「さかしま」円城塔
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飛浩隆の「はるかな響き」につづく『answer songs』企画の第二弾。いかにも円城塔らしい人を食った作品でした。連続・離散・無限次元とかそのへんからネタを堀ってきた架空の宇宙論文献とでもいうのかな。離散的な無限のほうが連続的な無限よりも大きな宇宙、もしくは論理が宇宙の基本要素であり運動はその論理パッケージ内におさまるものにすぎないような宇宙では、私たち人間はたいへん肩身のせまい思いをしております。みたいな話でしょうか。
しかしあいかわらずネタが狭い。最低限大学で代数・幾何ぐらいかじってないと、文章の意味を書いてある通りに読みとることすら難しそうな感じ。
「本研究は、文部科学どうせ適当に名前をつけたに決まっている省の支援によって現在もこうして継続中です」
それで研究補助金がおりてしまう話になってるあたりが円城宇宙のふざけっぷりを間接的によく示しているともいえる。まったくひどい文××学省もあったものですね。

余談。
Self-Reference ENGINE」しか読まずに円城塔について語る資格などあるまいと思って「Boy's Surface」も一応通読したのですが、読んだら数理系の元ネタをちゃんと説明するくらいでなきゃ感想なんか書いてもなあ、という気がしてきてエントリ化にはいたらず。誰それの作風に似てるとかわからなくても楽しめるとかどうでもいいから、数学的解題が欲しいです。検索しても出てこないので、誰か親切でヒマで数学のできる人待ちか。

そういえば「さかしま」のような文献パロディ風の小説って、あのMITのでたらめ論文自動生成ソフト SCIgen - An Automatic CS Paper Generator とかに近いおかしみがありますね。あれの日本語版欲しい。

「answer songs」の作品群は期間限定配信のもようです。いずれ単行本にもなるそうですが、タダ読みしておきたい人はお早めにチェックよろしう。

(追記)↑自分で読み返してみたら、なんか誉めてる感がさっぱり感じられない文章になっていたことに気づいた。いったいなぜこんなことに。
もちろん「さかしま」はおすすめです!みんな読みにいくです!

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[ニコニコ] アイマスアドベンチャー
「削除されろ」はこの場合誉め言葉

短編小説「鶫と鷚(つぐみとひばり)」瀬名秀明@TORNADO BASE / answer songs
せっかく無料なのでぱらぱら。パラサイトイブしか読んだことないけど、まあふむふむと。

[ニコニコ] ヤンデレの妹に死ぬほどウザいホームドラマ 俺ヴォイス
久しぶりにランキングを見に行ったらなんと新作が
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by umi_urimasu | 2008-07-01 20:23 | 本(SF・ミステリ) | Comments(0)
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