「とある飛空士への追憶」犬村小六
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a0030177_0323940.jpgラノベ系書評サイトで軒並み絶賛されていたので読んでみたけど、まったく受けつけなくてぐぼあ。という、最近の僕がよく陥るパターンでした。ライトノベルのもつライトノベル的な要素が無心に楽しめないどころか、ストレスばかりたまってしまう。ラノベアレルギー克服への道のりは遠いです。

ところで、本を選ぶのに書評感想系のサイトを参考にすることの多い僕にとって、頼りにしている人の好みと自分の好みが特定の領域でまったく相容れないことが判明するというのはちょっと悩ましい問題です。特に今回みたいに、みんなベタ誉めしてるのに自分だけ「こんなんクソだろ」とかなっちゃった場合、かなり困る。人の評価にたよらず自力で自分好みのものを選べるように選択眼を磨くという解もあるんだけど、それにはSFでやってきたように、ある程度の量を読んでカンを養わないといけない。ところがラノベの場合、そもそも読むだけでそのストレスに耐えられないという問題が。

今のところ、ラノベアレルギーといっても乙一や桜庭一樹は抵抗なく読めています。でもそればっかりでは、新しいものを摂取して趣味の幅を広げていく楽しみがありません。まあ、こうやって未知のラノベをかじってはぐぼあ、かじってはぐぼあ、とやりながら当たりを引くまで繰り返すのも一興といえないこともないか。

結論=気長に自分向きのラノベを探していきまっしょい。

しかし、「光芒五里に及ぶ」て。あれ笑うとこですよね。美少女も度を越せば珍獣といっしょですよ。おかげで全編ギャグにしか見えん。なんて言ってるから僕はいつまでたってもラノベが読めないんだと思う。

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[ニコニコ] アイドルマスター MS.AMAMI
ごっつええ感じでした

[ニコニコ] アイドルマスター M@STER FESTIVAL'08
プロによる華麗な犯行。完全に実売レベルだこれ

[ニコニコ] 北斗のP ケンシロウプロデューサー 千早「運動」
じつは千早さんのほうが凄いのでは。

【お知らせ】「ビアンカ・オーバースタディ」詳報(筒井康隆公式サイト)
>このラノベを楽しむためには、前以て「ダンシング・ヴァニティ」を読んでおいた方がいいでしょう。
>では6月の発刊を楽しみにお待ちください。

そうくるか。さすがは深謀遠慮の笑犬楼。

伊藤計劃「METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS」 6月12日発売予定
MGSノベライズにこれ以上の適役はないでしょう。
なんでか竜騎士07氏のコメントもあり。

伊藤計劃:第弐位相 2008-04-15 「メタルギアソリッド ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」
>分量的には「虐殺」の130パーセント強です。
>ゲームを終えた方も、終えてない方も、1~3をやったことのない方も、ゲームをまったく知らない方も、オールライトカモォンな普通の小説したつもりです

大ボリュームだ。楽しみ
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by umi_urimasu | 2008-04-14 00:35 | 本(SF・ミステリ) | Comments(6)
Commented by ub7637 at 2008-07-13 04:48 x
はじめまして。

> ラノベアレルギー克服への道のりは遠いです。

漫画は読めるけど、こういうのはダメって結構めずづらしいパターンな気がしました。

> 結論=気長に自分向きのラノベを探していきまっしょい。

乙一、桜庭一樹がO.K.で、「とある〜」、「ゼロの使い魔」、西尾維新あたりがだめってことで、「されど罪人は竜と踊る」(←スニーカでなく、ガガガ文庫の方)とかいかがでしょう。あと、「楽園 戦略拠点32098」(←絶版だけど安価に入手可)、「狼と香辛料」あたり。

