日本神話とギリシャ神話の類似性
「屍の王」のモチーフにもなっているイザナギ神話と、ギリシャのオルフェウス神話の類似について。

オルフェウスがエウリディケを冥界から連れ戻そうとするエピソードと、日本神話におけるイザナギの黄泉下りのエピソードがよく似ているというのは有名な話ですが、
オルフェウスが冥王ハデスから言われた「決して振り返ってはいけない」ルール
このルールがあるのは、実はギリシャの方だけなんだそうです。日本のイザナギはむしろ、イザナミのグロい姿を見てびっくりして逃げ出すんですね。やはり細部までそっくりというわけじゃないらしい。ただ、少なくとも「妻を取り返すために死者の国へ行き、見るべきでないものを見てしまい、失敗して戻ってくる」という点は共通しています。これを単なる偶然と考えるか、それとも一方から他方へ伝播したものと考えるべきか。もし伝播したのだとしたら、どっちからどっちへ、どうやって伝わったのか。

交通手段が徒歩と馬ぐらいしかなく、印刷技術もなく、紙もあんまりなかった時代に、ユーラシア大陸の端から端までひとつの物語を原型をとどめたまま運ぶっていうのは、ものすごくたいへんなことだったと想像されます。もし人から人へ口づてに伝わったのだとすると、それこそ気の遠くなるような時間をかけて何度も何度も翻訳を繰り返していくことになるし、その途中で話がまったく変わってしまってもおかしくないし。

さらにもうひとつ不思議なのは、このオルフェウス・パターンが見られるのは世界でもほとんどギリシャと日本だけらしいということ。口承で伝わったものだとしたら、途中の国々にもその痕跡が残っていていいはずなのに。というか、絶対残ってなきゃおかしい。

もし信頼できる資料を使ってこの謎を説明できれば、論文が書けるんじゃないかと思います。また、普通の人が思いつかないような奇抜なアイデアで説明できれば、それで小説が書けると思います。誰か書いてくれないかな。


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電脳コイル第11話「沈没!大黒市」。
電脳水のぷるぷる感がすごかった。ていうかなんなんだあの原画陣。劇場映画の作監クラスがごろごろと……。話のほうは伏線の散漫さや説明的すぎるセリフ回しが相変わらず気になりますが、もういいです。これだけ絵で楽しめれば。
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by umi_urimasu | 2007-07-24 09:00 | まぞむ | Comments(0)
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