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伊藤計劃の遺稿「屍者の帝国」プロローグをようやく読みました。お、面白い……。むちゃくちゃ面白そうな世界だ。それだけにますます悔しい。

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・「ぐだぐだ言わずに、ページをめくれ」 ゲーテ
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偉大で、そして変な人たち。

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by umi_urimasu | 2009-06-18 00:37 | 本(others) | Comments(0)
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