個人的には、「薔薇のマリア」と「円環少女」が好きですね。他のレビュー読むかぎりだと、多分受けつけないような気もしますが。

まぁ、適当に読んで、すんごい勢いでぶったぎって頂いて結構です。


そういや、族長の初夏ってタイトル、やはりガルシア・マルケス御大の某作品からですか?「百年の孤独」は、ほんとすごい作品ですすね。アウレリャノ大佐の一生でなんともいえない気持ちになり、物語の壮絶なラストに心が震えました。
Commented by umi_urimasu at 2008-07-13 13:07
>結構めずらしいパターン
どうなんでしょうね。許容範囲が狭いという自覚はありますが。
どうやら好き嫌いの基準としては、文体の比重がかなり大きいみたいです。今まで受けつけなかったものは大抵、「まず日本語なんとかしろ」という段階で挫折してます。
そういう経験から、最近は乙一や桜庭級の「文章が図抜けてうまい」ラノベを探しています。よいおすすめがありましたらよろしくお願いします。

>「されど罪人は竜と踊る」 「楽園 戦略拠点32098」 「狼と香辛料」
ご紹介ありがとうございます。がんばってみます……

>族長の初夏ってタイトル、やはりガルシア・マルケス
そうです。「百年の孤独」は世界で一番好きな小説かもしれません。
Commented by ub7637 at 2008-07-13 17:03 x
>「文章が図抜けてうまい」「まず日本語なんとかしろ」

文章の善し悪しってのは、読む人側にも結構依るので難しいですよ。

私の場合、乙一は好きで結構な数を読んでますけど、それでも乙一の文章を「図抜けてうまい」と思ったことは一度もないです。(←なんとなく味気なさを感じてしまう)それに、京極夏彦みたいに本当にうまいと(個人的には)思える文章を書く人のことを、「下手」とか「コスプレ文体」とかいってけなす人も少なからずいるわけですし...
Commented by ub7637 at 2008-07-13 17:05 x
> 最近は乙一や桜庭級の「文章が図抜けてうまい」ラノベを探しています。

ラノベ→一般文芸に越境した人だと、乙一、桜庭一樹の他に、有川浩、橋本紡がいますね。有川浩の「図書館戦争」あたりよさげなのでは?(ラノベじゃないけど)


上の方でおすすめしといたやつですけど、

「されど罪人は竜と踊る」の著者の浅井ラボは、↓みたいな文章を書くような人です。ついでにいえば、Hellsingとか、ああいうのが好きなら、楽しめるかと。

http://www.gagaga-lululu.jp/gagaga/lineup/DD/column02.html


「楽園 戦略拠点32098」は、別にハヤカワ文庫から出てても不思議はないようなやつです。私は、イントロの文章(↓)で、完全にノックアウトされました。SF的に割とお約束な展開をする気もしますが、それでも好きです。絶版なので、amazonかbook offの古本で入手可。

>>――マリアにとっては、すべては夢なのかも知れない。昨日の記憶すらも、この星では夢とかわりない。風になびいてさやさや囁く草原が、急ぎ足に空を流れる雲がここの法だ。人の営みに明日を変える力はない。<<
Commented by ub7637 at 2008-07-13 17:06 x
あとは、「薔薇のマリア」の...いきなりVer.3(外伝4巻)とか。エルデン無統治王国という、王はいるけど法も秩序もない街が舞台のファンタジー風味な物語だと認識しておいていただければ。300ページ程度の内容なのに、ほとんど新規な登場人物20人以上。文章的にはそこまでうまいと思いませんが、キャラの書き分け能力とか心理描写能力は高いと思います。中盤が、ちょっだけ江國香織っぽくて好き。というか、舞台がファンタジーなだけで、人や悩みは妙に現代的みたいな。

妙に長文、ごめんなさい。
Commented by umi_urimasu at 2008-07-13 19:44
>文章の善し悪しってのは、読む人側にも結構依る
そうですね。技術と好みの切り分けが難しくて、いつももどかしい思いをしています。乙一の文章にしても、僕は高い技術の産物だと感じるのですが、言葉づかいが平易にすぎて「上手い」と感じない人もたくさんいるでしょうし。
でも京極の文章をヘタだという人は、いったいどんなラノベなら上手いというのか。

>「図書館戦争」
SF的には美味しそうだと思いつつも、話がベタ甘ロマンスらしいので手を出しかねています。
>浅井ラボ
リンク先だけ読むと普通の文章ですね。暗黒ラノベ定義論はちょっとすぐには納得しかねます。

>妙に長文、ごめんなさい
とんでもありません。とても参考になりましたし、ラノべ渉猟の意欲がわいてきました。ありがとうございます。
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