「山尾悠子作品集成」(途中)
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a0030177_21303166.jpgかれこれ2ヶ月近くも小刻みに読んでは休みをくり返し、ようやく半分消化。もうなんかいろいろだめになるほど美しいです。この世界に浸りきっていると、現実に戻るのが異様に億劫になってしまいます。これは癖になっちゃいけない気がする。だから一度に少量ずつ、付かずはなれずの間合いで読む。そうこうしているうちに月日は過ぎて、ふと気がつけば新作が出版されていてヒャッハー!という寸法である。

とはいえ、その新作も今年の夏には出ているはずだったのが、だいぶ怪しくなっています。折からの出版不況という事情も考えるとまったく楽観はできない。で、しかたなく似た感じの小説を他で探そうともしているのですが、「山尾悠子みたい」と評判になるような最近の小説家の噂というのは、これまたさっぱり見当たりません。これほどまでにいないものかな。というより、幻想小説というジャンルそのものが人気ないのかな。うーん。

備忘録。収録作品の初出リストをTomePage 平成12年6月の記事から転載。

 「夢の棲む街」(SFマガジン, 昭和51年7月号) (a)(b)
 「月蝕」(SFマガジン, 昭和51年10月号) (a)
 「ムーンゲイト」(SFマガジン, 昭和51年12月号) (a)
 「堕天使」(カッパまがじん, 昭和52年早春号) (c)
 「遠近法」(別冊新評, 昭和52年7月号) (a)(b)
 「シメールの領地」(SFマガジン, 昭和53年2月号) (a)
 「ファンタジア領」(SFマガジン, 昭和52年7月号) (a)
 「耶路庭国異聞」(SFマガジン, 昭和53年7月号)
 「街の人名簿」(SFマガジン, 昭和53年10月臨時増刊号)
 「巨人」(SFマガジン, 昭和54年1月号)
 「蝕」(小説怪物, 昭和54年1月号)
 「スターストーン」(スターログ, 昭和55年6月号)
 「黒金」(SFアドベンチャー, 昭和55年12月号)
 「童話・支那風小夜曲集」(奇想天外, 昭和55年4月号)
 「透明族に関するエスキス」(奇想天外, 昭和55年10月号)
 「私はその男にハンザ街で出会った」(奇想天外, 昭和56年10月号)
 「遠近法・補遺」 (b)
 「パラス・アテナ」(奇想天外, 昭和55年1月号)
 「火焔圖」(奇想天外, 昭和55年3月号)
 「夜半楽」(奇想天外, 昭和55年5月号)
 「繭」 (b)
 「支那の禽」(ソフトマシーン, 2号, 昭和55年)
 「秋宵」(ショートショートランド, 昭和56年夏号)
 「菊」(ソムニウム, 3号, 昭和55年)
 「眠れる美女」(綺譚, 5号, 昭和58年)
 「傳説」(小説現代, 昭和57年2月号) (b)
 「月齢」(NW-SF, 昭和57年12月号)
 「蝉丸」(小説現代, 昭和59年1月号)
 「赤い糸」(ショートショートランド, 昭和59年9月号)
 「塔」(小説現代, 昭和59年春季別冊)
 「天使論」(ショートショートランド, 昭和60年3&4月号)
 「ゴーレム」
(a) ハヤカワ文庫JA『夢の棲む街』に収録
(b) 三一書房『夢の棲む街 遠近法』に収録
(c) コバルト文庫『オットーと魔術師』に収録
余談。
「作品集成」の最初には佐藤亜紀、野阿梓、小谷真理による推薦文が載っています。そして本の最後の後記を読むと、山尾悠子からも、特に名指しで野阿梓へのメッセージが書いてあります。「もしも言葉が力を持つものならば、あなたの名が星月夜の砂漠を越えて届く百合の香の如くありますように。幸運が暖かい雨のように降りそそぎますように。新鮮な酸素を湧かす舟路がいつも共にありますよう、花降る巷をゆく時の足拍子がいつも軽やかでありますように。」だって。どんだけファンなんだよ。

余談2。
「童話・支那風小夜曲集」の中の小編「支那の吸血鬼(ヴァンピール・シノワ)」は、中国の吸血鬼のけだるい恋物語。この吸血鬼はキョンシー映画みたいなやつじゃなくて、むしろドラキュラ伯爵のような貴族的なイメージで、とてもいい感じです。中華吸血鬼いいなあ。でも日本ではあまりフィクションの題材にもされてないような。ちょっともったいない気がする。伝奇的にもおいしそうなんだが。実際にやってるのって菊地秀行ぐらい?

