桜庭一樹のマジックリアリズム的日常
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a0030177_22125276.jpg桜庭一樹「GOSICK」を読んでみました。
本編はいかにも典型的なライトノベルという感じで僕はあまり楽しめなかったんですが、あとがきのほうでやられました。なんじゃこりゃ。
ぶっちゃけ本編よりあとがきのほうが面白いです。

以下、GOSICK第1巻あとがきの主な近況ネタ。

  1. 友人(教師)が嵐の日に神社の狛犬を盗み出して逃げ去った話
  2. 友人(空手家)が鼻の穴を焼いて鼻血を噴いた話
  3. 友人(看護師)が「ザ・ゴールデンブラジャー」の異名をとるに至った話
  4. 米子東高校硬式庭球部最後のブルマ隊の話


作家の身辺雑記、というとありきたりに聞こえるでしょうが、そして実際作家が普通の人に比べて格別笑える体験ばかりしているわけもないのでしょうが、そこがそれ、ことばのマジックというやつです。とぼけた語り口、情け容赦ない暴露ぶり、文章全体にみなぎる弛緩しきったゆるい空気。これらがあいまって、なぜか、やたら的確に笑いのツボが刺激されてしまうのです。「桜庭一樹読書日記」を読むと妙な安心感をおぼえてしまうような人に、また「新進気鋭の直木賞作家ともあろう人が陰でいったいどんなくだらん話を書いとるのか」と下世話な興味をそそられた人に、ぜひ一読をおすすめしたい。ほんとにくだらないですから。くだらないってすばらしい。

ただし本編のほうはラノベが苦手な人にはあまりやさしくない内容なので、それ系のが合わない人は立ち読みであとがきだけ読むのも一手かと。僕は1巻は買ってしまったので一応本編も読みましたが、その後本屋に出かけていって、店頭在庫があった2~4巻は立ち読みであとがきだけ読んですませてきました。すいません。

てなわけで、これからしばらく「本屋に行ったら桜庭一樹作品のあとがきを立ち読みする」という行動オプションを設定しておこうと思う。すいません。次はGOSICK以外のも探してチェックしてこよう。

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シオドア・スタージョン「海を失った男」文庫化 (河出文庫)
きたこれ。短編の超絶テクが喧伝されているわりに、なぜかあまり短編集が文庫にならないかわいそうな天才スタージョン。持ってない人はこの機会におひとつどうですい。「海を失った男」と「ビアンカの手」はマジすげーのですよ。
(追記)あれ?単行本とは出版社がちがってる。もしかしたら収録作品などちょっと異なるかもしれません。

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グレッグ・イーガン『宇宙消失』をネットで議論 (JGeek Log)
素人にもわかる範囲で誰かかいつまんで解説してくれないかなぁ(日本語で)

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「感情の共有」,「負荷との戦い」ニコニコ動画の技術 (ITPro)
>日本全体のトラフィックの約10分の1を占める
す、すげー

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[文庫] 『四畳半神話大系』(角川書店)
うほっいい文庫化。3/25ごろ発売のようですね。買ってこよ。
[マンガ] 『夜は短し歩けよ乙女 (この門をくぐる者は一切の高望みを捨てよ)
こちらはとりあえず、原作小説を読んでから。

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[youtube] Hermeto Pascoal - Música da Lagoa
音楽を奏でるために生まれてきた天才、エルメート・パスコアル。変態ともいう。
吹いたら負け
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by umi_urimasu | 2008-03-12 23:00 | 本(SF・ミステリ) | Comments(0)
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