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ライトノベル必読100冊
[本] 冲方丁×乙一によるライトノベル必読書100冊
なにくわぬ顔で「剣客商売」が……。
ライトノベルの定義、人の数だけありといふ。でも池波がラノベに入るなら山田風太郎も入れといて欲しい。というか山風こそライトノベルの元祖的存在なんじゃないかなあ。


[本] ラヴクラフト全集1
ライトノベル必読100冊_a0030177_23262160.jpg安心と実績のコズミックホラー・クラシックス。あいかわらず毛ほども怖くないです。だが俺たちにはとてもできない子供じみた電波妄想を平然と書いてのける、そこに痺れる憧れる。 
この人、どうも人種的偏見に対して無邪気すぎるところがあるような気もしますが、その無邪気さゆえかあえて責める気になれません。まあ昔の人だし、悪気はまったくなさそうだしなぁ。



[漫画] 「エマ」第7巻 森薫
ライトノベル必読100冊_a0030177_23264567.jpg「そのほうが見えますか?」
「……はい」
「本当に見えます?」
「……
 ……すみません やっぱりさっきので……」


はいはい、あっちでやってくださいねー。

流浪、奪還、前にも増してくっつく二人。あちこちに遺恨を残したままでのちょっぴり渋めな大団円でした。アメリカの一件以降は大急ぎで話をたたみに行った感が拭えないものの、最後はビクトリア朝の時代性にこだわり続けてきたこの作品らしい結末かと。
絵の美麗さにはもう言う事なっしんぐです。番外編の予定もあるそうなので、可能ならエレノアのほのぼのエピソードとかやってほしい。

後書きによればひざだっこはデフォだそうだ。はいはいご馳走さま。



[本] ライトノベルと批評 (Lazy Cozy Diary)
反省とともに思うところがありました。特に「優れたライトノベルの優れた点の一つは、本に慣れてない人に面白い読書経験をさせることである」ってところとか。
この意味でライトノベルは確かに、子供の読者に対する敷居の低さや誘惑力といった点で、非ライトノベル(〜普通の小説)よりはるかに優れていると思います。むしろ、本を読まない子からなけなしのモチベーションすら奪い取ってしまうような小説を、いかに高尚だから文学的だからといって「ライトノベルより価値がある」と言い切る方こそいかがなものかなあと。

ちなみに僕自身、ライトノベルに対しては今だにかなりの抵抗を感じてて、我ながらこれには閉口気味です。ノベルゲームをいくつか経験したおかげでようやく緩和されてきたんですけど。記憶を遡っていくと「スレイヤーズ」あたりに端を発しているっぽい。
たぶん指輪物語イイ! スレイヤーズダメ! とかその程度のことだったんですよ、もともとはね。
by umi_urimasu | 2006-06-18 00:09 | 本(SF・ミステリ)


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