備忘録2。山尾悠子スレからサルベージ。
648 :名無しは無慈悲な夜の女王:2008/06/18(水) 17:30:42
★山尾悠子が選ぶ〈異界〉小説十選
ミヒャエル・エンデ「鏡のなかの鏡」
ウィンザー・マッケイ「夢の国のリトル・ニモ」
スティーヴン・ミルハウザー「イン・ザ・ペニーアーケード」「バーナム博物館」
ジュリアン・グラック「シルトの岸辺」
マルグリット・ユルスナール「東方綺譚」
ホルヘ・ルイス・ボルヘス「ボルヘスとわたし」
澁澤龍彦「高丘親王航海記」
マーヴィン・ピーク「ゴーメンガースト」三部作
イタロ・カルヴィーノ「見えない都市」
ソースは昔のbk1の特集ページで、山尾悠子のエッセイも載っていたらしい。読んでみたかった。

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『Phantom』アニメ化に際して
「ニトロプラスはホワイトベースだった」 by 虚淵玄。また虚淵監督でノベルゲーム作ってほしいです。ダークナイトみたいなやつ。

伊藤計劃「ハーモニー」ゲットしてぱらぱら。なんか文章にtexとかhtmlみたいなタグが入ってる。難読苗字の御冷ミァハは「みひえ」、霧慧トァンは「きりえ」でした。しかしなんともはや、ゆりゆりだな。

自分用: やる夫柳生@やる夫観察日記のまとめリスト
やる夫で学ぶ柳生一族 まとめ
やる夫で学ぶ柳生一族(その2)
やる夫で学ぶ柳生一族(その8・続)
やる夫で学ぶ柳生一族(その9)
やる夫で学ぶ柳生一族(その10)
キャラAAのチョイスも毎回楽しみにしています。春日局=ハルヒはいわれて納得
やる夫で学ぶ柳生一族(その11)
やる夫で学ぶ柳生一族 ~幕間~
柳生一族史おもしれえ。「十兵衛両断」に進む前の予習にもちょうどよさげ。
追加
やる夫で学ぶ柳生一族 外伝「新陰流の剣士たち」
やる夫で学ぶ柳生一族 外伝「新陰流の剣士たち」・続
やる夫観察日記 やる夫で学ぶ柳生一族(その12)
やる夫観察日記 やる夫で学ぶ柳生一族(その13)
やる夫観察日記 やる夫で学ぶ柳生一族(その14)
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[ニコニコ] 日本ののワばなし2
まっすぐとAnd You! さえ出せば何やっても許されると思ったら……だいたい許される

「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」6巻 重大発表
なにやら声優がどうとか。アニメ化?

太陽は資源のかたまり、技術さえあれば
いい感じで話が始まったのに……じ、自暴自棄になっちゃいけない

物語という嘘で真実に近づく 『電脳コイル』で日本SF大賞 磯光雄さん(アニメ監督)
>「物語を作るとは、いわば嘘をつくこと。しかしその嘘が、人が真実に近づくために機能すれば、それは真実を含んだ嘘。むしろ嘘が交じってないと、人間は世界を面白く認識できないのではないか。そんな物語の力を、私は信じています」
いいことを言う。12話がまた見たくなる。

Amazon.co.jp: ホアズブレスの龍追い人 (創元推理文庫): パトリシア・A. マキリップ
これは気になるなあ
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by umi_urimasu | 2008-12-18 22:31 | 本(others) | Comments(0)
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