「エンディミオン」(上) ダン・シモンズ
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我々はこの老人を知っている!いや、その不敵なまなざしと口の悪さを知っている!
我々はこのアンドロイドを知っている。その青い肌と慇懃な物腰を。
我々はこの宇宙船を知っている……そのかつての持ち主と、彼が愛したピアノの音色を。

そう、これは物語が伝説となった時代に始まる新たな物語。銀河全体を震撼させた最後の巡礼の事件より三百年後、老詩人の頼みを受けて青年ロール・エンディミオンは惑星ハイペリオンをあとにする。〈時間の墓標〉の中から現われた少女――いずれこの世界の救世主となるべき存在――を、襲い来るパクスの手から守りぬく使命を帯びて。だがそこに突如、あの恐るべき〈殺戮者〉シュライクが立ちはだかった!
と、できるだけ景気よく紹介したかったんですが、残念ながらそういうわけにもいかなくなりました。現段階では、つまりこの「エンディミオン」上巻にかぎっていえば、正直微妙と言わざるをえない出来ばえだったからです。「ハイペリオン」と「ハイペリオンの没落」で見せてくれた、一糸乱れぬオーケストラの演奏にも似た壮麗な人生劇場のハーモニー、あの美しさはいったいどこに消えてしまったのでしょうか。延々500ページにわたってだらだらとつづく、これなんてスターウォーズ?と皮肉のひとつも言いたくなるような陳腐な逃避行ごっこが、どうしてハイペリオンの続編でなければならないのでしょうか。

本来なら、ひとが勝手に書いた話を勝手に読んでいるだけの僕が作者に責任を問える筋合いではありません。しかしあえて、筋ちがいを承知であえてひとこと文句を言わせてもらいたい。

ダン・シモンズさん!あなたこれ、ぜんぜん本気出してないでしょう!

プンスカ。

ちょっと悪く言いすぎました。これは僕が抱いていた過剰な期待の反動で、ことさら出来が悪いように思い込もうとしているせいもあるのだろうと思います。ハイペリオンと比べながらではなく、これ単独でひとつの未来冒険譚としてニュートラルな状態で読んでいたら、十分すぎるほどの良品という評価になってたのではないかなーと。

余談。
「ハイペリオン」と「没落」では登場人物たちのたどる運命がけっこう壮絶で、ネタとして笑えるようなところはあまりなかったように記憶してるんですが、「エンディミオン」はその点ややユーモラスというか、こう言うのもなんだけど、よりバカっぽい話になってる気がします。たとえばホーキング航法をやると船の超加速のGのおかげで乗員が分子厚のペーストになってしまうとか。つまり、デ・ソヤ神父大佐がアイネイアーたちの行く手に先回りするためには毎回ぺちゃんこにならないといけないわけです。本人はもちろん悲壮な決意でやってるんだけど、それにしても潰れすぎだろ。ほんとご苦労様ですね。神父がこんなにぺちゃんこでがんばってるのに、あいつらときたら無重力水泳にキャンプファイヤーに河下りってもうなんかUSJばりのアトラクション三昧だもんな。まるっきり夏休み感覚ですよ。まったく腹立たしいっすねえ。はい、エンディミオン(下)につづく。

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by umi_urimasu | 2008-06-05 01:09 | 本(SF・ミステリ)


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