「ドゥームズデイ・ブック」コニー・ウィリス
『地上より永遠に AD1348』

ちわわ。ちょー久々です。生存証明もかねて読みかけうp。

さて、鳴りもの入りの感動巨編についに着手しました。
でもいきなり出て来た名前に見覚えが……キヴリン?……ってあのキヴリン?

じつは本作、短編集「わが愛しき娘たちよ」収録の「見張り」と設定を共有するお話なのでした。
時間遡行が可能となった21世紀半ば、オックスフォード大学の史学部は学生を過去の時代に送り込んでフィールドワークをさせています。「見張り」はロンドン大空襲時に教会へ送り込まれた男子学生の体験談。そして今回は疫病のはびこる中世へ送り込まれた女子学生の体験談。

なるほど、だからドゥームズデイ・ブック(審判の日の書)か。

で、いまだ序盤なのですが……。
「いかにもコニー・ウィリスらしい書き出し」で始まった印象は、すでに「話が進まねー!」というじれったさに上昇してしまいました。延々200ページも過去に行った学生の身を心配する指導教官の描写が続いたあげく「インフルエンザウィルスを過去にもっていった」という事実から一寸も物語が展開しないのは正直どうか。

なんだか、「わが愛しき娘たちよ」で受けた彼女のイメージよりもかなり悠長な感じですね。なにげない会話シーンに凝るのもいいけれど、まだ導入部なんだからもっと勢いよく転がしてくれていいのにという気もする。この200ページは短編集ですでによく知っている通りのコニー・ウィリス的描写そのものであり、僕にとってはいわば「見張り・スペシャルエクステンディッドエディション」でした。今のところ、まだ「わが愛しき娘たちよ」に匹敵するような強烈な衝撃は被っていない。
さてはこのあと、見たこともない驚くべき創作テクニックや斬新なアイデアが披露されるのでしょうか?もしそうでないとすると、途中で飽きないように読むのはかなりの難業になりそうだが。

まあ、そうは言っても一応ヒューゴー&ネビュラ&ローカス賞の三冠王作品だし、それに書き手があのコニー・ウィリスですから、何がしかの大仕掛けは必ず張ってあるはず。期待が裏切られることはないだろうという確信めいたものはあります。
もう少し鷹揚にかまえてじっくり読み進めますか。

最近どうも読み方がせっかちでいかん。
ぶるん、ふーむ。
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by umi_urimasu | 2004-11-16 14:02 | 本(SF・ミステリ) | Comments(0)
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